最果タヒ、6月から関西初個展 重要文化財・京都文化博物館別館ホールで

『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです』が、6月17日から京都・烏丸御池の京都文化博物館 別館ホールで開催される。

同展は、最果タヒにとって関西初の個展。昨年に神奈川・横浜美術館で行なわれた『氷になる直前の、氷点下の水は、蝶になる直前の、さなぎの中は、詩になる直前の、横浜美術館は。―― 最果タヒ 詩の展示』で発表されたインスタレーションを新たなタイトルで展示するほか、新作を紹介する。メイン作品のひとつとなる『詩になる直前の、京都文化博物館は。』は空間全体で言葉を体感するインスタレーション。デザインは最果タヒの書籍の装幀をはじめ様々な企画でタッグを組んできた佐々木俊が手掛けた。

前売券の販売は2月26日10:00からスタート。イープラスではオリジナルミニ本付チケットも用意される。8月1日からは福岡・天神の三菱地所アルティアムを巡回。

最果タヒのコメント

言葉は、常に運動をしている。何億人もの人がその言葉を用い、それでいて、それぞれが少しずつ違った意味や印象を、言葉の向こうに見出している。だからこそ言葉は、刻々と変化し、運動を続けている。
わたし一人が、言葉を一方的に、道具として用いることなどできず、常に、言葉が抱える無数の意味や価値の渦に巻き込まれていく。そのコントロールのできなさ、言葉に振り回される瞬間に、わたしは「言葉に書かされている」と感じます。それは時に、わたしよりも深く「わたし」を捉える言葉となる、わたしを飛び越えた、別の何かへと変貌する言葉となる、それこそが、わたしにとっての「書く喜び」です。言葉がわたしの代弁者として、世界へ出ることなどありません。わたしはいつも置き去りにされ、それこそが痛快であるのです。
知らない自分に、言葉で会うこと。それは、自分の底さえ突き破り、その向こうの、自分ですらないものへと、繋がることだ。だからこそ言葉は、書かれ、他の誰かに読まれることをじっとじっと待っている。
詩の展示。
言葉が、わたしを飛び越える。
それは、「読む」瞬間もきっと同じです。読むことは、与えられた言葉を受動的に読むのではなく、その言葉を自分だけの言葉へと変容させていく行為だと思う。そのとき、言葉の変化は、読むその人の予想を、そしてその人自身を、時に追い越していくだろう。
それは「書かれた言葉」のスピードであると、読み手は思うのかもしれない。けれど、あなたも加速している、あなたの言葉が、加速している。そのスピードを、肌で、気配で、空間として、感じられる場所を、私は「詩の展示」と呼んでいます。
われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。あなたしか立つことのできない確かな星から、どうか、言葉を見に来てください。

イベント情報

『最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです』

2020年6月17日(水)~7月5日(日) 会場:京都府 烏丸御池 京都文化博物館 別館ホール
時間:10:00~19:00(入場は閉館の30分前まで) 休館日:月曜 料金: 当日 一般1,200円 小学生800円 前売 一般1,000円 小学生600円 一般2枚綴りチケット1,800円 ※小学生未満無料、障害者手帳等をご提示の方と付き添い1人まで無料
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