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Lucky Kilimanjaro×TENDOUJI対談 音楽に「敵」はいらない

Lucky Kilimanjaro×TENDOUJI対談 音楽に「敵」はいらない

Lucky Kilimanjaro『Do Do Do』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:前田立 編集:山元翔一(CINRA.NET編集部)

なんかのフェスのバックヤードでDragon Ashがサッカーやっているのをテレビで見たんですよ。それを見たときに「これだ!」と思った。(アサノ)

―僕はTENDOUJIと同世代なんですけど、ロックバンドとともに思春期を過ごしながらも、大人になって「今、音楽業界は厳しい」とか「ロックバンドは厳しい」みたいな現状を叩きつけられた世代でもあって。そういう目から見ても、TENDOUJIは音楽的にも、その活動スタンスにしても、自分たちの心に実直に、嘘をつかずにやっている人たちだなってヒシヒシと思うんですよね。

アサノ:TENDOUJIのメンバー4人は、もともと中学校のサッカー部なんです。TENDOUJIの背後には、その当時からのメンバーが10人くらいいるんですけど(笑)、俺は就職もせずバイトをずっとしていたし、「生きていくんだったら、こいつらとなんかしないといけないな」って思っていたんですよね。でも、根本的にすげえ怠け者なんですよ。

―それは、アサノさんが?

アサノ:いや、友達全員が(笑)。一度、24~5歳の頃に「沖縄で居酒屋やろうぜ」みたいな話が出たんですよ。「みんなで、沖縄で居酒屋を開くための貯金をしよう」っていうことになって、通帳も作ったんですけど、1か月後に見たら3000円くらいしか入っていなくて(笑)。

熊木:ははは(笑)。

左から:熊木幸丸(Lucky Kilimanjaro)、アサノケンジ(TENDOUJI)

アサノ:それで、「こいつらと生きていくのは無理なんだ……」って絶望したこともあったんですけど(笑)。それでも、バンドをはじめたのは「そいつらの受け皿になれればいいな」と思ったからなんですよね。前に、なんかのフェスのバックヤードでDragon Ashがサッカーやっているのをテレビで見たんですよ。それを見たときに「これだ!」と思って。

俺たちがフェスに出れたら、他の友達も全員呼んで、バックヤードでサッカーできるじゃないですか(笑)。それで、音楽に興味あるヤツで集まって、バンドにしようってなったのがTENDOUJIのはじまりで。

熊木:フェスの裏でサッカーがやりたくて、バンドをはじめたんですね(笑)。

アサノ:楽しくなるには、バンドしかなかったっていう感じなんだよね。でも、俺ら4人は最近頑張りはじめたけど、他の連中が最近だらけきっていて。だから、あいつらはもうフェスには呼ばない(笑)。

熊木:(笑)。TENDOUJIの自由さは羨ましいです。僕は、なんでも考えすぎてしまう部分があるので。もちろん、TENDOUJIも考えていないわけじゃなくて、むしろ考えているからこその、そのスタンスだと思うんですけど。TENDOUJIにも、絶対つらいことありますよね……?

アサノ:うん……あるよ(笑)。

左から:熊木幸丸(Lucky Kilimanjaro)、アサノケンジ(TENDOUJI)

最初はノリではじまったものでも、試行錯誤していくなかで新しいことに挑戦していく。それがチームのよさなんだろうなって思う。(熊木)

―Lucky Kilimanjaro内のメンバーの関係性はどのようなものなんですか?

