特集 PR

いとうせいこう×三浦康嗣 かつての新宿、変わりゆく東京の街を思う

いとうせいこう×三浦康嗣 かつての新宿、変わりゆく東京の街を思う

『-shin-音祭 2019』『-SHIN-夜祭 2019』
インタビュー・テキスト
島貫泰介
撮影:永峰拓也 編集:川浦慧(CINRA.NET編集部)

新宿といえば、戦前戦後にわたってさまざまなカルチャーと人が交差してきた街だ。音楽、美術、演劇などのサブカルチャーやアングラ文化はもちろんのこと、芸術家や芸人まで、あらゆる人と物と事が混ざり合い、街のエネルギーをさらに増幅させてきた。

そんな街の歴史を背景にして行われるのが、新しい音楽祭『-shin-音祭(しんおんさい)』と『-SHIN-夜祭(しんやさい)』。「先進的」で「前衛的」なカルチャーを生んできた街=新宿の「文化的な多様性」と「最先端の文化」の融合をコンセプトに掲げ、30組近いアーティストを招聘する。そのなかの1組である□□□から、いとうせいこう、三浦康嗣を招き、新宿の文化と歴史を振り返ろう、というのが今回の主旨。長いアーティスト活動のなかで、折に触れ新宿に関わりを持ってきた2人は、新宿に、そして東京そのものにどんな可能性を見出すだろう?

新宿区偉い!(いとう)

―新宿は、昔も今もカルチャーの中心地として知られています。今日はお2人に「新宿とはどんな街なのか?」をうかがえればと思っています。

いとう:新宿というと……俺、2002年から2005年まで前任の小松沢陽一さんから引き継いで、『東京国際ファンタスティック映画祭』を主宰してたんだよね。最後の年は総合プロデューサーというかたちで、主催の新宿やコマ劇(新宿コマ劇場、2008年閉館)周辺の飲食店なんかを巻き込んで、割引サービスをしたり。

三浦:僕は新宿区民ですから、もうちょっと暮らしに近いところで関係してますね。10年ほど住んでいた初台は渋谷区ですけど文化圏自体は新宿と言ってよいし、ここ5年くらいは神楽坂に住んでるので。『-shin-音祭』に出るharuru(犬love dog天使)のことも、地域の広報誌でライブ情報を見て「お!」って思って高島屋に行きましたし。

□□□(クチロロ)左から:いとうせいこう、三浦康嗣<br>1998年に三浦康嗣を中心にブレイクビーツユニットとして結成。以降、徐々にポップス中心のスタイルへと移行。現在のメンバーは村田シゲ、いとうせいこうと、「契約社員」として募集したボーカリスト9名を含めた計12名。
□□□(クチロロ)左から:いとうせいこう、三浦康嗣
1998年に三浦康嗣を中心にブレイクビーツユニットとして結成。以降、徐々にポップス中心のスタイルへと移行。現在のメンバーは村田シゲ、いとうせいこうと、「契約社員」として募集したボーカリスト9名を含めた計12名。

―広報誌なのに尖った情報が載っている(笑)。

いとう:『-shin-音祭』のメンツ自体がとんがってるよね。行政主催のイベントでなかなかないよ。普通はもっと丸くなるじゃない。「区にまつわる人を出してください」とか言われて、いきなり演歌の人が入ってきたりする(笑)。

三浦:えてして行政がお金出すものって、誰も傷つかないかわりに誰も喜ばないものになりがちですから。上流から下流に流されるなかで石がどんどん削られて、なんの変哲もない丸い小石になるがごとく。

いとう:アルバム2枚同時にリリースして勢いのある国府(達矢)くんもいるじゃない。

三浦:国府くん、とあるツーマンで一緒でしたけどすごく面白い人でした。

いとう:夜にやる『-SHIN-夜祭』は、このタイミングで(石野)卓球も出るしさ。

三浦:素晴らしいですよ。

いとう:新宿区偉い!

