「橙書店」店主が綴る「本と猫と記憶」にまつわるエッセイ 川内倫子ら寄稿

田尻久子の著書『猫はしっぽでしゃべる』が5月に刊行された。

村上春樹、谷川俊太郎、川内倫子、坂口恭平、池澤夏樹、渡辺京二、柴田元幸らが訪れる熊本の書店・橙書店の店主である田尻久子。熊本発の文芸誌『アルテリ』の責任編集者も務めている。

同書は田尻による初のエッセイ集。今年10周年を迎えた橙書店を開店するまでの経緯をまとめた「小さな本屋が町にあるということ」、猫について綴った「路地裏の猫」、常連である坂口恭平のことが書かれた「坂口恭平について」など全18章からなる。2016年の熊本地震が起こる少し前から書き始められた同書。被災者となった田尻や熊本の人々、橙書店の状況などを書き留めた記録にもなっている。

巻末には同書の中で紹介された47冊の本のブックリストを収録するほか、坂口恭平をはじめ、橙書店の常連である伊藤比呂美、川内倫子、渡辺京二が寄稿した挟み込み小冊子が付属する。書籍の装丁は名久井直子、挿画は坂本千明が担当。

また、同書の刊行を記念して、7月3日に東京・荻窪のTitleで田尻のトークイベント、7月4日に東京・表参道のRainy Day Bookstore & Cafeで川内倫子との対談イベントが開催。

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