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TSUUJII×NakamuraEmi対談 互いの生き方を学び合う2人の音楽家

TSUUJII×NakamuraEmi対談 互いの生き方を学び合う2人の音楽家

POLYPLUS『debut』
インタビュー・テキスト
矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
撮影:西槇太一

「周りを幸せにしてこそ、自分も幸せになれる」。そんなこと、口先で言うのは簡単だけれど、心から理解して行動に移すのはなかなか難しい。しかし本稿に登場するTSUUJII(POLYPLUS / Calmera)とNakamuraEmiは、それを素直に実行しながら、でも「自分はまだまだです」と言える謙虚さすら持っている。

NakamuraEmiと言えば、リアルなライフストーリーや自戒も込めたような生き方の道標を歌に乗せ、リスナーの脳みそと身体をグラグラと揺らし続けるシンガーソングライター。2018年3月に行ったインタビューでは、「30代の大人がサボってはいけないこと」をテーマに、人とのコミュニケーションにおける大切なことや、下の世代に伝えることをやめてはいけないといった話を、優しい口調で語ってくれた。

そんなNakamuraEmiにとって、サックスプレイヤー・TSUUJIIは、自身の楽曲(“晴人”“モチベーション”)やライブステージにたびたび招くほど音楽家として敬意を示しながら、ひとりの人間としてもリスペクトしている存在。そしてTSUUJIIにとってもNakamuraEmiは、大ファンであることを頻繁に公言しながら、同じくひとりの人間としてリスペクトし、人としてのあるべき姿勢を学んでいるという。

TSUUJIIがリーダーを務めるバンド「POLYPLUS」は、9月12日に1stアルバム『debut』をリリースした。30代になったタイミングで新たな一歩を踏み出したTSUUJIIにも、「30代の大人がサボってはいけないこと」をテーマに聞いてみたところ、ふたりは20代と30代の変化についても、優しい口調で、何度も笑いを交えながら語ってくれた。

私の周りも全員TSUUJIIのファンになっていくんです。(NakamuraEmi)

—おふたりは、音楽家としてはもちろんですが、人として尊敬し合っているというのが、いつもやりとりを見ていると伝わってきます。それぞれの生き方や考え方において、どういう部分をリスペクトしていますか?

NakamuraEmi:そもそもは、カワムラヒロシさん(NakamuraEmiのプロデューサー&ギタリスト)とTSUUJIIが知り合いだったんですけど、カワムラさんがTSUUJIIと一緒にいる時間を、すっごく楽しそうにしていて。一緒に音を出すのはもちろんだけど、人間的にすごく楽しかったみたいで、そこから私もだんだんと興味を持ったんですよね。

最初は「王子様」みたいなイメージがあって、それは今もあるけれど、実は「昭和な男」感満載で、すごく男気がある。「男に二言はない」という感じもあるし。TSUUJIIには、ライブでもレコーディングでも「この人に任せておけば大丈夫」という感じがすごくあるんですよ。私とカワムラさんだけじゃなくて、チーム全体が大信頼をしています。

TSUUJII:見てください、このお話を真横で聞いて、ニヤニヤしてる僕の感じ(笑)。

左から:TSUUJII、NakamuraEmi
左から:TSUUJII、NakamuraEmi
NakamuraEmi“モチベーション”。TSUUJII参加曲(Apple Musicはこちら

—信頼できるというのは、技術はもちろんだけど、「責任感が強い」とか?

NakamuraEmi:責任感はもちろんだし、TSUUJIIは、人と人のつながりを本当にすごく大事にするんです。私の周りの人とか、みんなのことをちゃんと覚えてくれている。私がお世話になってる美容師さんとかにまで、「Emiさんの髪をやってる方ですよね」って言ってくれるんですよ。そうやって、一つひとつのつながりを大事にしながらみんなとしゃべってくれるから、私の周りも全員TSUUJIIのファンになっていくんです。

それに、メールもすごくマメに「ありがとうございました!」ってくれたりする。このあいだは、私たちが大阪でライブをやった夜に、TSUUJIIが静岡でCalmeraのライブを終えたあと、ファンの方もたくさん乗っているバスにひとりで乗って大阪まで会いに来てくれて。その次の日の朝も、私たちが名古屋へ出発するタイミングにホテルまで来て、オロナミンCをくれたんです。しかも、車2台分、ちゃんとビニール袋にわけて……もう、それにみんなで感動して。そういう部分が信頼を生むんだろうなって。

