綿矢りさ『激しく煌めく短い命』(文藝春秋)
CINRAによるアワード『CINRA Inspiring Awards Edition 2026』。その受賞作品を発表しました。
『CINRA Inspiring Awards』はジャンル問わず、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。第2回となる今回は、6名の審査員によって選出されました。
【三宅香帆賞】受賞作品
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』などで知られる審査員の三宅香帆さんによって選出されたのは、綿矢りささんの小説『激しく煌めく短い命』。京都と東京を舞台に、中学校の入学式で出会った久乃と綸が周囲の偏見にも負けず、手さぐりで愛をはぐくんでいく姿を描いた、綿矢さんの集大成的恋愛小説です。
審査員・三宅香帆のコメント
同性同士の恋愛を描いた物語は数あれど、平成〜令和の時代の変遷とともに、労働や差別への考え方の変化、自分を大切にすることそのものが変わってきた様子を描いた圧巻の小説だった。自分たちの世代の物語だ、と確信する人がたくさんいる物語ではないかと感じる。
受賞者プロフィール
綿矢りさ
京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞し、デビュー。2004年『蹴りたい背中』で芥川賞、2012年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞を受賞。著書に『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』『意識のリボン』『生のみ生のままで』などがある。
『CINRA Inspiring Awards』に寄せて、主催・CINRAより
CINRA, Inc.は、創設以来約20年にわたり、芸術文化の領域に根差し、メディアを通じて多くの表現者の作品や声を届けてきました。審査員の皆様のご協力を得て、「これからの時代を形づくる」多様で多彩な作品を社会に伝えていくアワードを開催いたします。
わたしたちは、「CINRA Inspiring Awards」を通して、次の時代を予感させる新たな表現がより広く人々に届くことを願っています。
『CINRA Inspiring Awards Edition 2026』審査員(五十音順、敬称略)
朝井リョウ(小説家)
大島依提亜(グラフィックデザイナー)
おかざき真里(漫画家)
三宅香帆(文芸評論家)
山中瑶子(映画監督)
吉田恵里香(脚本家・小説家)
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