CINRAが作った一夜限りのライブ『CROSSING CARNIVAL』レポ

『exPoP!!!!!』『NEWTOWN』に続く、CINRAの新しい音楽イベント開催

2017年12月30日、「この日限りのスペシャルライブ」をコンセプトとしたCINRA主催のライブイベント『CROSSING CARNIVAL』(クロッシング カーニバル)が渋谷WWW・WWW Xで開催された。

カルチャーサイトCINRA.NETは、「森羅万象」を語源とするネーミング通り、あらゆるカルチャー / アートを扱うメディアであり、「大人の文化祭」をコンセプトに掲げて昨年スタートした『NEWTOWN』は、まさにサイトの様々なコンテンツを具現化させたものだった(参考:大人の文化祭『NEWTOWN』。カルチャーが元小学校に集結した日)。

しかし、その中でも中軸を担うのはやはり「音楽」だと言っていいだろう。通常は渋谷 TSUTAYA O-nestで行われ、昨年は記念すべき100回目が日比谷野外音楽堂で行なわれた無料イベント『exPoP!!!!!』は、誰が出演しても毎回フロアがぎっしりと埋まる、新人のショーケースイベントとして他にはないポジションを確立している(参考:SUSHIBOYS、Newspeak、King Gnuらが鳴らす、新しい時代の音)。

そんなCINRAが、よりCINRAらしいライブイベントとして新たにスタートさせたのが『CROSSING CARNIVAL』。イベント名に「CROSSING」と冠されているように、この日限りのコラボレーションが行なわれることが特徴で、それもミュージシャン同士のみならず、様々な分野のアーティストによる「CROSSING」が行なわれることがCINRAらしい。

リオ五輪の閉会式における『TOKYO SHOW』を例に出すまでもなく、様々なアートが結びついたときに生まれるパワーは観る人を高揚させ、感動させる。この日もそんな音楽と人間の「CROSSING」から生まれるパワーを祝福する一夜となった。

開場し、大勢の人で賑わうエントランスの様子
開場し、大勢の人で賑わうエントランスの様子

掲示されたタイムテーブル
掲示されたタイムテーブル

THCで幕が開けたイベント。YJYがHGRNとのコラボで見せた未来的なパフォーマンス

Beastie Boysの“Ch-Check It Out”ネタでWWW Xのオープニングを華々しく飾ったのは、フロム東京の3MC&1DJ=TOKYO HEALTH CLUB。昨年発表されたミニアルバム『MICHITONOSOGU』からの楽曲をセットに交えつつ、テクニカルなライムと独自のユーモアセンスで魅せたステージは、これから始まる一晩の「未知との遭遇」を期待させるに十分なものだった。

TOKYO HEALTH CLUB
TOKYO HEALTH CLUB

TOKYO HEALTH CLUB
TOKYO HEALTH CLUB

もう一方のWWWでトップバッターを務めたのは、1stアルバム『mirror』も素晴らしかったYoung Juvenile Youth。この日は親交の深いエンジニア集団HGRNとコラボレーションを行ない、ステージに並べられた蛍光管が楽曲と同期して明滅するという未来的なパフォーマンスを披露。

Young Juvenile Youth×HGRN
Young Juvenile Youth×HGRN

また、“When”ではアルバムにも参加していたラッパーのCampanellaが急遽飛び入りし、ゆう姫と息の合った掛け合いを見せるというサプライズもあり、まさにこの日限りのライブとなった。

Campanella
Campanella

同世代のVJとコラボし会場を沸かせた、Alfred Beach Sandal+STUTS

WWWには昨年6月にEP『ABS+STUTS』を発表したAlfred Beach Sandal+STUTSが登場。STUTSが手打ちで叩き出すエネルギッシュなMPCのビートに乗って、ビーサンが軽やかにメロディーを紡ぎ、さらにこの日はSTUTSと同じ1989年生まれの林響太朗と水井翔による淡く温かみのあるVJも「CROSSING」。時間や場所を超えて「ここではないどこか」へと誘われるような、何とも心地よい空間が生まれていた。

