松井周主宰劇団「サンプル」新作、人間のオリジナルを問う『女王の器』

劇団「サンプル」の新作公演『女王の器』が、2月17日から神奈川・川崎市アートセンター アルテリオ小劇場で上演される。

サンプルは、劇作家・演出家・俳優の松井周が主宰する劇団。人間関係やコミュニケーションについての一般的な価値観を反転させ、幻想を打ち砕いた世界を描き続けている。2010年の上演作『自慢の息子』では、『第55回岸田國士戯曲賞』に輝いた。

『女王の器』は、女王の代わりに殺され、そして女王の代わりに生き延びる人々を描いた年代記になるという。作品について松井は「おそらく僕の中で、人間はどこか『器』に過ぎないという感覚があります。自分自身が誰かのコピーなのではという疑い、それでも変わらないその人自身のオリジナルというのはいったいどこに出てくるのか？というものをやりたいと思い創作しています」とコメント。サンプルで馴染みのある俳優陣に加え、オーディションで選ばれたメンバーが参加している点もみどころだ。

なお、終演後のアフタートークには、映画『イエローキッド』を手掛けた映画監督の真利子哲也、劇団ハイバイ主宰の岩井秀人、鉄割アルバトロスケットの戌井昭人、漫画『鈴木先生』などで知られる武富健治が登場する。チケットは現在発売中。

（画像：『女王の器』チラシ）

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