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シム・ウンギョンが日本映画に挑戦したわけ。韓国人気女優の素顔

シム・ウンギョンが日本映画に挑戦したわけ。韓国人気女優の素顔

『新聞記者』
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:豊島望 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部) ヘアメイク:遠山美和子(THYMON Inc.) スタイリスト:Babymix

日本でも大ヒットを記録した『サニー 永遠の仲間たち』や『怪しい彼女』など、数々の韓国映画のなかで印象的な役柄を演じてきた女優シム・ウンギョンが、本格的に日本のエンターテイメント界に進出する。すでにこの4月末から5月上旬にかけて、自身にとっても初の舞台公演となった『良い子はみんなご褒美がもらえる』(堤真一、橋本良亮らが出演)に出演するなど、日本語での芝居にもチャレンジしている彼女。

その彼女が、松坂桃李とW主演を果たす映画『新聞記者』が、いよいよ公開される。現役の新聞記者である望月衣塑子のベストセラーを原案に、官邸とメディアの攻防を描く、社会派サスペンスとなった本作。韓国はもちろん、今後は日本での活躍も大いに期待されるシム・ウンギョンに、日本語でインタビューを試みた。

日本の文化全般に興味を持っていたんです。なかでも、日本映画から受けた影響はとても大きくて。

―先日、シムさんにとって初舞台となった『良い子はみんなご褒美がもらえる』を拝見したのですが、日本でのお仕事も増えてきているんですね。

シム:はい。韓国と日本を行ったりきたりはしているんですけど、ここ最近は日本でのお仕事が増えてきて。念願だった舞台をやらせてもらったり、昨年の冬にはこの『新聞記者』を撮ったりしていたので、日本での生活にもだいぶ慣れてきました。

シム・ウンギョン<br>1994年5月31日生まれ。9歳でドラマデビュー。主演として韓国で観客動員740万人を記録した大ヒット映画『サニー永遠の仲間たち』(2011年)、『怪しい彼女』(2014年 / 主演)では韓国で観客動員865万人を記録するなど話題の作品にも多数出演、その後も韓国ドラマ『のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ』(2017 / 主演) などで活躍。
シム・ウンギョン
1994年5月31日生まれ。9歳でドラマデビュー。主演として韓国で観客動員740万人を記録した大ヒット映画『サニー永遠の仲間たち』(2011年)、『怪しい彼女』(2014年 / 主演)では韓国で観客動員865万人を記録するなど話題の作品にも多数出演、その後も韓国ドラマ『のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ』(2017 / 主演) などで活躍。

―こうして普通に日本語でインタビューをさせてもらっているのも驚きですが、韓国で堂々たるキャリアを築き上げてきたシムさんが、日本で活動をするに至った経緯から、まずは教えていただけますか?

シム:そうですよね。自分でも、2年前だったら想像できなかったぐらい……日本でいろんなことに挑戦させていただいているので、本当に驚いています。

俳優という仕事は、つねに勉強し続けなければならないですし、いろんな作品に挑戦することはもちろん、自分の人生でも、いろんな経験をすることが大事だと思っています。芝居というのは「ひとりの人間を見せる仕事」ですから。

―シムさんは9歳の頃から芸能活動をしているそうですが、高校生の頃に、芸能活動を一度ストップしてアメリカに留学したりしていたんですよね。

シム:はい。その経験も関係しているかもしれないですね。いちばん大事なのは、いろんな経験をしながら、そこで実際に過ごした時間や、自分自身が感じたことが、何かの役を演じる上でもすごく大事なことであることに気がついて。

それで、韓国だけではなく、いろんな国でいろんな経験をしたいなって思うようになったんです。そのひとつの国が日本でした。

シム・ウンギョン

―なるほど。なぜ、日本だったのでしょう?

シム:以前から、日本の文化全般に興味を持っていたんです。なかでも、日本映画から受けた影響はとても大きくて。中学校の頃に初めて日本の映画を見たんですけど、それが岩井俊二監督の『リリィ・シュシュのすべて』(2001年)と是枝裕和監督の『誰も知らない』(2004年)だったんです。そこから日本の映画に興味を持つようになって、「いつか日本で仕事ができたらいいな」という夢が大きくなっていきました。

ちょうど2年ぐらい前に、いまの事務所の方とお話する機会があり、私の仕事についての考え方をいろいろお話しして、一緒にやっていくことを決めて。そこから、日本語の勉強を始めたり準備をしたりして、今回の作品に出演できることになったんです。

―いまシムさんが所属している事務所「ユマニテ」には、是枝監督の『万引き家族』で素晴らしい演技を披露していた安藤サクラさんも所属していますよね。

シム:そうですね。安藤さんは、本当に大好きな俳優さんで……生の感じというか動物的というか、頭のなかで考えたものではなく、感じたものをそのままお芝居に出しているように見えるのが、本当に素晴らしいところだなと思いますし、いつか共演できたら本当に嬉しいです。

シム・ウンギョン

―日本の文化に興味を持たれているということですが、日本の街に遊びに行ったりもされましたか?

シム:はい。もともと、街中を歩いて回ったりすることが好きなので、日本でも、谷中あたりを散歩したり。何か買って食べながら散歩したり、そのままカフェに入ってぼーっとしたり。ぼーっと外の景色を眺めたりするのが好きなんですよね(笑)。

―谷中ですか! いいですね。

シム:あと、本が好きなので本屋さんに行ったり、音楽も大好きなので、CD屋さんに行って「最近、どんなアルバムが人気なのかな?」って探して、いろいろ聴いてみたりしています。

―シムさんはどんな音楽がお好きなんですか?

シム:最近は日本の、少し昔の音楽をよく聴いています。山下達郎さんや竹内まりやさんが好きなんですよね。最近Youtubeとかで流行っている「ヴェイパーウェイヴ」の流れから入ったんですけど、どうも私は、日本の1980年代の「シティーポップ」と呼ばれるものが好きみたいで、そこから自分でいろいろ探しています。吉田美奈子さんや八神純子さんも、最近よく聴いています。

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作品情報

『新聞記者』
『新聞記者』

2019年6月28日(金)から新宿ピカデリー、イオンシネマほかで全国でロードショー

監督:藤井道人
原案:望月衣塑子『新聞記者』(角川新書刊)、河村光庸
出演:
シム・ウンギョン
松坂桃李
本田翼
岡山天音
西田尚美
高橋和也
北村有起哉
田中哲司

プロフィール

シム・ウンギョン

1994年5月31日生まれ。9歳でドラマデビュー。「ファン・ジニ」(06)、「太王四神記」(07)、「キム・マンドク~美しき伝説の商人」(10)、「赤と黒」(10)などが放送され、日本でもお馴染みの子役となった。主演として韓国で観客動員740万人を記録した大ヒット映画『サニー永遠の仲間たち』(11)、『怪しい彼女』(14/主演)では韓国で観客動員865万人を記録するなど話題の作品にも多数出演、その後も韓国ドラマ「のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ」(17/主演)などで活躍。今年は日本の舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」(19)で人生初舞台を踏み、映画では、『新聞記者』に続き『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が控えている。

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