Alfred Beach Sandal+STUTS
Alfred Beach Sandal+STUTS

VJ中の二人。左:林響太朗 右:水井翔
VJ中の二人。左:林響太朗 右:水井翔

VJの手元
VJの手元

Alfred Beach Sandal+STUTS
Alfred Beach Sandal+STUTS

Alfred Beach Sandal+STUTS
Alfred Beach Sandal+STUTS

バイオレンス映画のような事件性のある体験を生み出した、あら恋×contact Gonzo

WWWに登場したのは、昨年20周年を迎えたあらかじめ決められた恋人たちへ。この日のコラボのお相手は、パフォーマンスチームのcontact Gonzoだ。あら恋がステージからシネマティックな轟音を放出する中、contact Gonzoはフロアを移動しながら殴り合いにも近い暴力的なパフォーマンスを披露し、まるでバイオレンス映画の世界に迷い込んでしまったかのよう。

あらかじめ決められた恋人たちへ×contact Gonzoのステージ。ピアニカを吹く池永の周りで、殴り合いのようなパフォーマンスをするcontact Gonzo
あらかじめ決められた恋人たちへ×contact Gonzoのステージ。ピアニカを吹く池永の周りで、殴り合いのようなパフォーマンスをするcontact Gonzo

あらかじめ決められた恋人たちへ×contact Gonzoのステージの様子
あらかじめ決められた恋人たちへ×contact Gonzoのステージの様子

あら恋の池永自身が制作した映像演出も披露された
あら恋の池永自身が制作した映像演出も披露された

オーディエンスでギュウギュウのフロアで行なわれたcontact Gonzoの動きは全てが把握できるものでもなく、「一体何が起きているのか?」という事件性も含め、「CROSSING」としてはこの日一番の成果を上げていたように思う。

フロアでパフォーマンスをするcontact Gonzo
フロアでパフォーマンスをするcontact Gonzo

フロアでパフォーマンスをするcontact Gonzo
フロアでパフォーマンスをするcontact Gonzo

ただのDJとMCではない、バトルにも近いスリリングなSeiho×KID FRESINOのステージ

続いてWWW XでスタートしたのはSeiho×KID FRESINO。昨年Seihoは三浦大知やCashmere Catと、KID FRESINOはサニーデイ・サービスやコトリンゴとコラボをするなど、常に神出鬼没の活動を見せる両者だが、Seihoが12月に自身のレーベルから配信リリースした新作『Purple Smoke』の収録曲“Cherry Pie”にKID FRESINOがフィーチャリングゲストとして招かれた縁もあって、この日のコラボレーションが実現。

左からKID FRESINO、Seiho
左からKID FRESINO、Seiho

Seiho×KID FRESINO
Seiho×KID FRESINO

会場の様子

単にSeihoがKID FRESINOのバックでDJを務めるのではなく、Seihoが扇動的なビートを次々に繰り出したかと思えば、今度はKID FRESINOが独特のフロウでフロアをロックし、再びSeihoにバトンを渡すというステージは、バトルにも近いスリリングなもので、それぞれの魅力が十分に堪能できる素晴らしいものだった。

Seiho×KID FRESINO
Seiho×KID FRESINO

女のエネルギーが炸裂した、CHAIとNegiccoのコラボレーション

WWWのトリを飾るのは、1stアルバム『PINK』がCINRA.NETの年間ランキングでSuchmos『THE KIDS』に続く2位を獲得するなど、2017年のベストニューカマーと言っても過言ではないCHAI。

前半はリズム隊を軸とする確かな演奏力とエンタメ感を併せ持ったステージングでグイグイとオーディエンスを引き込み、“N.E.O.”で1度目のクライマックスを迎えると、後半はお待ちかねのNegiccoとのコラボレーション。

CHAI
CHAI

CHAI
CHAI

両者は、10月に行なわれたNegicco主催の『NEGi FES 2017 in 新潟・北方文化博物館』にCHAIが出演するなどして交流を深め、この日が2度目のコラボ。ラストの“sayonara complex”は『ネギフェス』でもコラボが行なわれたが、Negiccoの“SNSをぶっとばせ”をCHAIの演奏で披露したのはこの日が初めて。軽快な楽曲とバンドの親和性もあって、幸せな空間が生まれていた。