熊木:うちも軽音サークルのメンバーなので、わりと部活に近いんですよね。音楽的な技術がすごい人たちが集まったというよりは、「このメンバーだと楽しいよね」っていうメンツで集まっている。そこはTENDOUJIと一緒かもしれないです。人間的に合わない人たちと一緒にやっていくのはつらいじゃないですか。

アサノ:今はバンドにもいろんな形があると思うけど、バンドをやるために集まった人たちって、マジでつらいだろうなって思う。「どうしたら売れるんだろう?」って苦しんで、売れるまで我慢しながらバンドをやるのはつらいよなぁ。

熊木:そうですよね。うちなんて、「バンドが売れない」って言われている時代に、メンバーが6人もいるんですよ。マジで意味わかんない(笑)。

アサノ:あはははは!(笑)

熊木:うちはドラムとは別にパーカッションもいるんですけど、ぶっちゃけ「ドラムがふたつあれば楽しいんじゃね?」くらいの軽いノリだったので、最初の1~2年は「本当にパーカッションは必要か?」っていう問題は若干あったんですよ(笑)。

でも、そこから試行錯誤していくことで、メンバー全員欠かせない存在になっていって。その試行錯誤の過程がバンドの楽しさなのかなって思います。最初から完成しきるんじゃなくて、最初はノリではじまったものでも、試行錯誤していくなかで新しいことに挑戦していく。それがチームのよさなんだろうなって思う。

熊木幸丸(Lucky Kilimanjaro)
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リリース情報

Lucky Kilimanjaro
『風になる』(CD)

2019年6月5日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-5353

1. 風になる
2. 君が踊り出すのを待ってる

Lucky Kilimanjaro
『HOUSE』(CD)

2019年7月3日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-5355

1. HOUSE
2. 車のかげでキスを

『Do Do Do』
Lucky Kilimanjaro
『Do Do Do』(CD)

2019年8月7日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-5357

1. Do Do Do
2. 愛してる

Lucky Kilimanjaro
『初恋』(CD)

2019年9月4日(水)発売
価格:1,080円(税込)
MUCD-5359

1. 初恋
2. Everything be OK

Lucky Kilimanjaro
『FRESH』(CD)

2019年10月2日(水)発売
価格:1,760円(税込)
MUCD-1437

・FRESH
・風になる
・HOUSE
・Do Do Do
・初恋

イベント情報

『Lucky Kilimanjaro ファースト・ワンマンライブ』

2019年11月23日(土・祝)
会場:東京都 渋谷 WWW
※チケットはソールドアウト

『TENDOUJI Presents “MAKE!TAG!NIGHT!!!” vol.3』

2019年9月28日(土)
会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM
料金:3,200円(ドリンク別)
ゲスト:POLYSICS、崎山蒼志

プロフィール

Lucky Kilimanjaro(らっきー きりまんじゃろ)

2014年、熊木幸丸(Vo,Sampler)を中心に活動開始。リスナーの心を躍らせることを目的とした6ピースエレクトロポップバンド。鮮やかなシンセサイザーのサウンド、ダイナミックなドラム&パーカッション、誰もが口ずさめるメロディーラインとダンスミュージックの融合はリスナーからの注目を集めてやまない。2015年7月、1stミニアルバム『FULLCOLOR』、2017年11月、1stフルアルバム『Favorite Fantasy』リリース。2018年にドリーミュージックからメジャーデビューし、メジャー1st EP『HUG』をリリース。歌詞の世界観とそのメッセージ性、アレンジ構成力の高さに、シンパが日々拡大し続けている。

TENDOUJI(てんどうじ)

2014年、中学の同級生で結成。自主レーベル「浅野企画」を設立して、これまで4枚のEPと1枚のフルアルバムをリリース。類まれなメロディーセンスと1990年代のオルタナシーンに影響をうけた爆発力のあるサウンドを武器に、全ての会場をハッピーなグルーヴに包みこむ4人組バンド。2019年2月には、TEENAGE FANCLUBの来日公演のサポートアクトを務める。また「ARABAKI ROCK FEST.19」「VIVA LA ROCK 2019」「COMING KOBE」「百万石音楽祭 2019」「FUJI ROCK FESTIVAL'19」など大型フェスに続々と出演し、シーンを席巻。東京インディ/オルタナ・シーン屈指の愛されバンド、TENDOUJI。

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