書店を支援「ブックストア・エイド基金」始動 川上弘美、柴田元幸ら賛同

クラウドファンディングプロジェクト「ブックストア・エイド(Bookstore AID)基金」が本日4月30日にMotion Galleryでスタートした。

同プロジェクトは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、経営の危機など困難にさらされている全国の新刊書店・古書店を支援するもの。阿久津隆、内沼晋太郎、大高健志(MOTION GALLERY代表)、武田俊、花田菜々子を中心に発起した。「この状況の⻑期化に対応するための時間を必要としている書店」を対象に、1店舗あたり100万円以上の金額を目標に寄付の形で分配予定。現在約50の書店が参加している。参加書店は随時追加する予定だ。

リターンにはお礼のメッセージ、QRコードを活用した図書カード、参加書店で買い物ができる「Bookstore AID図書券」などを用意しており、2万円以上のプランでは、参加書店などが執筆した書籍と書店にまつわるエッセイを収録した『Bookstore AID特典本』が贈られる。プロジェクトは5月31日まで実施予定。メインビジュアルは惣田紗希が担当している。

賛同人の柴田元幸、最果タヒ、小川洋子、古川日出男、川上弘美、カツセマサヒコ、内田樹、名久井直子、山本貴光、かっぴー、有賀薫、藤岡拓太郎がコメントを寄せている。

柴田元幸のコメント

飲食店、書店、ミニシアター......この異常事態の中、守りたいものはたくさんあります。とにかくできるところから始めるしかありません。Bookstore AIDのおかげで「できるところ」がひとつ増えました。それも、とても大事な、書店を守るところが。大勢の皆さんが参加してくださいますように。

小川洋子のコメント

いい小説を書きます。それが自分にできる唯一の応援の方法ですから。

古川日出男のコメント

本は時間を越えるメディアです。誰かが書いた「言葉」が、何日も何カ月も何年も先に、もしかしたら何百年も何千年も先の読者に届けられる。そうしたメディアに出会える機会を、今という時代の困難のために失わせてしまってはなりません。本との出会いの最前線を、守りたいと願います。

内田樹のコメント

書店・古書店の文化の基盤です。この危機を生き延びてくれることを祈念しています。

川上弘美のコメント

小さいころから、本屋さんに育ててもらって、ここまで来ました。すべての本屋さんが、やすらかにそこにありつづけてほしい。祈るような気持ちで願っています。

名久井直子のコメント

本をめぐる環境が良くなっていきますよう、応援したいと思います。

山本貴光のコメント

書店は、本を買う場所である以上に、自分の探し方だけでは視界に入らないものと遭遇できる稀有な場所だと思います。また、馴染みの書店で、どこにどんな本が置かれているか、気づいたら棚と本の配置を覚えていた、ということはないでしょうか。書店とは、さまざまな知を空間を手がかりとしてマッピングしてくれる記憶の劇場でもあります。探している本をピンポイントで注文できるネット書店とともに、そこを訪れて回遊する人に知のマップと、思いがけない思考や想像の刺激を与えてくれるリアル書店の存在が、私たちには必要です。Bookstore AIDを応援します。

かっぴーのコメント

ぼくが漫画を描き続けられているのは、全国の書店で働く皆様のお陰です。平積みで宣伝して下さった書店さん、手書きのPOPで宣伝して下さった書店さん、一つ一つに思い出があります。微力ながら少しでも力になれ れば幸いです。また書店で本を買うのを楽しみにしています。

最果タヒのコメント

先の見えない日々ですが、だからこそ明日も三ヶ月後も来年も百年後だって、本屋さんのある街がいいです。好きな本もわかる本もわからない本も好きになれそうにない本も、全部一緒に並んでくれるから、本屋さんは心地いいんだと私は思います。人のお勧めや流行やランキングで本に出会うこともあるけれど、そういう強い力が自分に向かってくることに疲れてしまうこともあるし、自分だからこそ見つけられる本があるはずだって信じている。本に向き合う時、人はいつもはひとりで、だからこそ、一人きりで見つけ出した本を特別に思うのかもしれません。本屋さんはそういう本と出会える場所だと思っています。

有賀薫のコメント

深い知識、新しい視点、高い美意識、多様な価値観。これまで本にもらってきたものの大きさは、はかりしれません。微力ながらお役に立てればと思います。

藤岡拓太郎のコメント

町の本屋さんから得られるものは本だけではない(トートバッグとかも置いてるという意味ではない)ということを、たくさんの人が、それぞれの思い出の書店、馴染みの書店の記憶とともに、知っていると思います。今のこの状況が落ち着いた後も、全国の本屋さんがまた扉を開けることができるよう願っています。

カツセマサヒコのコメント

仕事で行き詰まったとき、なんとなく退屈な週末に、何の気力も沸かない昼下がりに、世の中を知りたいときに、本屋にいくことで、発見や、活力や、娯楽をもらって生きています。「買う予定のなかった一冊」が、陳腐な人生を豊かにしてくれています。カバーを選ぶ瞬間や、棚の内容が変わったときに、好きな書店への想いが強くなります。本屋にはそうした体験を求めて、足を運んでいるのだと気付く日々です。どうか、形は変わっていったとしても、書店という存在はこの世界から消えないでほしいと願っています。

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