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CHAIは世の中にPUNKを掲げる。皆がなりたい自分になれるように

CHAIは世の中にPUNKを掲げる。皆がなりたい自分になれるように

CHAI『PUNK』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:永峰拓也 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
2019/02/13

CHAIの2ndフルアルバム『PUNK』は、あまりに力強く、そして強烈な作品だ。ここには、2018年の1年間を通して、日本のみならず世界においてもその認知を広げながら「自分たちが伝えたいこと」を明確化していった彼女たちの意志が、音、言葉、そして『PUNK』というタイトルに見事に刻み込まれている。再び自らを更新し、新しい領域へと足を踏み入れたCHAIの4人に、じっくりと話を聞いた。

私たちって、まだまだ「我がまま」じゃなかったんだなって。(ユナ)

PINKからPUNKへ――見事な進化である。2017年の『PINK』以来となるCHAIの2ndフルアルバム『PUNK』は、今のCHAIの無敵っぷりを刻み込んだ、すさまじく力強いアルバムだ。2018年は日本国内で認知を広げたのみならず、アメリカ、イギリス、それぞれのレーベルからデビュー。さらに、多国籍バンド・SuperorganismのワールドツアーのUK&アイルランド編に帯同するなど(参照記事)、かねてよりの目標だった世界規模での活動も本格化。そんな激動の1年間に作られた本作は、『PINK』もそうであったように、なによりそのタイトルが今のCHAIのモードを物語っている。

UK&アイルランドツアーの様子(「CHAIは世界で闘えるのか? UKにてSuperorganismとの共演を観て」より。撮影:雨宮透貴)
UK&アイルランドツアーの様子(「CHAIは世界で闘えるのか? UKにてSuperorganismとの共演を観て」より。撮影:雨宮透貴)
アルバム『PUNK』1曲目の楽曲

—まず率直に、新作のタイトルを『PUNK』としたのは、なぜだったのでしょう?

マナ(Vo,Key):2018年、CHAIが一番感じた、次に提案したいテーマが「PUNK」だったの。そもそも、私たちは音楽ジャンルとしてのPUNKのことも全然知らなかったんだけど、海外のメディアでCHAIのことが書かれるときに、「Japanese Punk Band」って書かれることが多かったんだよね。

実際に書かれていることを読んでみると、音楽ジャンルというよりも、私たちの伝えたいことや精神性がPUNKって言われているんだなとわかって。「NEOかわいい」とか「コンプレックスはアートなり」っていう、私たちが世間に訴えたい主張が「PUNKだね」って言われてた。それに気づいたときに、「私たちってPUNKなんだ」と意識し始めて。

—それまでは、「自分たちはPUNKだ」っていう認識はなかったんですね。

ユウキ(Ba,Cho):うん。PUNKって音楽ジャンルの話だと思っていたから、「CHAIにPUNKの曲なんてない!」って思ってた(笑)。

ユナ(Dr,Cho):「海外には勘違いされて伝わっているのかなぁ」って、心配になったよね。でもふたを開けてみたら、「まさに!」な言葉だった。

左から:ユウキ、マナ、カナ、ユナ
左から:ユウキ、マナ、カナ、ユナ

マナ:あと、Superorganismとツアーを回ったときの経験も大きかった。ボーカルのオロノちゃんのわがままな、ありのままな姿を見ていると、「私たちって、もっともっとなりたい自分になれるし、もっともっと人間らしくあれるんだ」と思ったんだよね。

彼女は、普段の生活もステージの上も、なにも変わらずに素直で、ありのままの姿でいる人で。「お前らは最低だ!」とか「昨日のほうが盛り上がった」とか、お客さんに向かって挑発的なことを言ったりもするけど、同時に、ステージの上でお父さんを思い出して、寂しくなって泣き出しちゃった日もあって。私たちはSuperorganismを聴いたときにすごく「生活感」を感じたんだけど、それって、こういうところから生まれるものでもあるんだなって思ったし、彼女のことも、すごくPUNKだなって思ったんだよね。

