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なぜ無料配信アルバムなのか? euphoriaインタビュー
ザ・アルバム・リーフとの共演や、タイのロック・フェスティバルへの参加など、国内外で評価の高い3ピースeuphoriaが、新作アルバム『fluidify』を何と全曲無料で配信する。買い手に価格を決めさせたレディオヘッドの『IN RAINBOWS』をはじめ、インターネットの発展によって作品の発表方法は多様化し、1曲フリー・ダウンロードぐらいは当たり前の時代になったものの、アルバム全曲を無料でというのはあまり例を見ない。大胆なリリース方法を選択したeuphoriaだが、その根本にあるのは「伝えたいことをいかに心に届けるか」という、変わらない彼らのコミュニケーションに対する思いだった。「fluidify=液体になる」というタイトルがつけられたこの作品が、あなたの心と混ざり合いますように。
(インタビュー・テキスト:金子厚武 写真:柏井万作)
凜とした内面の世界を研ぎ澄まされた感覚で描き出すeuphoria(ユーフォリア)。3ピースという最小限の編成でありながら、空間を何倍にも広げ、様々な音像、感情を思い起こさせるライブは各方面から高い評価を受けており、過去にはThe Album Leafなど来日アーティストと多数共演。2010年2月5日に4th Albumとなる『fluidify』は、全曲フリーダウンロードと大胆なリリースで国内外問わず注目を集めている。
euphoria official website*
MySpace euphoria
レディオヘッドの『IN RAINBOWS』で、音源にお金を払うことの意味っていうのを初めて意識的に考えたかもしれない。
森川(Vocal&Guitar):これ、仕上がったので(と言ってサンプルCDを渡す)。ちょうど昨日の夜マスタリングが終わって。
―あ、Twitterに書いてあったの見ました(笑)。これがあと2週間もすればリリースされるんだからすごいですよね。
森川:そうですよね。CDにしてたら間に合わないですからね。
―今回の作品はやっぱり全曲無料配信っていうのが大きなトピックなわけですが、森川さんのブログによると、アイデアを思いついたのは2008年の秋ごろなんですよね? まずはそのときのことを話してもらえますか?

森川
森川:2008年の秋っていうのが、ちょうど僕らの前作、3枚目のアルバム(『silence in everywhere』)が出た後ぐらいのタイミングなんですけど、「次のアルバムは無料で!」って始まったわけじゃなくて、あくまで色んなアイデアの一つとして無料配信っていうのがあったんです。その考えが毎日生活をして色んなものに触れる中で徐々に大きくなって。
―パッケージ、有料配信、色々ある中の一つだったわけですね。配信するっていうアイデアに関しては、他のアーティストの影響とかもあったんですか?
木下(Drums):レディオヘッドが、無料ではないけど配信で出したりしてたのは、音楽をやってる人間として気にならなくはなかったですね。
―レディオヘッドの『IN RAINBOWS』は買い手が自由に価格を決められたわけですが、実際買いました?
木下:僕はレンタルするぐらいの金額で買ったんですけど、聴いてみたらすごくて、「すいません!」みたいな(笑)。
―僕はタダで買いましたよ(笑)。でも、その後パッケージも買いましたけど。
佐藤(Bass):僕もダウンロードしました。(木下と)同じくらいの金額で。
―金額を決めるときにどんなことを考えました?
木下:普段気にしないことを気にしましたね。音楽の価値っていうのを考えて、レディオヘッドが書いてることを読んだりして、自分の中で音楽との向き合い方を考えました。全然深くはないんですけど。それで、わからないから…中途半端な金額で(笑)。
佐藤:音源にお金を払うことの意味っていうのを初めて意識的に考えたかもしれないですね。クールな言い方をすれば、データと言えばデータですし、それにお金を払うことの意味とか、アーティストが生み出してる価値に対する対価なのかとか…僕も結論が出るまで深く考えたわけじゃないですけど。



































