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Ken Yokoyamaインタビュー バンドの弱点と熱量を問うた1年を語る

Ken Yokoyamaインタビュー バンドの弱点と熱量を問うた1年を語る

Ken Yokoyama / NAMBA69 『Ken Yokoyama VS NAMBA69』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子

Hi-STANDARD(以下、ハイスタ)として18年ぶりとなるオリジナルアルバム『THE GIFT』をリリースし、ライブハウスとアリーナを横断するツアーで2017年を駆け抜けた横山健と難波章浩がそれぞれのバンドへと帰還、「Ken Yokoyama / NAMBA69」として初のスプリット盤『Ken Yokoyama VS NAMBA69』を6月6日に発表する。かつてはそれぞれの道を選んだ2人だが、ここでの「VS」は決して緊張感のあるものではない。お互いに対する信頼関係があるからこそ成り立ち、そのうえで真正面からぶつかりあう「VS」なのだ。

一方、ハイスタが大きなアクションを起こしたことによって、それぞれのバンドがその分プレッシャーを感じていたのも想像に難くない。2017年のKen Bandはハイスタの活動の合間を縫ってツアーを行っていたが、そのなかでそれぞれの生活やバンドに対する姿勢を見つめ直し、今まさに大きな変化の途上にあるという。

今回は、CINRA.NETでは初となるKen Bandメンバー全員へのインタビューを実施。バンドの内幕を語ってもらうとともに、その先で見えた理想のバンド像について語ってもらった。

2017年はハイスタの活動がなくても、Ken Bandには新曲を持っていけない時期だったかもしれない。(Ken)

-2017年はハイスタのレコーディングとツアーがあり、その合間を縫うようにKen Yokoyamaとしてのツアーも行われていましたが、Ken Bandにとってはどんな1年だったといえますか?

Ken(Vo,Gt):そうですね……僕は結構困ってましたね。

-というと?

Ken:ハイスタをやると、時間も気持ちも相当割かれるし、どう自分のなかで住み分け……振り分けって言ったほうがいいのかな、それをずっと考えていました。男なので、やるんだったら両方120%でやりたいんですよ。それを上手く生活のなかにハメていくのに、結構苦労してましたね。

左から:Matchan、Jun Gray、Hidenori Minami、Ken Yokoyama
左から:Matchan、Jun Gray、Hidenori Minami、Ken Yokoyama

-以前のインタビュー(単刀直入に聞く。Hi-STANDARDは、なぜ2016年に新曲を出した?)でも話していたように、ハイスタの再始動はもともと「復興」という目的意識があったけど、長い時間をかけて、今は「やりたいからやるバンド」になった。その意味ではKen Bandと並列になったわけで、そのうえでどう振り分けるかを考える必要があったというか。

Ken:うん。大変だったんです、実際。数か月先のことを考えて、「この時期にハイスタがこれをやるってことはKen Bandは動けないから、先にやっとかなきゃいけない」とか、そういうペースをつかむのが意外と大変でした。

-逆に、Kenさん以外の3人にとっては、バンドを見つめ直すような期間になったのかなと。

Jun(Ba):2016年は武道館をやって、夏フェスとかもいっぱい出たけど、2017年の頭くらいにKenから「近々ハイスタのアルバムを作る」という話を聞いていたから、ハイスタに割く時間が多くなるのはわかっていて。もちろん、Ken Bandとしての活動を止めるわけではないけど。

Matchan(Dr):そう。だから「ただライブが入ってない」という感覚ではあって。その分時間が空いたので、ドラマーとしてレベルアップする期間にできればと思って、普段できないような基礎練習を改めてやったりしていましたね。

Minami(Gt):武道館が終わって、バンド的にちょっと一区切りな感じはあったんです。よくKenさんと練習の帰りに次の楽曲の方向性の話をするんですけど、その頃はまだ漠然としていて、それが見えていない状態で先に進むことはできないので、探る期間でもあったというか。そのための時間が必要だったと思うし、Kenさんにとってもハイスタをやることがよかったと思う。Ken Bandに持って帰ってくるものも絶対にあったと思うから。

