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角舘健悟の『未知との遭遇』永井博編(前編)

角舘健悟の『未知との遭遇』永井博編(前編)

角舘健悟の『未知との遭遇』
テキスト・編集
金子厚武
撮影:小林光大 リードテキスト・編集:今井大介(CINRA.NET) 編集:川浦慧(CINRA.NET)

Yogee New Wavesの角舘健悟がいま会ってみたい人と自らコンタクトを取り、様々なロケーション / シチュエーションでの対話を試みる連載『未知との遭遇』。第2回目のお相手は、大瀧詠一の『A LONG VACATION』を筆頭に、独自の風景画で数多くのレコード・CDジャケットを手掛けてきたイラストレーター・永井博。

永井のアトリエを見学した後、角舘の愛車・VOLVOに乗り込んで、初対面の2人によるドライブがスタート。音楽、イラスト、洋服、車など、アートやカルチャーを共通項とする2人が、好きなものについて話し、理解を深め、お互いのイマジネーションがどこから来ているのか話し合った7時間のドキュメントを前編と後編にわけてお届けする。

連載:角舘健悟の『未知との遭遇』

「Yogee New Waves」のボーカルとして活躍する角舘健悟が「未知との遭遇」をテーマに、様々な世界の未知なるアーティストと出会い、ものづくりや表現について対話し、「FUSION」することで、新しい創作物を生み出します。その過程をドキュメントし、カルチャーを愛する皆さんと一緒に応援し、楽しんでいく連載企画です。

この連載の取材では、2人に誰も関与しません。カメラマンが近づいて撮影をする場面はありますが、編集者も、マネージャーも、ライターも、基本的には別行動で、2人のやり取りはピンマイクでの録音にのみ収められます。通常のインタビューとも、対談取材とも異なる、クリエイター同士のおしゃべりを、そのままお楽しみください。

永井博のアトリエを訪問

永井:この連載のゲストでは、僕が一番おじいちゃんなのよ。

角舘:そうですよ、とか言って(笑)。

永井:おかしいよ、俺だって。あなたのお父さんよりぜんぜん年上だから。

角舘:ぜんぜん年上っすよ。ほんとに。

永井:おじいちゃんぐらいだよね。

角舘:永井さん今年73歳ですよね?

永井:12月でね。もうほんとおじいちゃんだから、それをみんな分かってないんだよ。

角舘:あはは。

永井博(ながい ひろし)<br>1947年12月22日、徳島市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、1976年よりイラストレーターとして活躍。大滝詠一の『A LONGVACATION』『NIAGARA SONG BOOK』などのレコードジャケットや広告ビジュアルは今もなお、語り継がれているほか、現在も、幅広く愛される普遍的な作品を生み出している。DJ、音楽評論など、多岐にわたる活動も展開。
永井博(ながい ひろし)
1947年12月22日、徳島市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、1976年よりイラストレーターとして活躍。大滝詠一の『A LONGVACATION』『NIAGARA SONG BOOK』などのレコードジャケットや広告ビジュアルは今もなお、語り継がれているほか、現在も、幅広く愛される普遍的な作品を生み出している。DJ、音楽評論など、多岐にわたる活動も展開。

永井:見た目で元気だって言われるんだけど、元気じゃないんだから、もう。一昨日DJをやったんですよ。歌舞伎町のカブキラウンジって所で。俺の友達がオーナーで、その人の誕生日でね。それ早い時間で、10時から始まったんだけど。

角舘:え? 昼の10時?

永井:夜の10時。だから、10時半から回したのかな、30分。

角舘:何時までいたんすか?

永井:12時ちょっと過ぎに帰ってきた。みんな朝まで、7時くらいまでやるって言ってたけど。

角舘:俺も、ほんと朝までいられない。10時くらいになったらもう帰りたいです。うちに。

永井:昔、青山のZeroって所でDJやってたんですよ、知り合いと。その頃は11時から始まって、朝までやってたけど、もうダメだね。でも、いまは客が来ないんだよ。でかい所に行くと客いっぱいいるけどね。俺、あれと一緒に共演したんだ、Tuxedoと。その時は人いっぱいだった。