—まさに“かかってこいよ”で歌われている<目に見えない小さな小さな積み重ねの『信頼』という宝物>というラインと、Emiさんが前回のインタビュー(NakamuraEmiと語り合う、30代の大人がサボってはいけないこと)で話しくださった、手間がかかるコミュニケーションにこそ人と人が通じ合えるものがあるということに、重なってきますね。

NakamuraEmi:そうなんですよ! 会いに行って、顔を合わせてしゃべって、その空間でみんなと時間を過ごす、ということをすごく大事にしている方。私は、自分の活動ばっかりやって、人に会いに行ったり時間を使ったりすることが億劫になっちゃうときがあるから……本当にすごいなと思います。

NakamuraEmi

TSUUJII:今の言葉、そっくりそのままお返ししたい感じですけどね。もう、「以下同文」で(笑)。俺には、Emiさんはそういう振る舞いをすごくナチュラルにやっているように見えて……もしかしたら、めちゃくちゃ考えて努力されているのかもしれないですけど。Emiさんがそうやって人と接している姿を見て、「自分も見習わなあかんなあ」と思わされるんです。

左:TSUUJII

TSUUJII:めちゃくちゃ印象的だったのが……まあ、日々たくさんあるんですけど(笑)、Emiさんを見ててグッときたエピソードベスト5に入ってくることがあって。

NakamuraEmi:なになに? 全部聞きたい(笑)。

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リリース情報

POLYPLUS『debut』
POLYPLUS
『debut』(CD)

2018年9月12日(水)発売
価格:2,500円(税込)
PWT-049︎

1. we gotta luv
2. ratz
3. m'n'dass
4. ppps
5. wake me up (cover of Avicii) 6. tokyo class
7. sugar
8. late at night
9. limiter

  • Apple Musicで聴く
  • NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』
    NakamuraEmi
    『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.5』(CD)

    2018年3月21日(水・祝)発売
    価格:2,916円(税込)
    COCP-40289 / COCP-40297︎

    1. Don't(Album mix)
    2. N
    3. かかってこいよ
    4. 新聞
    5. 波を待つのさ
    6. 星なんて言わず
    7. 教室
    8. モチベーション

    プロフィール

    POLYPLUS
    POLYPLUS(ぽりぷらす)

    2014年9月結成の5人組インストセッションバンド。メンバー各々がそれぞれのバンドで活動する中、「フロアを躍らせるセッションを!」を合言葉に、Sax. TSUUJII(from Calmera)とDr. YOSHIAKI(from 175R)を中心に、Key. MELTEN(from JABBERLOOP/fox capture plan)、Ba. YUKI(from JABBERLOOP)、Gt. Gotti(from Neighbors Complain)が集結。その場の空気と集う人々のテンションに合わせ自由に音を紡いでいく「セッション」を大切にし、時にクールに、時にハイテンションに、ジャンルやカテゴリを飛び越えたダンサブルなサウンドを展開。高い演奏力とフロアを巻き込む空気感で観る者を魅了し、躍らせ、着実に支持を拡大中。結成4年目に突入し、次なるステージへの飛躍が期待される注目のバンド。2018年、結成4年目に突入し、4月1日告知解禁と同時にシングル楽曲を突如配信、10日後にはタワーレコード限定でCDを発売し、発売日にはタワレコジャズランキング第1位、総合ランキング第3位にランクインし大きな話題をさらった。そしてこのタイミングでGt. Gottiがメインバンドの活動に専念するために離脱を決意。4人体制になり、言わばサードシーズンに突入し、より柔軟かつ刺激的な活動スタンスで次のステージへの飛躍が期待される注目のバンド。

    NakamuraEmi
    NakamuraEmi(なかむら えみ)

    神奈川県厚木市出身。1982年生まれ。山と海と都会の真ん中で育ち幼少の頃よりJ-POPに触れる。カフェやライブハウスなどで歌う中で出会ったHIPHOPやJAZZに憧れ、歌とフロウの間を行き来する現在の独特なスタイルを確立する。その小柄な体からは想像できないほどパワフルに吐き出されるリリックとメロディーは、老若男女問わず心の奥底に突き刺さる。2016年1月20日、日本コロムビアよりメジャーデビューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』をリリース。収録楽曲の“YAMABIKO”が全国のCSやFM/AMラジオ52局でパワープレイを獲得。2017年3月8日に2nd Album『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』を、そして5月24日にTVアニメ『笑ゥせぇるすまんNEW』のオープニングテーマ“Don't”が収録された主題歌シングルをリリース。2018年3月21日、3rd Album『NIPPONNO ONNAWO URAU Vol.5』をリリース、5月から全国22か所を巡る全国ツアーを行った。

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