CHAI×Negicco
CHAI×Negicco

CHAI×Negicco
CHAI×Negicco

ダークかつサイケデリックな異空間で、堂々たる大トリのステージを見せたyahyel

WWW Xでこの日の大トリを務めたのはyahyel。2017年は海外アクトのオープニングや多数のフェス出演でその名を広く知らしめたが、池貝峻のクールかつエモーショナルなボーカルはもはや貫録十分で、生ドラム、シンセ、サンプラーなどで生み出されるサウンドの構築美も見事。

yahyel
yahyel

yahyel
yahyel

さらには、yahyelとしての活動のみならず、宇多田ヒカルや米津玄師のミュージックビデオを手掛けるなど、映像作家としても活躍する山田健人によるハイクオリティーなVJも加わって、ダークかつサイケデリックな異空間が出現。彼らにとっても昨年のハイライトのひとつだったであろう『FUJI ROCK FESTIVAL '17』深夜のレッドマーキーが再び目の前で繰り広げられているような錯覚を覚えるほどの、堂々たる大トリのステージだった。

yahyel
yahyel

yahyel
yahyel

yahyel
yahyel

この夜、渋谷の街に確かに存在した音楽の新たな文脈

様々な「CROSSING」とは別に、この日のイベントでもうひとつ面白いと感じたのは、7組のアーティストの中で、ギター、ベース、ドラムという、いわゆるバンド編成を軸とするアーティストが2組のみだったこと。同日の幕張では年末の風物詩となった「ロッキング・オン」主催の『COUNTDOWN JAPAN17 / 18』が開催され、back number、MAN WITH A MISSION、凛として時雨などがメインステージを飾っていたが、すでに確立されたバンド文脈とは異なる文脈が、この日の渋谷には確かに存在していた。

こうした非ロックバンド的な流れというのは、現在の東京のリアルなシーンを映し出しているとも言えるし、世界の音楽シーンを見渡しても、当然無視のできない流れである。もちろん、この国に素晴らしいロックバンドが数多く存在することはとても誇らしいことだ。しかし、この日ウェブメディアによる独自の視点で切り取られた「今」が提示されていたことは、とても重要なことのように思う。

「CROSSING」が生み出す可能性と共に、新たな音楽シーンの創出という意味でも、『CROSSING CARNIVAL』の今後に期待したい。

イベント情報
『CROSSING CARNIVAL』

2017年12月30日(土)
会場:東京都 渋谷 WWW、WWWX
出演:
TOKYO HEALTH CLUB
Young Juvenile Youth×HGRN
Alfred Beach Sandal+STUTS×VJ:林響太朗、水井翔
あらかじめ決められた恋人たちへ×contact Gonzo
Seiho×KID FRESINO
CHAI×Negicco
yahyel

プロフィール
TOKYO HEALTH CLUB (とうきょう へるす くらぶ)

TSUBAME(DJ,BEATMAKER)、JYAJIE(MC)、DULLBOY(MC)、SIKK-O(MC)からなる多摩美術大学の同級生で結成された3MC 1DJのHIP HOPグループ。2010年に活動を開始。2016年自主レーベル「OMAKE CLUB」から「Manhattan Records(LEXINGTON)」へ移籍し、同年6月に3rdアルバム『IBRATION』をリリース。2017年4月にリリースされたシングル『supermarket』は、テレビ東京系『モヤモヤさまぁ~ず 2』エンディングテーマになり、5月17日にミニアルバム『MICHITONOSOGU』をリリースした。現在は音楽だけではなく、さまざまな角度から注目を浴びるアーティストとなっている。

Young Juvenile Youth (やんぐ じゅゔないる ゆーす)

ヴォーカルゆう姫と電子音楽家JEMAPURによるエレクトロニック・ミュージック・ユニット。2012年より活動を開始。2015年、iTunesが世界中のニューカマーの中から選ぶ「NEW ARTIST スポットライト」に選出される。同年Beat Recordsよりミニ・アルバム『Animation』をリリース。iTunesエレクトロニック・チャートにおいて最高7週連続1位を獲得。映像作家・関根光才監督が手がけたMV『Animation』が海外を中心に話題を呼ぶ。U/M/A/Aに移籍後、2016年5月、『Hive / In Blue』を配信限定でリリース。同年、ショウダユキヒロ監督による新感覚体感型アート・フィルム『KAMUY』で村上虹郎と共にゆう姫が主演を務め話題を呼ぶ。この映画の中で重要な役割を担った楽曲『A Way Out』を『Youth』と共に配信と数量限定カセット・テープにてリリース。2017年11月、デビュー・アルバム『mirror』をリリースする。『TAICOCLUB』、『朝霧JAM』、『EMAF TOKYO』、『Boiler Room』、『MUTEK.JP』といった音楽イベントのみならず、YSL、sacai / UNDERCOVER PARTY、ERDEM x H&Mなどファッション界からも大きな注目を集める。