永井のアトリエのベランダにて。<br>写真右:角舘健悟(かくだて けんご)<br>1991年生、東京出身。2013年にバンド、Yogee New Wavesを結成、ボーカルを担当。2014年4月にデビューe.p.『CLIMAX NIGHT e.p.』でデビュー。昨年、3rdアルバム『BLUEHARLEM』、12月に『to the MOON e.p,』をリリース。最新作は今年7月にシングル『White Lily Light』を発表。全国各地の野外フェスの出演やアジアを中心に海外公演を重ねる。バンド活動の傍ら、テレビ番組・TVCMのナレーションなど活動の場を拡げる。音楽、ファッションの両面で厚く支持されている。
永井のアトリエのベランダにて。
写真右:角舘健悟(かくだて けんご)
1991年生、東京出身。2013年にバンド、Yogee New Wavesを結成、ボーカルを担当。2014年4月にデビューe.p.『CLIMAX NIGHT e.p.』でデビュー。昨年、3rdアルバム『BLUEHARLEM』、12月に『to the MOON e.p,』をリリース。最新作は今年7月にシングル『White Lily Light』を発表。全国各地の野外フェスの出演やアジアを中心に海外公演を重ねる。バンド活動の傍ら、テレビ番組・TVCMのナレーションなど活動の場を拡げる。音楽、ファッションの両面で厚く支持されている。

角舘:そうだ、俺Contactにサダー・バハーが来た日、行ったんすよ。永井さんがラウンジかなんかでお姉ちゃんと酒飲んでるの見て。

永井:お姉ちゃんなんかいないでしょ(笑)。

角舘:お姉ちゃんいた。うわーバブリーだなとか思って(笑)。

永井:肩かなんか揉んでもらってたんじゃないの(笑)。もういま、そんな時代じゃないよ。いまはないない、そういうのは。

角舘:サダー・バハーのDJよかったですね。また来てほしい。あの日は人生で1、2位を争うくらいよかった。Contactも初めて行って。あんまりクラブ行かないんですけどね。

永井:俺あの時バックステージ入れてもらってさ、座って聴いてた。

角舘:結構大変ですからね、立ってるの。俺もクラブ行ったら、1時間くらいバーってテンション上がって、踊って、もうね、1時くらいには帰りますね。タクシーで。すいませーんとか言って。

永井:もう俺も踊ることもないし、そこにいるだけだね。

角舘:やっぱり昔の知人とかに会います?

永井:いや、もうそんなには会わないね。昔はね、そういう所に行けば知り合いがいっぱいいたけど、いまはそういうのはあんまりないね。だってもうみんなだいたい若いやつらになってるじゃん?

角舘:そうですね。

永井:俺、昔GOLD(1989~1995年に営業していた大型ディスコ)でDJやってたの。スタイリストみたいなやつらと一緒に。その時はもうその日が楽しみで。いろんなやつらに会うのが楽しみだったんだよ。GOLD運営してる人が知り合いで、ゲストで何人でも呼んでもいいって言われたら、もうみんなその日電話がすごいのよ。3人お願いします、4人お願いしますとか言って。

角舘:いい時代だなぁ。

永井:そうそう。それでもあそこは箱でかいからね、いくらでも入る。

角舘:DJってすごいっすね。繋がりがね。ミュージシャンなんて、自分のことしか考えてないですからね(笑)。

永井:俺だってそうだよ。だからわがままだよ、みんな。

角舘:わがままじゃないとダメですね。

永井:うん、だからグループって難しいと思うよ。

角舘:そうかもしれないですね、バンドは特にね。

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プロジェクト情報

連載:角舘健悟の『未知との遭遇』

「Yogee New Waves」のボーカルとして活躍する角舘健悟が「未知との遭遇」をテーマに、様々な世界の未知なるアーティストと出会い、ものづくりや表現について対話し、「FUSION」することで、新しい創作物を生み出します。その過程をドキュメントし、カルチャーを愛する皆さんと一緒に応援し、楽しんでいく連載企画です。

プロフィール

永井博(ながい ひろし)

1947年12月22日、徳島市生まれ。グラフィックデザイナーを経て、1976年よりイラストレーターとして活躍。大滝詠一の『A LONGVACATION』『NIAGARA SONG BOOK』などのレコードジャケットや広告ビジュアルは今もなお、語り継がれているほか、現在も、幅広く愛される普遍的な作品を生み出している。DJ、音楽評論など、多岐にわたる活動も展開。

角舘健悟(かくだて けんご)

1991年生、東京出身。2013年にバンド、Yogee New Wavesを結成、ボーカルを担当。2014年4月にデビューe.p.『CLIMAX NIGHT e.p.』でデビュー。昨年、3rdアルバム『BLUEHARLEM』、12月に『to the MOON e.p,』をリリース。最新作は今年7月にシングル『White Lily Light』を発表。全国各地の野外フェスの出演やアジアを中心に海外公演を重ねる。バンド活動の傍ら、テレビ番組・TVCMのナレーションなど活動の場を拡げる。音楽、ファッションの両面で厚く支持されている。

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