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はるまきごはんは宇宙人との遭遇を求める 未知にしか希望がない

はるまきごはんは宇宙人との遭遇を求める 未知にしか希望がない

はるまきごはん『ネオドリームシネマ』
インタビュー・テキスト
沖さやこ
編集:久野剛士(CINRA.NET編集部)

僕は、自分が死ぬまでに地球外生命体が地球に干渉してくる可能性に賭けてるんです。

―本当にそうですね。死や宇宙など、未知なものを考えると頭が爆発しそうになります。

はるまきごはん:そうですね。でもその無限の感じ、僕はめっちゃ好きなんです。僕は現実的にものを考える面と想像力を働かせる面があるんですけど、自分が死ぬまでに地球外生命体が地球に干渉してくる可能性に賭けてるんです。自分たちよりもずっと高い知能をもった生命体が地球に干渉してきたら……と仮定して、自分はなにをしたいかを考えてるんです。僕はその宇宙人に自分の作品を見て、聞いてもらいたいんですよ。その宇宙人がどう感じるのか、喜ぶのか悲しむのか――その結果がめちゃくちゃ気になるんですよ。

―面白い。それはすごく気になりますね。

はるまきごはん:想定できる人生で終わるのってめちゃくちゃつまらないと思うから、いままでの地球上で起こったことのないなにかを体験したいんですよ。どうせ死ぬんだったら誰も見たことがないものを見たい。だから宇宙人を求めてる。可能性に賭けとくのはなんの損にもならないですよね。「ゾンビの世界になったらどうする?」という仮定を作って、その準備をするのも好きです。そういう現実に起こってないことって無限に想像できるし、無限にそれに賭けることができるから、すごく好きなんですよね。

はるまきごはん feat.初音ミク“銀河録”

―夢しかり、宇宙人しかり、まだまだ解明されない未知のものに興味がおありなんですね。

はるまきごはん:そうですね。みんなが当たり前だと考えていることも、もしかしたら真実ではないかもしれないし。100年後、200年後ぐらいに今とは全く異なる解釈が出てきて、今の常識が全部覆されたら、それも面白いなと思ってるんです。箱庭論(宇宙は何者かが作った箱庭であるという考え)とかも好きで、もしそうなら箱庭を作った人に会いたいですし。

―考え出すと際限がないしゾッとするけど、すごく興味をそそられることですよね。わからないことは希望と恐怖が入り乱れている。

はるまきごはん:それも、つらい時期の自分にとっては救いのひとつだったと思うんです。現状がつらい人からすると、「とにかく助けてほしい」「目の前にある現状が変わってほしい」という気持ちだと思うんですよね。「今とは異なる未来であるほうが面白い」という考え方は、「つらいから現状が変わってほしい」と思ってる人の向いてる方向は同じなんじゃないかなって。そして、それは自分の過去の経験も影響しているとは思うんですけどね。

―たしかにそうかもしれないですね。わたしははるまきごはんさんに、宇宙を感じ始めてきました。

はるまきごはん:(笑)。

はるまきごはんが描いた『雪夜』
はるまきごはんが描いた『雪夜』

―はるまきごはんさんの作品や今回のライブも、はるまきごはんさんの内部に入っていくような感覚があったので。

はるまきごはん:そうなってくれたのは嬉しいですね。「自分が作る世界にどう没頭してもらえるか」が最近の重要なテーマなんです。その世界を生み出すための情熱は、めちゃくちゃあるんですよ。

―もちろん。情熱がなければ世界は作れないと思います。

はるまきごはん:僕は「いいものを生み出すためなら、泣き叫んだりするくらい自分を犠牲にしてもいい」って思う、熱血タイプですね。みんなで楽しく心身健やかにいいものを作り合う人もいるし、淡々と感情なしで作る人もいるし、表現活動は人それぞれだと思うんですけど。僕はどっちかというと、マンガ『DRAGON BALL』(鳥山明)の「フリーザ戦の悟空」みたいな感じで作品が生まれてくるほうがしっくりくる。

―その過程のほうが、残せた実感があるんでしょうか?

はるまきごはん:それに意味を感じますね。永遠に残るものが生まれたときに喜びを感じるので、形として残るものがめちゃくちゃ好きなんです。だからライブも観た人の記憶に死ぬまで残るような、「あのライブはこうだったよね」と覚えていられるようなライブをやりたいんです。

―2019年6月にはアニメーション制作スタジオ「スタジオごはん」を設立なさったのも記憶に新しいです。はるまきごはんさんは自分の世界を深く広げるために、表現の枠組みにとらわれずこの先も挑戦していくんでしょうね。

はるまきごはん:ミュージシャンという枠組みにとらわれないやり方を考えたいと思ってます。ミュージシャンってアルバムを出して動画をアップしてライブをしてっていう、ある種の型があるじゃないですか。それのせいで自分の世界が伝わりづらくなってる部分があるとしたら、すごく勿体ない。どう展開していくべきか、最近すごく考えているので、今後も活動はどんどん発展させていきたいと思っています。

はるまきごはん feat.LUMi“地球をあげる”

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イベント情報

はるまきごはん
『ネオドリームシネマ -DAYDREAM story-』

2019年11月23日(土・祝)
会場:東京都 白金高輪 SELENE b2

はるまきごはん
『ネオドリームシネマ -NIGHTMARE story-』

2019年11月24日(日)
会場:東京都 白金高輪 SELENE b2

プロフィール

はるまきごはん
はるまきごはん

2月7日生まれ、北海道札幌市出身のクリエイター、ミュージシャン。音楽、イラスト、アニメーション映像制作をひとりで手掛ける。2016年に投稿したボカロ楽曲「銀河録」から知名度を増し、「メルティランドナイトメア」をはじめ多くの楽曲が人々の心を掴んだ。2019年からはアニメーション制作スタジオ「スタジオごはん」を設立し、楽曲「再会」では自身がボーカルを務めたバージョンとボカロバージョンの2形態のMVを制作するなど、既存の型にはまらない作品を發表し続けている。

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