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L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!

MUSIC

L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!

L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!をdel.icio.usに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加 L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!をlivedoorクリップに追加 L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!をlivedoorクリップに追加 (2009/11/30)

自主制作限定版のアルバム『LightEmittingDiode』から6年。インストバンドL.E.D.が1stフルアルバム『GAIA DANCE』を携えて帰ってきた。タナカカツキによる究極の映像美を誇る映像作品『ALTOVISION』にインスパイアされて誕生したという本作。その経緯をリーダーの佐藤元彦とドラムのオータコージ、そして『ALTOVISION』の産みの親であり、本アルバムのアートワークも手がけた鬼才・タナカカツキが語る。

(インタビュー・テキスト:松本香織 写真:柏井万作)

PROFILE

L.E.D
2000年にBass佐藤元彦(Jacksonvibe)、Sax加藤雄一郎(NATSUMEN, 曽我部恵一ランデブーバンド,etc...)、Drumsオータコージ(曽我部恵一バンド)を中心に結成。AmbientやElectronica色濃いサウンドスケープを軸に70'sMilesやWeatherReportなどにインスパイアされた有機的なバンドアンサンブルを構築。他にはない彼らならではの独自のサイケ感を展開している。現在はPercにKAKUEI(Overground Acoustic Underground)、Keybordに横山裕章(曽我部恵一ランデヴーバンド、Innervisions、etc)、GuitarにUMEZY(U-tom、ex.MONGHANG)、塩川剛志(Balloons)がメンバーとして7名で活動中。2009年12月2日に、1stアルバム 『GAIA DANCE』をリリースする。
MySpace L.E.D


タナカカツキ
1966年生まれ、大阪府出身。18歳でマンガ家デビューし、以後、映像作家、アーティストとしても活躍。マンガ家としての代表作は『バカドリル』(天久聖一との共著)『オッス!トン子ちゃん』など。2008年には究極の映像美で新境地を拓いた『ALTOVISION』をブルーレイで発売。
TANAKA KATSUKI Web


何だか急に「俺たちバンドだぞ」みたいになっちゃったよね

―12月2日発売の1stアルバム『GAIA DANCE』は、タナカカツキさんの映像作品『ALTOVISION』がきっかけで誕生したのだそうですね。

オータ:そうなんです。僕の知り合いに「ものすごい映像があるぞ」と言われて観たのがタナカカツキさんの『タナカタナ夫』という作品。それが最高で、ものすごい映像を作る人がいる、これはヤバいなと思っていました。ちょうどその時期に次作『ALTOVISION』がブルーレイで出るという話で、トークショーつきの視聴会に行ったんですね。そこでカツキさんに初めてお会いして。

タナカ:俳優の別所哲也さんが主催してる横浜のブリリアショートショートシアターで開かれたやつね。珍しいですよ、映画館でビデオドラッグ上映、というのは。別所さんの懐ですよ。

オータ:別所さんがいなければ、あのとき俺ら『ALTOVISION』が観られなかったんですか。スペシャルサンクスで名前を入れておかないと(笑)。……で、視聴会で『ALTOVISION』を手に入れたはいいけれど再生する機械がなかったので、その日のうちにブルーレイが再生可能なPlay Station3を買いに行きました。


L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!
左:オータコージ、中:佐藤元彦、右:タナカカツキ

タナカ:僕も家ではいまだに観れないんですよ(笑)。再生する機械がないから。

オータ:当時は「なんでDVDで出してくれないんだろう」と思いましたよ。あとから、なぜブルーレイ作品なのか分かったんですけど。

―なぜなんですか?

タナカ:僕ら映像の仕事をやってていつも困るのは、縞模様やグリッド線を綺麗に描いても、DVDに落とすと細い線が滲んじゃったり、モアレが起こったりすることなんですよ。制作中はパソコンの画面で綺麗に見えるのに、最終的にはすごいボケボケになっちゃう。ブルーレイだとDVDの3倍近く細かい部分が再生できるんですよね。そうすると、今までできなかった、我慢してたことができるようになる。

―『ALTOVISION』はマンダラみたいに細か〜〜〜いモノが描かれてますけど、あれはブルーレイだからこそなんですね。

タナカ:そうですね。ものすごく大雑把に言いますけど、映像には2つの方向があって、、お話やメッセージを伝える映像と、観るだけの映像があるんですよね。僕、昔から観るだけの映像が好きだったんですよ。NHKや民放で朝方によく流してる祭りや噴火口をただ映しているだけのものとか。頭グルグルになりながら、ずーーーっと観る。観てるだけで面白い。でもストーリーものにやられちゃってるんですよ、観るだけの映像って。

―確かに。

タナカ:でも、音楽では両方ありますよね。どっちかといったら今回のL.E.D.のアルバムは、ストーリーの向こう側にある「音そのもの」っていうことじゃないですか? やっぱり音楽は進化が早いんですよね。でも映像もそのうち追いつくと思うんですよ。表示装置の解像度がどんどん深まっていくと、「画を観てるだけで気持ちいい」ってみんな分かってきますからね。だからそっち方面の映像をやっていきたいなと思いながら映像を作っているわけでございますよ。


L.E.D.×タナカカツキ対談 行け、青春ものづくり部!
映像作品『ALTOVISION』より

佐藤:我々もまったく同じようなスタンスで遊んだんですよ。『ALTOVISION』にはストーリーがないけど、それを観てるうちに、もう引き込まれちゃうじゃないですか。観てる人が、自分なりのストーリーを作ることもできてしまうし。

オータ:みんなで観てるうちに、進んでる方向がタテかヨコかで議論し始めちゃったりして、それで一晩費やしたりとか。それが次第にヒートアップしていって、さらに映像が良くなるようにHDMIでつなげたりすると、またいろんなものが見えちゃって、毎回違う発見がある。僕も最近発見したんですけど、ジャイアントスイングしてる人がいますね。

タナカ:いますよ。そこに気がつくとは、かなり上級者ですね(笑)。

佐藤:そんな感じで毎日のように『ALTOVISION』で遊んでて、「見えないものを発見する競争ごっこ」をやってたんですけど、自然と創作意欲が湧いてきて、「何かやろうよ」って。

オータ:バンド自体は9年くらい前からあったんですけど、なかなか作品を作るまでには至らなくて、空いている時間にダラダラとライブ活動をやっていた。けど、『ALTOVISION』のおかげで会う機会も増え出したし、なんか急に「俺たちバンドだぞ」みたいになっちゃったよね(笑)。

2/4ページ:スタジオと『ALTOVISION』がリンクしはじめた

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