HGRN (はぐりん) a.k.a. 歯茎を噛むと林檎から血が出る(はぐきをかむとりんごからちがでる)

プログラマーの2bitとハードウェアエンジニアのASAIを中心としたエンジニア集団。2016年12月に行なわれたYJYのライヴ演出を相談されたことをきっかけにその場の勢いで結成され活動を開始。正式名称は「歯茎を噛むと林檎から血が出る」であるが髪の毛と名前が長過ぎるためHGRNという世を忍ぶ仮の名を付けられた。名前や見た目、Webサイト、SNSにおける発言等はふざけているように見えるが技術開発やクリエイションに関しては至って真面目である。枯れた技術や今から廃っていくような技術等、今現在スタンダードな技術と比較すると使い辛いものを積極的に用いた、見たことはあるがあまり見たことないが無いような使われ方の表現を求め、主に週末に細々と開発を行っている。

Alfred Beach Sandal (あるふれっど びーち さんだる)

2009年に北里彰久(Vo,Gt)のフリーフォームなソロユニットとして活動開始。ロックやラテン、ブラックミュージックなど、雑多なジャンルをデタラメにコラージュした上に、無理矢理ABS印のシールを貼りつけたような唯一無二の音楽性で、真面目に暮らしている。

STUTS (すたっつ)

1989年生まれのトラックメーカー / MPC Player。2013年2月、ニューヨーク・ハーレム地区の路上でMPCライブを敢行。オーディエンスが踊り出す動画をYouTubeで公開して話題になる。MPC Playerとして都内を中心にライブ活動を行う傍ら、ジャンルを問わず様々なアーティストよりトラック制作、リミックスの依頼を受けるようになる。2016年4月、縁のあるアーティストをゲストに迎えて制作した1stアルバム『Pushin'』を発表し、大きな反響を呼んだ。現在、国内外でのライブ活動を中心に、楽曲プロデュース、CM音楽制作を行いながら、新しい作品制作に没頭している。

林響太朗 (はやし きょうたろう)

映像作家 / 撮影監督 / 写真家 / アーティスト。1989年東京都生まれ。多摩美術大学を卒業後、DRAWING AND MANUALに参加。先端テクノロジーとストーリーテリングを絶妙にマッチングさせ、放送、ネット、展示映像など横断的に企画・演出を行う。主な仕事にMV MONDO GROSSO、あいみょん、Ryu Matsuyama、Nabowa MV、The Wisely Brothers、TVCMに英会話Gaba、コンセプトムービーではソニー、トヨタ、アディダス、資生堂、ワコール、ブリヂストン、JTB、Visaなど。展示映像ではヴェネツィア・ビエンナーレ2016日本館などの監修。撮影監督としてPUMA Suede for spoken words project、CGアーティストとして132 5. ISSEY MIYAKEなどを手がける。受賞歴:ヴェネツィアビエンナーレ特別賞。

水井翔 (みずい かける)

デザイナー/アニメーター/イラストレーター。1989年生 兵庫県出身。尾道市立大学大学院修了。プロジェクションマッピングの会社を経て2015年DRAWING AND MANUAL入社。2D・3DCG、ストップモーションをベースに様々な技法を掛け合わせた映像を軸に教育番組からブランドのプロモーションまで幅広く制作する。受賞歴:プリ・ジュネス2016、東京TDC賞2017など。

あらかじめ決められた恋人たちへ (あらかじめきめられたこいびとたちへ)