Ken:僕、やっぱり漫然とやりたくないんです。「これだ!」って燃えられるものを見つけて取り掛かりたい。でもそういうものって、頑張ったから見つけられるかといったら、そうではないじゃないですか? 無理してやっても、嘘になっちゃうし。だから、もしかしたら2017年はハイスタの活動がなくても、Ken Bandには新曲を持っていけない時期だったかもしれない。

-前作『Sentimental Trash』(2015年)はグレッチのギターとの出会いをきっかけに、オールドスクールなロックンロールをKen Bandとして鳴らすことがテーマになったと話していましたよね(Ken Yokoyamaの願い「未来を生きる子どもに希望を残したい」)。そういった新たなきっかけを探していた?

Ken:うん、ルーティーンにもしたくなかったし。「何年空いたから、次のアルバム作んなきゃね」って、そういうことも当然あるっちゃあるんだけど、僕の個人的な見解として、今のKen Bandはそういう時期じゃないんです、きっと。「大義」というと大げさだけど、「これがしたいから、音源を作るんだ」ってものがほしかった。それは自分のなかから湧いてくるものであって、ハイスタに気を取られていたからとか、そういうことでもないんですよ。

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リリース情報

Ken Yokoyama / NAMBA69『Ken Yokoyama VS NAMBA69』
Ken Yokoyama / NAMBA69
『Ken Yokoyama VS NAMBA69』(CD)

2018年6月6日(水)発売
価格:1,944円(税込)
PZCA-83

1. Support Your Local<Ken Yokoyama>
2. Malibu Beach Nightmare<Ken Yokoyama>
3. Come On, Let's Do The Pogo<Ken Yokoyama>
4. LIVE LIFE<NAMBA69>
5. PROMISES<NAMBA69>
6. SONG 2<NAMBA69>

イベント情報

『Ken Yokoyama VS NAMBA69 Tour』

2018年6月22日(金)
会場:宮城県 仙台 Rensa

2018年6月24日(日)
会場:新潟県 LOTS

2018年7月4日(水)
会場:東京都 Zepp DiverCity

2018年7月5日(木)
会場:東京都 Zepp DiverCity

2018年7月10日(火)
会場:福岡県 DRUM LOGOS

2018年7月12日(木)
会場:大阪 なんばHatch

2018年7月13日(金)
会場:愛知県 名古屋 DIAMOND HALL

プロフィール

Ken Yokoyama
Ken Yokoyama(けん よこやま)

2004年、アルバム『The Cost Of My Freedom』でKen Yokoyamaとしてバンド活動を開始。その後、ソロバンド通称・Ken Bandを率いてライブを行い、2005年に『Nothin' But Sausage』、2007年に『Third Time's A Charm』をリリース。2008年1月13日に日本武道館でのライブを『DEAD AT BUDOKAN』と称して行った(12000人動員)チケットは即日完売。2010年には『FOUR』をリリース。2011年3月11日の震災を期にKen Bandを率いて東北でフリーライブ等を積極的に敢行。9月18日にロック・フェスHi-STANDARD主催『AIR JAM 2011』を横浜スタジアムで開催する。そこで、11年ぶりにHi-STANDARDの活動を再開させ、12年には横浜での収益を基に念願の東北で『AIRJAM 2012』を開催。11月には5枚目のアルバム『Best Wishes』をリリース。2015年7月、シングルとしては8年4か月ぶりとなる『I Won't Turn Off My Radio』をリリースし、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に初出演。大きな話題を呼んだ。9月、2年10か月ぶりとなるニューアルバム『Sentimental Trash』を発表。また、Gretsch Guitar 132年の歴史において、初の日本人ギタリストのシグネチュア・モデル「Kenny Falcon」が発売される。2016年3月には自身2度目となる日本武道館公演を『Dead At Budokan Returns』と称して開催。

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