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名曲に新たな息吹を。一味違うカバー企画の仕掛け人たちが語る

名曲に新たな息吹を。一味違うカバー企画の仕掛け人たちが語る

Old To The New
インタビュー・テキスト・編集
飯嶋藍子
撮影:西あかり

仮に言葉がわからない人が見ても気持ちが伝わるものを作りたい。(野村)

柏井:音楽にリスペクトがあるかどうかは本当に重要だし、継承されていく音楽を年代を遡って掘り下げる楽しさもありますよね。サブスクだと特にプレイリストとか関連作品とかで追えるからめっちゃ楽だと思う。小沢健二さんとか星野源さんとかceroとかもオマージュを織り交ぜた音楽の作り方をしているし、ああいうのは音楽好きからすると「やるな!」って感じになりますよね。

左から:野村志郎、田中大輔、柏井万作

田中:あらゆる音楽の「背景にある音楽」を手軽に聴くことができるのっていいですよね。知らなかったアーティストや触れてこなかったジャンルでもサンプリングをきっかけに「いいな」って思えたりする。ジャンルも時代も超えていきますよね。

野村:僕はドラムンベースからクラブジャズ系のDJをやっていたことがあって。掘る楽しさもわかるし、時代としては古いんだけど新しく聴こえる音だとか、新しいものと古いものを掛け合わせることで生まれる新鮮な感覚が大好きなんです。そういう意味では音楽自体が時代を超えて愛される最たるものだなって。

―DJをやっている時と映像を作るうえでの音楽の存在ってまたちょっと違うのでしょうか?

野村:音楽って映像の中では感情表現を司っていて。喜怒哀楽のスイッチはほぼほぼ音楽というか。そういう意味では、喜怒哀楽に強く刺さるものは今年の作品だろうと、30年前、50年前の作品だろうと普遍性があると思います。

だから、たとえ日本人に向けた日本語の映像でも、仮に言葉がわからない人が見ても気持ちが伝わるものを作りたいし、どの感情を喚起したいかということを意識して映像を作っています。

野村志郎が監督した、「ARリリックビデオ」

もちろん歌い手と曲に合わせてアレンジを考えるんだけど、攻めていきたい。(柏井)

―今回の“守ってあげたい”の映像の話にも通じることですね。

野村:今回の松本さんの映像は、日本語がわからない人が見てもパッションが伝わりますよね。喜怒哀楽とか熱い気持ちって本当に伝わるし、それが強く刻まれた作品は後世に残っていくと思います。

―そんないろんな人の思いが詰まったこのプロジェクトですが、今後はどのように展開していくのでしょうか?

柏井:ひとつ作品を作ってみて、ようやくside Aとside Bのバランスがわかったから、次からはもっとチャレンジできるだろうなと思います。もちろん歌い手と曲に合わせてアレンジを考えるんだけど、攻めていきたいなと。だからまずは第一弾の映像、再生ボタンを頑張って同時に押して見てほしいです(笑)。

左から:野村志郎、田中大輔、柏井万作

野村:映像は人と歌が主役になるように、っていうことがやっぱり中心で。回を重ねるごとにいろんな人の個性がどんどん際立っていけばと思うので、そこを強めていきたいです。次回の歌い手さんも、今回の松本さんの映像のように、その方の存在からしか出しえないパッションやエネルギーをしっかり収めていきたいなと思っています。

田中:これからもリスナーの皆さんに驚いてもらえるような特別な方を歌い手として迎えていきたいと思っています。もう乞うご期待としか言いようがありません。

松本穂香
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リリース情報

Old To The New
Old To The New

レコードやカセット、CDで発表された無数の名曲たちを 新鮮さをもって蘇らせるプロジェクト『Old To The New』。
音楽サブスクリプションサービスの登場で、 無限に広がる音楽ライブラリにアクセスできるようになった今だからこそ、 名曲たちを聴き継ぎ、語り継ぎ、歌い継いでいきたい。 そして、何よりも大切にしたいのは、 どんな時代にあっても変わりなく、 人の心を震わせ続ける、「歌」の力です。 この企画では、毎回特別な歌い手をお招きし、 感動や驚きをお届けします。

松本穂香『守ってあげたい』
松本穂香
『守ってあげたい』

プロフィール

田中大輔(たなか だいすけ)

LINE RECORDS事業プロデューサー。1976年神奈川県生まれ。大学卒業後、CD・レコードショップのバイヤーを経て、2002年ユニバーサル ミュージック合同会社に入社。数々のアーティストのマーケティング・メディアプランナーを担当し、2015年LINE株式会社に入社。音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」に従事、2017年3月に「LINE RECORDS」を発足。

柏井万作(かしわい まんさく)

1981年、東京都生まれ。2006年に取締役として株式会社CINRA立ち上げに参加。創業時から現在までカルチャー情報サイト『CINRA.NET』の編集長としてサイトの運営を行っている。入場無料の音楽イベント『exPoP!!!!!』、カルチャーフェス『NEWTOWN』などの立ち上げ&運営責任者を務める。

野村志郎(のむら しろう)

クリエイティブディレクター、映像監督。クリエイティブエージェンシー猿人 ENJIN TOKYO所属。これまで日本政府観光局、ANA、Google、Adobe、CROCS、SEIYU、Francfranc、野村証券、京都大学、沖縄県など数多くのブランディングやプロモーションを手がけている。自動制御のドローンが客のオーダーに従ってシューズを運んでくる世界初の「空中ストア」や、累計3,000万再生回数を超えた日本政府観光局のブランディング動画「JAPAN - Where tradition meets the future」、日本カルチャーを世界に発信するANAのグローバルプロモーション「IS JAPAN COOL?」などで、世界三大広告賞のONE SHOW、アジア最大級の広告賞SPIKES ASIAグランプリ、ADFEST、AD STARS、CODE AWARDベストクラフト賞、メディア芸術祭などを受賞。

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