日本の伝統美術を用いて当世社会を風刺、天明屋尚展『闘魂』

日本の伝統美術の描法や要素を用いながら、当世社会を諷刺する作品などで知られる天明屋尚の展覧会『闘魂』が、ミヅマアートギャラリーにて11月15日 (土)まで開催されている。

天明屋は国内外での展覧会のほか、2006年FIFAワールドカップ公式アートポスターの制作や、松本人志監督映画『大日本人』の刺青デザインなどをはじめ、活動の場を限定することなく様々な分野で作品を発表しているアーティスト。

同展では横3メートルの大作「Fighting Spirit」をはじめ、大胆な構図の中にも天明屋の持ち前の繊細な筆遣いが光る作品や、2008年北京オリンピック時に開催の展覧会の為に制作された「射箭之図」、2007年に長野県信濃美術館で制作途中の段階で展示された「龍神来迎図」の完成品など、未発表作品を含む計6点の新作を発表する。

さらに、5階スペースでは2007年8月6日から約1年間に渡って、日本経済新聞朝刊で連載された(2008年8月現在連載中)北方謙三による小説『望郷の道』の挿絵原画を展示。約400枚にものぼる、登場人物の心の機微を細やかに捉えた原画から天明屋の新たな側面を垣間見ることのできる作品となっている。

天明屋尚
『闘魂』
2008年10月15日(水)~11月15日(土)11:00~19:00
会場:Mizuma Art Gallery(ミヅマアートギャラリー)
休廊日:日、月、祝日休廊
料金:無料

(画像上:「射箭之図」 2008 アクリル絵の具、木 70x90cm Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery、画像下:日本経済新聞1月1日号「望郷の道」挿絵より 2007 墨、雲肌麻紙 17cmx12cm Courtesy the artist and Mizuma Art Gallery)

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