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『ヨコハマ カルチャーガイド』-街から生まれるクリエイティブ- vol.2:チェルフィッチュ主宰「岡田利規」と行く横浜

野毛坂オプテクス

続いて訪れたのは、岡田さんが以前から立ち寄りたかったというお店。「いつ行っても閉まってるんですよ」と連れて行ってくれたのが、坂を下った先にある野毛坂オプテクス。ラッキーなことに、オープンしていました!

中に入ってみるとお洒落なメガネがズラリ! 「おお〜すごいなぁ〜」と岡田さんはさっそく興奮気味。店主の加藤祐司さんは元眼科の検査医で、10年前にこのお店をオープンしたそうです。商品はミラノの展示会で買い付けているだけあり、奇抜なものからスタンダードなものまで多種多様。「あなただったらこれが似合うよ」「これも似合いそうだね」と次から次へと、加藤さんに勧められるままに眼鏡を掛け替える岡田さん。その視線は真剣そのもので、すっかりメガネ選びに没頭しています。

そして約15分後「これ、買います」と岡田さん。まさかこの場で購入されるとは!この決断力も創作の秘訣なのかもしれません。

「メガネ選びは自分の生き方選び。日本人はすぐに無難なものを選ぶけど、間違えることを怖がっちゃダメだよ」。加藤さんから含蓄あるお言葉を頂き、お店をあとにしました。

住所:横浜市中区野毛町3-156 幸ビル1F
電話:045-252-7443

眼鏡選びに真剣 検査中...
こちらのメガネを購入! オシャレなデザインに満足です

STスポット チェルフィッチュが育った小劇場 次代を担う若者たちの挑戦の場

最後にご紹介するのは、横浜駅近くにあるSTスポット。民間ビルの地下の一室を横浜市から委託を受けたNPOが、小劇場の運営を行いながら企画や人材育成も手がけ、23年前にオープンして以来若手アーティストの活動拠点となっています。チェルフィッチュは1999年から使用しており、まだ無名だった頃の岡田さんが育った場所でもあります。公演を数多く行っただけでなく、かつてはアルバイトとして小屋番をしていた経験もあるのだとか。

「岡田さんはストレートになんでも言ってくれるので、本当に頼れる先輩みたいな感じです」と語るのは、ここでスタッフとして働く大平さん。演劇話で盛り上がるお二人に、STスポットは今後どのような場所であるべきかを聞いてみました。「メインストリームとは違うかもしれないけど、間口を広げてそれぞれの価値観を大切にしていきたいです」(大平)「発展途上の演劇人たちには、自分たちの良さを発見して、引き出してくれる存在が必要。STスポットで完成された作品を見せる必要もなくて、やりたいことを試す場所、次に繋がる場所であってほしいですね」(岡田)

事務所でお話を伺ったあとは劇場へ。この日も地元の大学生が公演準備で利用しており、熱気がいっぱい。演劇を志す多くの若者が集うこの場所は、今でも岡田さんにとって刺激的な場所だそう。「まだステップ段階のアーティストを観るのはすごく大事。これからの若い人たちと関わることで得るインスピレーションやモチベーションはとても大きいんですよ。僕はここで色んな人たちと出会ってたくさん経験を積めたので、これからもずっとそういう場所であってほしいと思います」。岡田さんの独創的な世界観は、後輩たちとの関わりが支えているのかもしれません。ここでは次のチェルフィッチュを目指す若者たちが今日も切磋琢磨しているのです。

岡田利規と巡る横浜の旅、お楽しみ頂けましたか? ちなみに岡田さんの感想は「メガネが買えたことが嬉しいです(笑)」とのこと。難解とも称される作風とは裏腹の、のんびりとして明るい人間性が印象的でした。
「神奈川県や横浜市が芸術分野に力を入れてくれて、僕らはすごく恵まれている。でも大事なのはこれから。設備や環境が充実してきたからこそ、もっと頑張って面白いものを生み出さないといけないんです」。そう岡田さんが言うように、この街からは今後も多くの作品と新しい試みが生まれてくるでしょう。その胎動を直接肌で感じるために、ぜひ足を運んでみて下さい!

『INVITATIONtoOPENYOKOHAMA 2010  -くわしくはヨコハマの街で-』開催!

日本にあるさまざまな観光地の中でも、特にカルチャーに力をいれている街「ヨコハマ」。開港以来、長年にわたり培ってきた開放的で自由な空気が、創造性を豊かに育んできたのでしょう。そんなクリエイティブシティ・ヨコハマが、9月10日(金)から11月3日(水・祝)の2ケ月間、街の魅力をより多くの方々に届けるためのキャンペーンを開催します。また公式ウェブサイトでは、創造界隈拠点、文化施設、街中空間などで開催される200を超えるイベントやツアーの情報が網羅されているほか、twitterを活用する団体のタイムラインも掲載され、現場の様子や最新情報を提供中。そしてさらに、市民や横浜にゆかりのある1000人から<あなた>へ宛てた招待状も公開中されています。

公式ウェブサイトをチェックして、ぜひあなたの興味のある横浜を体験してください。

今回ご登場いただいた 岡田利規さんからの 招待状も掲載中
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