マナとオロノ(Superorganism)。UK&アイルランドツアーにて(「CHAIは世界で闘えるのか? UKにてSuperorganismとの共演を観て」より。撮影:雨宮透貴)
マナとオロノ(Superorganism)。UK&アイルランドツアーにて(「CHAIは世界で闘えるのか? UKにてSuperorganismとの共演を観て」より。撮影:雨宮透貴)

カナ(Vo,Gt):オロノは素直に全部を言葉で表したあと、絶対に「私はこうだから」って言うんだよね。見た目も含めて自分のことをよく理解しているし、「自分が人から見たときに、どう感じ取られるか?」っていうことをわかった上で、自分らしく生きてる。

彼女はよく「日本が嫌い」って言うんだけど、なんでそんなことを言うかって聞くと、「伝えたい」からだし、「日本を変えたいからなんだ」って言っていたことがあって。そういうことを知ったときに、「この子は本当にすごいな」って思ったな。

ユナ:叩きつけられた感じはしたよね。私たちって、まだまだ「我がまま」じゃなかったんだなって。

ユナ
ユナ

マナ:うん。それもあって、「私たちが次に提案するのは『PUNK』しかない!」ってなった。今の私たちは、「もっともっとPUNKに生きていきたい!」っていうモードなの。

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リリース情報

CHAI『PUNK』
CHAI
『PUNK』(CD)

2019年2月13日(水)発売
価格:2,592円(税込)
CHAI-009

1. CHOOSE GO!
2. GREAT JOB
3. アイム・ミー
4. ウィンタイム
5. THIS IS CHAI
6. ファッショニスタ
7. FAMILY MEMBER
8. カーリー・アドベンチャー
9. Feel the BEAT
10. フューチャー

イベント情報

『PINKなPUNKがプンプンプン トゥアー!』

2019年6月8日(土)
会場:愛知県 名古屋 DIAMOND HALL

2019年6月9日(日)
会場:大阪府 なんばHatch

2019年6月13日(木)
会場:北海道 札幌 PENNY LANE 24

2019年6月15日(土)
会場:新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE

2019年6月16日(日)
会場:宮城県 仙台 Rensa

2019年6月21日(金)
会場:岡山県 YEBISU YA PRO

2019年6月23日(日)
会場:福岡県 DRUM LOGOS

2019年6月29日(土)
会場:東京都 新木場 STUDIO COAST

プロフィール

CHAI
CHAI(ちゃい)

ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、「NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド」、それがCHAI。誰もがやりたかった音楽を全く無自覚にやってしまった感満載という非常にタチの悪いバンドで、いきなりSpotify UKチャートTOP50にランクイン、2017年SXSW出演と初の全米ツアーも大成功、FUJI ROCK FESTIVAL“ROOKIE A GO GO”超満員を記録など、破天荒な活動を繰り広げる。そして期待値最高潮のなか2017年10月に1stアルバム『PINK』をリリースし、オリコンインディーチャート4位、iTunes Alternativeランキング2位にランクイン。また日本テレビ系『バズリズム02』の「コレはバズるぞ2018」では1位にランクイン、第10回CDショップ大賞2018入賞など、注目度が更に増す中、2月に『PINK』US盤をアメリカの人気インディーレーベルBURGER Recordsよりリリースし、3月にはアメリカ西海岸ツアーと2度目のSXSW 出演を大成功に収める!5月には3rd EP「わがまマニア」をリリースしApple Music/ iTunesオルタナティブランキング1位を獲得。更にアメリカに続き2018年8月にはイギリスの名門インディーレーベルHeavenly Recordingsよりデビューを果たし、10月には世界的に話題のバンドSuperorganismのワールドツアーUK/Ireland編に参加し全英13都市を回る!またデビューアルバム『PINK』が、世界の音楽ファンが注目するアメリカのサイトPitchforkが選ぶ“The Best Rock Album of 2018”に選出、イギリスのThe Guardianの”Best New Music 2019”に選出と、海外からの高い評価も得る。彼女たちに触れた君の21世紀衝撃度No.1は間違いなく「NEOかわいいバンド」、CHAIだよ!

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