2017年、活動20周年を迎えた叙情派シネマティック・バンド。通称“あら恋”。DUB~ベース・ミュージックを通過した踊れるバンドサウンドと、鍵盤ハーモニカ&テルミンによるセンチメンタルなメロディを融合した映像的なサウンドが特徴。リーダー・池永正二(鍵盤ハーモニカ、Track)のソロとしてスタートし、現在はバンド編成。各メンバーは別バンドでの活動やプロデュース業にも携わる異能集団である。バンマス池永が映画『武曲MUKOKU』(監督:熊切和嘉/出演:綾野剛、村上虹郎)『モヒカン故郷に帰る』(監督・沖田修一/出演:松田龍平・前田敦子)、『味園ユニバース』(監督:山下敦弘/出演:渋谷すばる、二階堂ふみ)の劇伴を担当する等、活動の幅はさらに広がっている。これまでに『FUJI ROCK FESTIVAL』『朝霧JAM』『ap bank fes』『BAYCAMP』など幾多の野外フェスに登場。“泣きながら踊れる”と称されるダイナミックなパフォーマンスで聴衆を魅了した。2017年、リアレンジ・新録音したベスト盤『20th BEST』をリリース。リキッドルームにて20周年記念特別企画興行を開催。池永が劇伴を担当した映画『ピンカートンに会いに行く』が1月より公開。

contact Gonzo (こんたくと ごんぞ)

contact Gonzoとは、殴り合ったり山の斜面を落ちたりする過程で一時的に言葉を忘れたりすることを美徳とする集団 / 方法論の名称。現メンバーは塚原悠也、三ヶ尻敬悟、松見拓也、小林正和の4人。パフォーマンス中のインスタントカメラを使った撮影、ほぼサウンドデータのみで行為を劇場で表現した『Abstract Life《世界の仕組み / 肉体の条件》』などメディアに対する独自の手法でも評価される。2013年セゾン文化財団セゾンフェロー助成に採択。

Seiho (せいほー)

アシッドジャズが鳴りまくっていた大阪の寿司屋の長男にして、2013年、中田ヤスタカらと並びMTV注目のプロデューサー7人に選出、矢野顕子、三浦大知らのプロデュース・ワークや、2 Many DJ’s、Disclosure、Flying Lotus、Toro Y Moiらとの共演、またAvec AvecとのポップデュオSugar’s Campaignでも注目度↑↑↑のビートメイカー、プロデューサー。

KID FRESINO (きっど ふれしの)

Cocaina oil Musica Equipo 11/25/1993 dogearrecords

CHAI (ちゃい)

ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、「NEO-ニュー・エキサイト・オンナバンド」、それがCHAI。誰もがやりたかった音楽を全く無自覚にやってしまっている非常にタチの悪いバンドで、いろんな人が「CHAIヤバい」と韻を踏みながら注目しはじめ、2017年にはアメリカで「コンプレックスはアートなり」と高らかに歌いながら初の全米8都市ツアーも大成功におさめる。10/25にはCHAIのヤバさがすべて詰め込まれた初のフルアルバム『PINK』をリリースしiTunes Alternativeランキングでも2位にランクイン。今年も3月にアメリカ西海岸ツアーと2度目のSXSW出演を発表!その常軌を逸したライブパフォーマンスを観てしまった全バンドマンがアホらしくなってバンド解散ブームすら起こりかねないほど、彼女たちに触れた君の2018年の衝撃値ナンバーワンは間違いなく「NEOかわいいバンド」、CHAIだよ!

Negicco (ねぎっこ)

2003年に結成された新潟在住アイドル・ユニット。メンバーはNao☆、Megu、Kaede。現在「にいがた観光特使」を務める。これまでに西寺郷太、矢野博康、小西康陽、田島貴男、池田貴史、土岐麻子、さかいゆう、堂島孝平、堀込高樹などのアーティストから楽曲提供を受ける。

yahyel (やいえる)

2015年3月に池貝峻、篠田ミル、杉本亘の3名によって結成。同年5月に自主制作の4曲入りEP『Y』をBandcampで公開。同年8月からライヴ活動を本格化、それに伴い、VJの山田健人、ドラマーの大井一彌をメンバーに加え、現在の5人体制へ。2016年、ロンドンの老舗ROUGH TRADEを含む全5箇所での欧州ツアー、フジロックフェスティバル「Rookie A Go Go」ステージへの出演を経て、9月に初CD作品『Once / The Flare』をリリース。11月にはアルバム『Flesh and Blood』を発売、一気に注目を集める。2017年にはWARPAINTやMOUNT KIMBIEの来日ツアーでオープニング・アクトを務め、『VIVA LA ROCK 2017』でのステージが入場規制となるなど、精力的にライブを行なっている。



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