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この1年間で、最も鮮烈な出会いだったかもしれない。インターネットを活動の場と定め、MySpaceに自作の楽曲やMVをアップしていた「さよならポニーテール」。彼女たちが一体どこの誰で、どんな活動を行っているのかも知らずに、ぼくは偶然彼女たちのMySpaceに辿り着いた。そして、その場にアップされていたさよポニの作品を一聴して心を奪われ、驚愕したのを今でもよく覚えている。なにせ人知れずネットの片隅で、音楽作品の圧倒的なクオリティーのみならず、映像やイラストも含めたオリジナルな世界観を確立しているアーティストに出会ってしまったのだ。昔っから、ネット上で面白いアマチュアアーティストを探しまわっていたぼくにとって、それはもう「ぶったまげた」を飛び越し、しばらくは何をしていいのかわからないほどの茫然自失っぷりだった。

そんな出会いから、まだたったの1年足らず。ライブもやっていなければ、プロモーションだって行われていないこの謎だらけのグループは、ネットの隅っこからザワザワと話題になり、今年4月にデビュー作『モミュの木の向こう側』をリリース。そして早くもソニーミュージックからメジャーデビューするというのだから、その躍進ぶりに驚かされる。しかも太田出版から漫画まで同時発売すると聞けば、もはや謎と興味が同時に深まって泥沼状態。果たしてさよポニはどのようにして皆を魅了したのか? 泥沼から抜け出すべく、まずは落ち着いてさよポニを見つめ直してみようというのがこの記事の主旨である。

謎だらけの「さよならポニーテール」 その真相に迫る
さよならポニーテールが出現したのは、2010年8月のこと。彼らの主な活動の場となっているMySpaceへ、"思い出がカナしくなる前に"のMVと、いくつかの音源がアップされたのが発端だった。そして同じく、彼女たち唯一のコミュニケーションツールとも言えるtwitter最初のつぶやきが9月4日のことだった。彼女たちのメジャーデビューが発表されたのが今年の9月7日なので、出現から1年も経たずにここまで来てしまったことがよくわかる。

さよポニとは一体何者なのか? その概要から説明すると、公式には「みぃな、なっちゃん、あゆみんの女の子3人組と、その仲間達が繰り広げる音楽を中心としたアーティストグループ」とされている。さよポニの全ては神さま・ゆりたんが描くイラストで表現されているのだが、これがただ単に可愛らしい女の子たちを描いているだけではなくて、漫画やアニメ、ライトノベルやゲーム等に出てくる「物語」のような設定が施されている。つまりさよポニにとって、音楽活動はあくまでも「物語」の一部でしかないのだという。

では、その設定ってどういうことなのか。まずはさよポニワールドの登場人物から紹介していこう。

謎だらけの「さよならポニーテール」 その真相に迫る
物語上の主な登場人物、みぃな、なっちゃん、あゆみんの3人は同じクラスの同級生で、いつも一緒の仲良し3人組。バンド活動時はみぃながメインボーカルだが、なっちゃんやあゆみんがボーカルを務めることもある。

ちなみにさよポニワールドには「レベル設定」があり、徐々にレベルアップ中(現在はレベル8)。レベルアップするごとにイラストのテイストにも変化があるため、時期によってその雰囲気も異なる。
あゆみん
おっとりとした優しい性格で、3人の中では一番の優等生キャラ。腰まであるポニーテールと青を基調にした服装が特徴。まとめ役的な存在だけど、うまくまとめられずにオロオロしていることも多い。音楽が好きで、楽器はなんでも出来る。
みぃな
さよポニのメインボーカルを務めるツインテールの女の子。基本的に笑顔を絶やさず、明るくて元気なキャラクター。マイペースで天然。ピアノに憧れて音楽を始めたものの、鍵盤の多さからピアノは断念。
なっちゃん
ツンとして口が悪いところもあるけれど、明るく活発な女の子。栗色のボブが特徴。心優しくて友達想いで、いざという時は頼りになる。楽器も弾けて機材にも詳しい。
この3人が物語の主人公という立ち位置なのは間違いの無いところだが、その物語をコントロールし、現実世界とさよポニワールドの接点でもあるtwitterでつぶやいたり、実はさよポニのイラストも描いている超重要人なのが「ゆりたん」だ。
ゆりたん
ゆりたん
さよポニの音楽には関わっていないものの、さよポニワールドの世界観を構築している「神さま」と位置づけられている。ワールドの全てはゆりたんの妄想フィルターを通してしか存在し得ない。趣味はお絵描きと妄想。いつもハコをかぶっている。 https://twitter.com/sayopony
そして、ゆりたん以外では唯一twitterでつぶやいているのが猫キャラの「クロネコ」。
クロネコ
クロネコ
ゆりたんの力によって期間限定で喋れるようになったネコ。さよポニのトータルプロデューサー=黒幕だが、その割にドジキャラ。余計な発言も多いため、ゆりたんによってその存在を抹消されかねない危険なポジションにいる。
https://twitter.com/kuroneko_pony
この5人(?)がさよポニワールド創世記からのアクティブな登場人物なのだが、その他にも存在が確認されているキャラクターもいるので、こちらも分かる範囲で紹介しておこう。
めがねくん
現時点では物語にどのように関わってくるのか不明だが、「めがねと自転車がトレードマーク。都会から引っ越してきたおとこのこ。みぃなととの恋仲が気になる存在…」(MySpaceから抜粋)ということ。"ナタリー"のMVに登場している。
324P
通称「324博士」。白衣とヘッドホン、ボサボサ頭にサンダル履き。インディーズデビュー作『モミュの木の向こう側』では主に録音やミックスなどのエンジニアを担当している。漫画『きみのことば』のおまけページにて、めがねくんのお父さんであることが明かされた。
ふっくん
とても物知り。みぃなたちの話を聞いて作詞作曲を行うということで、音楽面での重要人物のようだ。湿気に弱く、水に濡れるとまるくなるらしい。
マウマウ
あらゆる楽器を弾くことができる音楽マスターで、デビュー作では、ベースやギターなど様々な楽器を演奏している。ふっくんのことを「F氏」と呼ぶ。意地悪らしい。
めぐ
めぐ
詳細や年齢は不明のちびっこ女の子キャラ。"まったりしてしまったり"のMVでサックスを演奏していることから、サックス奏者であることは確認されている。図書館にいることが多く、読書家なのではないかと考えられている。
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