いとうせいこう
Page 1
次へ

イベント情報

『新宿フィールドミュージアム「-shin-音祭 2019」』
『新宿フィールドミュージアム「-shin-音祭 2019」』

2019年10月5日(土)
会場:東京都 新宿区立新宿文化センター
出演:
GRAPEVINE
あらかじめ決められた恋人たちへ
bonobos
□□□
MONO NO AWARE
サンガツ
KAKATO(環ROY&鎮座DOPENESS)

国府達矢バンド
betcover!!

haruru犬love dog天使
Kaco
室井雅也
and more
料金:3,000円

『新宿フィールドミュージアム「-SHIN-夜祭 2019」』
『新宿フィールドミュージアム「-SHIN-夜祭 2019」』

2019年10月4日(金)
会場:東京都 新宿 LOFT、ROCK CAFE LOFT、MARZ、ACB HALL
出演:
石野卓球
菊地成孔(DJ) feat. FINAL SPANK HAPPY
三浦康嗣(DJ)
999999999
Compact Club
and more
料金:3,000円

プロフィール

□□□
□□□(くちろろ)

1998年に三浦康嗣を中心にブレイクビーツユニットとして結成。以降、徐々にポップス中心のスタイルへと移行。現在のメンバーは村田シゲ、いとうせいこうと、「契約社員」として募集したボーカリスト9名を含めた計12名。2004年にHEADZ内のWEATHERより1stアルバム『□□□』をリリース。2006年には坂本龍一らが設立したcommmonsへ移籍、2007年にブレイクビーツアルバム『GOLDEN LOVE』をリリースする。2009年にはフィールドレコーディングオーケストラと銘打った『everyday is a symphony』、声のみで構成した『マンパワー』など作品毎にさまざまなコンセプトを提示している。2016年、the band apart主宰のasian gothic labelに移籍。the band apartのメンバー全員をボーカリストに迎えたコラボレーション作品『前へ』をリリース、2017年7月に移籍後初の単独音源『LOVE』を発表した。

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

岩井勇気(ハライチ)『ひねくれとか言われても俺はただ自分が進みたい道を選んでるだけ』

ドリームマッチでの『醤油の魔人 塩の魔人』、ラジオで突如披露した推しキャラケロッピをテーマにしたEDM調楽曲『ダメダメケロッピ』など、音楽的な才能に注目が集まる岩井勇気。今回はミツカン「こなべっち」とタッグを組み、自らがマイクを取ってラップに挑戦。しかもこの動画、岩井がこれまでラジオや書籍の中で言及してきた、珪藻土のバスマットや、海苔、メゾネットタイプの部屋、クラウス・ノミなどのネタが詰まっていて、まさか岩井さんの自宅なのでは……? と隅々まで見てしまう。つぎはぜひ、自作のトラックとリリックによる曲が披露されることを待っています。(川浦)

  1. 映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別 1

    映画『82年生まれ、キム・ジヨン』が突きつける、社会に深く根づく性差別

  2. 横浜流星が「つらいかぜ」を打ち砕く プレコールの新CM「闘い続ける」篇 2

    横浜流星が「つらいかぜ」を打ち砕く プレコールの新CM「闘い続ける」篇

  3. ジョン・レノンが時代に残す闘いの爪痕、ヨーコがもたらしたもの 3

    ジョン・レノンが時代に残す闘いの爪痕、ヨーコがもたらしたもの

  4. 木村拓哉を操上和美が撮影『SWITCH』原宿特集に小泉今日子、池田エライザら 4

    木村拓哉を操上和美が撮影『SWITCH』原宿特集に小泉今日子、池田エライザら

  5. King Gnu井口理が獣医師役 野村不動産「プラウド」ブランドムービーが公開 5

    King Gnu井口理が獣医師役 野村不動産「プラウド」ブランドムービーが公開

  6. 高橋一生主演×荒木飛呂彦原作ドラマ『岸辺露伴は動かない』12月NHKで放送 6

    高橋一生主演×荒木飛呂彦原作ドラマ『岸辺露伴は動かない』12月NHKで放送

  7. カルティエの新作キャンペーンに常田大希、池田エライザ、野田洋次郎ら起用 7

    カルティエの新作キャンペーンに常田大希、池田エライザ、野田洋次郎ら起用

  8. 大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤が全音楽記録媒体でリリース 8

    大滝詠一『A LONG VACATION』40周年記念盤が全音楽記録媒体でリリース

  9. YOASOBIがGoogle PixelのCMソングを担当 新曲“アンコール”を起用 9

    YOASOBIがGoogle PixelのCMソングを担当 新曲“アンコール”を起用

  10. スピッツ、全着席のコンサートを11月に東京ガーデンシアターで開催 10

    スピッツ、全着席のコンサートを11月に東京ガーデンシアターで開催