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藤巻亮太が語る、大人の「挑戦」の姿勢 新たな可能性に賭けた理由

藤巻亮太が語る、大人の「挑戦」の姿勢 新たな可能性に賭けた理由

Eggs
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:中村ナリコ 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部) 衣装協力:EGO TRIPPING

結局、生き方って、2つしかないような気がするんです。

―独立を発表したのは、去年の5月末でしたね。

藤巻:そうですね。これは本当に前向きな選択でした。「こうあるべき」とか「こうせねばならない」にとらわれないで、「藤巻亮太としてなにができるんだろう?」ということを、自分自身に問いながら進んでいく道を選びました。

そうやって独立したあとになにが起きたかいうと、自分の可能性にチャレンジするようになったんですね。やっぱり、長く活動を続けていると、僕の「イメージ」みたいなものができてくるじゃないですか。そのイメージに対して仕事のオファーがきて、それにきっちり応えていくこともひとつの在り方だとは思うんですけど、それはどこか自分というものの枠組みを自分で限定することでもあるんですよね。

ソロになったときも、その枠組みたいなものはまだ外れていなかったんですが、独立を機会に、その枠組み自体を自分で揺さぶっていこうと決めたんです。

藤巻亮太

―なるほど。それで、今まで出なかったような場所にも、積極的に出ていくようになったり……大晦日の『絶対に笑ってはいけない』(日本テレビ系)とか(笑)。

藤巻:そうですね(笑)。それはある意味トライ&エラーなのかもしれないですけど、そのトライの部分がすごく大事だと思ったんです。守るものって、実はそこまでないんだなって気づいたいい経験でした。

結局、生き方って、2つしかないような気がするんです。過去の延長線上を歩いていく生き方と、未来の可能性に賭けていく生き方……僕の場合、その前者というか、自分の過去の延長線上にいるようなことが結構多かったような気がします。もちろん、それはそれでよかったと思うんですけど、それが自分の成長の速度を遅くしているようなところもあるのかなと思って。その部分をまずは壊すという意味で、独立というのがありました。過去の延長線上ではなく、未来に向かって、自分の可能性を探っていこうと。

そうしていると今は、レミオロメン時代とも、ソロを始めた頃とも違う、もっと深いやりがいみたいなものを感じているんですよね。

藤巻亮太

(レミオロメン時代は)ミュージシャンの横の繋がりをほとんど作ってこなかった。必要としてなかったのかもしれないですね。

―そして、そのあと最初に発表したのが、去年の『Mt.FUJIMAKI』の開催だったわけですが……これは、どういう思いから実現したフェスだったのでしょう?

藤巻:自分で主催するフェスをやりたいとは、ずっと思っていたんです。自分が生まれ育った地元にみんなを呼んで、音楽をやりたいなって。

―でも、藤巻さんって、レミオロメン時代も含めて、あまりそういうイメージがなかったというか、フェスを主催するような感じではなかったですよね?

藤巻:そうですね(笑)。バンド内で全部完結していたというか、ミュージシャンの横の繋がりを、ほとんど作ってこなかったので。というか、当時は逆に、そういうものを必要としてなかったのかもしれないですね。ソロになってからも、最初はやっぱり自分の世界観を作ることに一生懸命でした。

ただ、ソロになってからいろんな場所に呼んでもらって、それこそフェスに呼んでもらったり、一緒に弾き語りでツアーを回らせてもらったりして、そういうなかで、その人が作り、歌う「本物の音楽」というものを間近で見る機会がものすごく増えたんですよね。「ああ、やっぱりこの人だからこそ、こういう曲が生まれたんだなあ」とか、理屈を超えて実感することが何度もありました。そこで20代とかでは感じられなかったような、深いリスペクトが生まれていったんです。

藤巻亮太

―なるほど。そういうなかで、今後は自分で、そういう場所を作ってみようと。

藤巻:そうですね。思いとしてはずっとあったんですけど、なかなかきっかけが掴めなくて。独立を発表したとき、新たなスタッフやファンの方々に対して、今後の自分の具体的な方向性を伝える手段を考えていたんです。そういうなかで、「まずはここに向かっていきましょう!」と出したかったという理由もありました。

あとは、最初に話した通り『北極星』からの流れで、地元に育んでもらった分、今度はその恩返しというか、音楽でなにか地元を盛り上げられたらいいなっていう気持ちもありました。山梨の方々には、1日中音楽を楽しんで聴いてもらえるような場所を作りたいし、一方県外の方々には──これは『Mt.FUJIMAKI』を通して、自分のテーマのひとつでもあるんですけど、自分も地元をもう一回学び直しながら、その魅力を県外の方々に発信していきたいっていう。そういう2つの軸を持ったフェスにしたいなって思ったんですよね。

富士山をバックにした、藤巻亮太の現在のアーティスト写真
富士山をバックにした、藤巻亮太の現在のアーティスト写真
『Mt.FUJIMAKI』テーマソング

藤巻:そういうことは、20代の頃には多分考えなかったことでしょうし、30歳のソロになったばかりの頃も、ある意味下積みがスタートした時期だったから目の前のことで一生懸命だったし……それが徐々に変化していって、自信みたいなものができたときに、自分の原点を見据えながら、こういうフェスを開催しようと思えました。だから、そう考えると、ある種必然だったのかもしれませんね。

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イベント情報

『Mt.FUJIMAKI 2019』
『Mt.FUJIMAKI 2019』

2019年9月29日(日)
会場:山梨県 山中湖交流プラザ きらら

出演:
藤巻亮太 with the BAND
トータス松本(ウルフルズ)
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)
岸田繁(くるり)
ORANGE RANGE
大塚愛
teto
料金:前売6,500円 当日7,000円

リリース情報

藤巻亮太『Summer Swing』
藤巻亮太
『Summer Swing』

2019年9月11日(水)配信

プロフィール

藤巻亮太
藤巻亮太(ふじまき りょうた)

1980年生まれ。山梨県笛吹市出身。2003年にレミオロメンの一員としてメジャーデビューし、“3月9日”“粉雪”など数々のヒット曲を世に送り出す。2012年、レミオロメンが活動休止を発表、ソロ活動を開始する。同年、1stソロアルバム『オオカミ青年』を発表。以降も精力的にソロ活動を展開し、2016年、2ndアルバム『日日是好日』をリリース。2017年には3rdアルバム『北極星』を発表。2019年4月、レミオロメン時代の曲を、アコースティック中心のアレンジでセルフカバーしたアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』をリリースし、弾き語り全国ツアー『“In the beginning”』を開催。2019年9月29日、自身主催の野外音楽フェス『Mt.FUJIMAKI 2019』を、山中湖交流プラザきららにて開催する。

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