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志磨遼平が音楽監督 ブレヒト作×谷賢一演出の音楽劇『三文オペラ』

左から峯岸みなみ、松岡充、吉本実憂
左から峯岸みなみ、松岡充、吉本実憂

舞台『KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「三文オペラ」』が、1月23日から神奈川・KAAT神奈川芸術劇場、2月10日に北海道・札幌市教育文化会館で上演される。

『三文オペラ』はベルトルト・ブレヒト作、クルト・ヴァイル音楽による音楽劇。主人公マクヒィスと、彼と出会ってすぐに結婚式を挙げたポリー、2人を別れさせようとするポリーの両親ピーチャム夫妻に脅されてマクヒィスを逮捕してしまう警視総監タイガー・ブラウン、牢獄に入れられたマクヒィスを訪ねたポリーと鉢合わせするブラウンの娘ルーシーらの人間模様を描く。

マクヒィス役に松岡充(SOPHIA、MICHAEL)、ピーチャム夫妻役にKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督である白井晃と村岡希美(ナイロン100℃)、その娘ポリー役に吉本実憂、マクヒィスの友人タイガー・ブラウン役に高橋和也、ブラウンの娘ルーシー役に峯岸みなみ(AKB48)、マクヒィスを裏切る昔なじみのジェニー役に貴城けいがキャスティング。KAAT神奈川芸術劇場のオフィシャルサイトでは出演者のビデオメッセージが公開されている。

演出と上演台本は谷賢一(DULL-COLORED POP、Theatre des Annales)が担当。音楽監督は志磨遼平(ドレスコーズ)が務める。志磨が舞台公演での音楽監督を務めるのは今回が初となる。

チケットは現在販売中。なおチケットには劇中に登場するピーチャム乞食商会にちなんでピーチャム商会の一員として演劇に参加できるP席が用意されている。P席の詳細はKAAT神奈川芸術劇場のオフィシャルサイトで確認しよう。

松岡充のコメント

今回の公演に参加することに、運命を感じています。その第一は、演出の谷賢一さんとの出会いです。昨年再演した『Forever Plaid』の稽古中に偶然初対面となったんですが、「いつか一緒にやりたいんです」と熱く語って下さった。そのファーストインプレッションに何かピンと来るものがありました。基本的にオファーして頂いた時は演出家やプロデューサーからじっくりとお話をお聞きしてから出演を考えさせてもらっているのですが、今回は谷さんのファーストインプレッションで決めるという、僕にとっては珍しいパターンでした。作品が『三文オペラ』というのはとても嬉しかったです。観たことはないのですが、劇中歌を違う形で聞いたり、何となくあらすじは知っていました。でも、調べていくと、地に這いつくばってでも生きてやるという人間の普遍的な情熱が描かれている。なかでも、法律や世間に縛られず、常識というものを壊していきながらも、どこか孤独で、仲間や愛する人を求めずにはいられない、マクヒィスには大いに共感しました。「俺、呼ばれたな」と思っています(笑)。
今回の『三文オペラ』は近未来を舞台に描かれます。ドレスコーズの志磨遼平さんが音楽を担当してロックテイストになるのも斬新で、言葉は悪いですけど、めちゃくちゃなことをやろうとしているのが何より楽しい。世界中で愛される古き良き作品を壊すことによって、また新しい作品に創り上げる試みにぜひ期待して頂きたいです。皆さんの人生に少しでも彩りが増すように、僕も自分の力を余すことなく出し切ります。

吉本実憂のコメント

初めて舞台に挑戦します。舞台経験のある方から、“舞台は稽古が楽しい。本番はもっと楽しい”と聞いていて、いつかは自分も経験したいと思っていたんですけど、まさかこんなに早くチャンスがいただけるとは。不安がありつつも、今は楽しみで仕方ありません。
楽しさは、実はオーディションのときから感じていました。いきなり台本を渡されて演出の谷賢一さんを相手に読み始めると、谷さんに「もっと感情を出して」と煽られて。そのうち谷さんが立ち始めたので、私も負けてられないと思って立ったり、谷さんの熱量に突き動かされて、受かっても受からなくても楽しかったからいいと思ったほどでした。稽古が始まってまたあの谷さんの熱についていけるのが、楽しみです。
演じるポリーは、親に反対されても好きになったマクヒィスとの結婚を決行する女の子。マクヒィスの愛人ルーシーのところに乗り込む場面もあります。その行動力や感情をどう表現できるのか。映像と違って、一歩舞台に出たらずっとポリーとして生きていかないとその世界が壊れてしまうので緊張します。でも、マクヒィスを演じる松岡さんが人を惹き付ける魅力をお持ちですから、引っ張ってもらって、マクヒィスを愛する気持ちを育てていける気がしています。初舞台なのでいっぱい失敗して怒られて(笑)、でも初舞台ということに甘えずに。全身から感情を出して、精いっぱい演じたいと思います。

峯岸みなみのコメント

この1、2年、観劇が趣味となり、演劇に興味を持つようになっていたところでした。当初は、一瞬にして現実を忘れさせてくれる独特な劇空間にハマって、ほぼ現実逃避みたいな感覚で観ていたのですが、そのうち私もそこに立って、観る人をこんな感情にさせてみたいなという気持ちにもなってきました。だから、オーディションに受かったときは、好きだからこそ立ち入ってはいけないという気持ちもありつつ、本当にうれしかったです。
オーディションでは、演出の谷賢一さんに「感情を爆発させて」と言われて乗せられて、いつも以上の自分の力が出せたような気がします。稽古でもどんどん自分の殻を破っていきたいですね。AKB48に入って12年、知らないうちにバラエティ班と呼ばれるようになって、演技の経験もそれほどなく、自信もないですが、この初舞台で、「お芝居が好きです」と胸を張って言えるようになって、女優と言われるまでになれたらと、野望を抱いています(笑)。
ルーシーというのはマクヒィスのことが大好きな娘ですが、マクヒィスはポリーを妻に選んだ。私はここまで反骨心で生きてきた人間なので、悩んだり、かなわなくとも追いかけ続けたりしてきたこれまでの感情が、この役に活かされるのではないかとも思っています。人間の欲や愛憎が描かれたディープで大人な感じの作品ですけど、それを表現できたら、人間としてもステップアップできるのではないかと、楽しみにしています。

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