インディゴ、odol、The fin.が出演、音・映像・照明の融合ライブ
『CROSSING CARNIVAL - visual edition-』- テキスト
- 金子厚武
- 撮影:小田部伶 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

二度は同じものが生まれない、この日限りの祝祭
4月3日、TSUTAYA O-EASTを会場に『CROSSING CARNIVAL -visual edition-』が開催された。「二度は同じものが生まれない、この日限りの祝祭」をコンセプトに掲げ、音楽を軸に様々なアートや人をクロスさせるという、カルチャーメディアCINRA.NETならではの都市型フェスティバル『CROSSING CARNIVAL』の特別編である。
The fin.、odol、indigo la Endの3組のライブに、クリエイティブカンパニーKITEが「Film & Stage Visual Producer」として参加し、映像・演出を制作。通常の「バンドとVJのコラボ」ではありえない、映像と照明の連動、3組のステージを通じてのストーリー性によって、文字通り「この日限り」の刺激的な空間が作り上げられていた。
The fin.、紗幕に映像が投影される中で音を鳴らす
Ryosuke Odagaki脱退後、サポートメンバーを迎えての初ライブとなったトップバッターのThe fin.は、ステージ前方に紗幕が下ろされ、そこに映像を投影しながらのパフォーマンス。もやのかかった映像がアトモスフェリックな音像と高い親和性を感じさせる“Chains”に始まり、“Pale Blue”では曲の展開に合わせて映像も次々に変化し、ラストはさざ波とブルーの照明が楽曲の世界観を引き立てる。全体的に抽象的な映像が多く用いられ、意味を限定することなく、イマジネーションを喚起していく。

The fin.(ざ ふぃん)
Yuto Uchino、Kaoru Nakazawaからなる兵庫・神戸出身バンド。2012年頃に活動開始。シンセ・ポップやシューゲイザーからチルウェイヴやドリームポップを経由したサウンドスケープが特色で、初期から海外を視野に入れた活動を展開。2019年7月5日、渋谷CLUB QUATTROにて、LUCKY TAPESを招いて『#thefin_02』を開催する。
近年はMr.Childrenや安室奈美恵といった国内のビッグアーティストにも携わるKITEの稲垣哲朗は、もともとUnderworld擁するクリエイティブ集団TOMATOに影響され、映像やライブ演出を志したという。UnderworldとTOMATOと言えば、ライブ映像とビジュアルをマルチアングルで収録した名作ライブDVD『Everything, Everything』が思い出されるが、現在イギリスを拠点とし、普段のライブでも映像を用いるThe fin.もまたUnderworld同様に、音と映像によって幸福な忘我の境地へと誘ってくれる存在だと言えよう。
ステージに設置された2つのミラーボールによる光の粒子と、メンバーのシルエットが紗幕に映し出される中で披露された“Afterglow”の高揚感、曲タイトルとも連動し、バンドの演奏が熱を帯びるとともに、ジワジワと青から赤へと変化して行ったラストの“Glowing Red On The Shore”も非常に印象的だった。
イベント情報

- 『CROSSING CARNIVAL - visual edition-』
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2019年4月3日(水)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST出演:
indigo la End
odol
The fin.
Film & Stage Visual Producer:KITE

- 『CROSSING CARNIVAL'19』
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2019年5月18日(土)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、clubasia、WOMB LIVE、TSUTAYA O-nest出演:
Analogfish
Amgala Temple(with member of Jaga Jazzist)
eill
Emerald(フィッシュマンズ・トリビュートセット with 木暮晋也、HAKASE-SUN)
[ゲスト:曽我部恵一、崎山蒼志]
Enjoy Music Club
OGRE YOU ASSHOLE
GEZAN
C.O.S.A.
Serph
崎山蒼志 feat.君島大空
SIRUP
Spangle call Lilli line feat.ナカコー
田我流
TENDRE feat.SIRUP
TENDOUJI
東郷清丸
Dos Monos
ニトロデイ
Nyantora
nhhmbase
蓮沼執太フィル
パソコン音楽クラブ feat.長谷川白紙
VaVa
BIM
fhána
betcover!!
Homecomings
bonobos
Polaris
ミツメ
MONO NO AWARE
ものんくる
uri gagarn
Yogee New Waves
料金:4,800円(ドリンク別)
プロフィール

- indigo la End(いんでぃご ら えんど)
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2010年2月川谷絵音を中心に結成。2014年8月に後鳥亮介が加入。2015年に佐藤栄太郎が加入し現在の体制となる。歌とギターのツインメロディとそれを支えるリズム隊、それらが絶妙なバランスで重なり合う。2019年5月19日より、全国ツアー『indigo la End ONEMAN TOUR 2019「街路樹にて」』を開催。6月30日には、日比谷野外大音楽堂にて、『indigo la End 追加単独公演「abuku」』を開催する。

- odol(おどる)
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福岡出身のミゾベリョウ(Vo)、森山公稀(Pf,Syn)を中心に2014年東京にて結成した6人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。全楽曲の作曲をしている森山公稀は、現在東京藝術大学に在学中であり、舞台や映像作品の劇伴、他アーティストへの楽曲提供なども手掛けている。2018年『FUJI ROCK FESTIVAL '18』に出演。2019年7月4日、渋谷WWWにてワンマンライブ『odol LIVE 2019 "O/g-10"』を開催する。

- The fin.(ざ ふぃん)
-
Yuto Uchino、Kaoru Nakazawaからなる兵庫・神戸出身バンド。2012年頃に活動開始。シンセ・ポップやシューゲイザーからチルウェイヴやドリームポップを経由したサウンドスケープが特色で、初期から海外を視野に入れた活動を展開。2019年7月5日、渋谷CLUB QUATTROにて、LUCKY TAPESを招いて『#thefin_02』を開催する。