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中村佳穂が歌う「祈り」のような感覚 『AINOU』以降の確信を語る

中村佳穂が歌う「祈り」のような感覚 『AINOU』以降の確信を語る

中村佳穂『LINDY』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人: 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

自分が自分のままでいて、そのまま愛されるって、奇跡的なことだと思うんです。

―昨日のライブでは“LINDY”ともうひとつ新曲を披露されていて、その曲でも誰かを信じる気持ちが歌われていました。愛していて、信じているからこそ、相手の幸せを願う。やはり中村さんの歌のなかにはある種の「祈り」の感覚が、決して高尚な意味ではなく、生活に密着したレベルで含まれているなと感じました。

中村:この前(5月31日に新代田FEVERで開催)のおとぎ話との2マンのタイトルが『New Moon,New Moon~つよさとつよさ~』だったんですけど、私はその1日のことを何度も強く考えれば考えるほど、いいライブになると考えていて、そのエネルギーがあるなしではその日の演奏がめちゃくちゃ違うと思うんです。

中村佳穂

中村:「祈り」というとちょっと荘厳というか、神々しい感じがしますけど、でもその感覚は「祈り」に近いのかなって思います。ライブにおいては、「ひとりでもやれる」と思うのは強さじゃないし、ただみんなに頼るのも強さじゃない。みんなで演奏しているときもひとりを感じて、ひとりでいるときこそみんなを感じる、その絶妙なバランスが一番強いと思うんです。想い続けることって、お互いのことが好きじゃないと難しくて、それって言葉として何が一番近いニュアンスかって考えると、「祈り」なのかなって。

自分が自分のままでいて、そのまま愛されるって、奇跡的なことだと思うんです。それを私の側にいる一人ひとりに対して思っていて、すごく難しいことだけど、その感覚を感じられればめちゃくちゃ幸せなことだから。私はそうあってほしいなっていつも思っています。

―“LINDY”というタイトルには、何か意味があるのでしょうか?

中村佳穂『LINDY』ジャケット
中村佳穂『LINDY』ジャケット

中村:荒木さんのリズムに合わせて言葉を乗せたときにパッと出てきたんですけど、調べたら「昔のチークダンスの総称」らしくて。何と踊っているかはわからないけど、私たちは対面していて、誰かと一緒にいる。その感覚がいいなって思って、じゃあ、“LINDY”でいいかなって。

―結果的にかもしれないけど、「チークダンス」っていうモチーフと「ひとりとみんな」の関係性って、ちゃんとリンクがある気がします。

中村:そうかもしれないですね。

―では最後に、今年の『FUJI ROCK FESTIVAL』出演について聞かせてください。『AINOU』を作る最初のきっかけが2016年の『フジロック』でのGypsy Avalonでのライブと、GREEN STAGEで観たジェイムス・ブレイクのライブだったということで、今年は『AINOU』を連れて『FUJI ROCK』に帰還、ということになります。しかも、今年もジェイムス・ブレイクの出演が決まっているというのは、偶然にしても面白いですよね。実際どんなライブにしたいとお考えですか?

中村:3年かかっちゃいましたけど、また出演できることになって嬉しいです。おっしゃったとおり、3年前のGypsy Avalonでのライブはひとつのきっかけになっていて、私のことが見えるサイズ感では盛り上がっていたけど、そうじゃない人にはガチャガチャして聴こえていたかもしれない。

でも、今のバンドは遠くにいる人たちにも届けられるというか、そのための準備を3年間してきたので、「さあ、果たして」みたいな気持ちです。近くで観てくれる人たちはもちろん、ステージから遠いピザ屋でピザを食べてるような人たちまで届けて一緒に踊りたいです。

中村佳穂
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リリース情報

中村佳穂『LINDY』
中村佳穂
『LINDY』

2019年7月3日(水)配信

  • Apple Musicで聴く
  • イベント情報

    『LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY 中村佳穂』 ※SOLD OUT

    2019年7月13日(土)
    会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM
    出演:中村佳穂BAND+special guest
    料金:前売4,000円 当日4,500円(共にドリンク別)
    ※高校生以下は身分証明書提示で1,000円キャッシュバック、未就学児無料

    プロフィール

    中村佳穂(なかむら かほ)

    「彼女が自由に歌うとき、この世界は輝き始める。」数々のイベント、フェスの出演を経て、その歌声、音楽そのものの様な彼女の存在がウワサを呼ぶ京都出身のミュージシャン、中村佳穂。ソロ、デュオ、バンド、様々な形態で、その音楽性を拡張させ続けている。ひとつとして同じ演奏はない、見るたびに新しい発見がある。今後も国内外問わず、共鳴の輪を広げ活動していく。2016年、『FUJI ROCK FESTIVAL』に出演。2017年、tofubeats『FANTASY CLUB』、imai(group_inou)『PSEP』、ペトロールズ『WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?? -EP』に参加。2018年11月、2ndアルバム『AINOU』をリリース。2019年7月3日、配信シングル“LINDY”を発表。7月13日(土)には東京都・恵比寿で『LIQUIDROOM 15th ANNIVERSARY 中村佳穂』を開催する。『FUJI ROCK FESTIVAL』を含む全国各地の音楽フェスに出演予定。

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