インタビュー

『ばかのうた』星野 源 インタビュー

『ばかのうた』星野 源 インタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:柏井万作
2010/06/25

インストバンド・SAKEROCKのリーダーとして人気を博し、役者としても大人計画での活動や『ゲゲゲの女房』への出演、さらには文筆、映像プロデュースなど、マルチな才能に注目が集まっている星野源。一見、ほんわかとして、不器用にすら思える彼が新たに踏み出した領域は、ボーカル曲を中心とした初のソロ・アルバム。「恥ずかしい」と言いながらも、素直な気持ちで綴った15曲を収めた『ばかのうた』は、やさしくて、切なくて、聴いているこちらまで素直な気持ちにさせてくれる、不思議な力を持った作品だ。そんな今作について、ソロとしての活動について、星野源の人柄がにじみ出たインタビューをどうぞ。

(インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:柏井万作)

本当は「歌いたい」って言いたかったんですけど、結局言えないまま、なんとなーくインストバンドに(笑)。

―星野さんが最初に音楽に興味を持ったのはいつ頃だったんですか?

『ばかのうた』星野 源 インタビュー
星野源

星野:実家が八百屋なんですけど、両親がすごい音楽好きだったんです。父親が趣味でジャズ・ピアノをやってて、母親も昔はジャズ・ボーカリストを目指してて。家にジャズのレコードが山ほどあって、小さい頃から常に音楽が流れてたんですよね。でも、音楽を始めたきっかけはそれではなくて、中学のときに周りのみんながギターを始めだしたからっていう。

―昔はB'zが好きだったとか、そういうのはなかったんですか?

星野:あー、B'z大好きでした(笑)。あとはユニコーン。むしろジャズは好きじゃなくて。でも、ギターやりたいって言ったら、親父が使ってたギターを出してくれて。始めやすい環境ではあったと思います。

―本格的に取り組むようになったのは?

星野:ハタチくらいというか、SAKEROCKを始めてからだと思います。それまでは恥ずかしくて、ライブに出られなかったんですよ。芝居は中1のときに友達に誘われて出てたんですけど、素で人前に出るっていうのができなくて。あと、他の同級生がレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のコピーをやってて、「ポゥ!」とか言ってるのを見て、「なんて恥ずかしいんだろう」と思って(笑)。それで高3までライブできなかったんですよ。

―じゃあ、高校生のときは、家でひとりでギターを弾いてたんですか?

星野:はい。(アメリカのハードロック・バンド)エクストリームの“More Than Words”とか、耳コピして弾いてました(笑)。

―その頃は曲を作ったりは?

星野:高校生のときに、クラスの人気者から、「源君、ギター弾けるんだったら、僕の詞で曲を作ってよ」って言われて、嬉しいなあと思いながら作ったのが最初です。それから自分でも作るようになって。でも、発表とかはしてなかったです。恥ずかしくって。

―その頃はどんな曲を作ってたんですか?

星野:ユニコーンとか、声の高い人が好きだったので、歌い上げる感じというか。だから、当時は歌い上げてたんですけど、なんかもさもさしてて、あまりに似合わなくって。テープに録った自分の声を聴いて、ものすごく落ち込んじゃったんです(笑)。

―もしや、それがきっかけでSAKEROCKはインストバンドに?

星野:周りにいいボーカリストがいたら、たぶん誘ってたと思うんですけど、うまいこといなくて。本当は「歌いたい」って言いたかったんですけど、結局言えないまま、なんとなーくインストバンドに(笑)。



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リリース情報

星野源<br>
『ばかのうた』
星野源
『ばかのうた』

2010年6月23日

価格:2,940円(税込)
SPEEDSTAR RECORDS VICL-63626

1. ばらばら
2. グー
3. キッチン
4. 茶碗
5. デイジーお味噌汁(Instrumental)
6. 夜中唄
7. 老夫婦
8. くせのうた
9. 兄妹
10. 子供
11. さようならのうみ(Instrumental)
12. 穴を掘る
13. ただいま
14. ひらめき
15. ばかのうた

プロフィール

星野源

81年埼玉生まれ。SAKEROCKのリーダー兼ギタリスト、マリンバ奏者。俳優。近年ではドラマ『ゲゲゲの女房』、『去年ルノアールで』、映画『ノン子36歳(家事手伝い)』などに出演。代表を務める映像ユニット「山田一郎」での活動や、作家としても著書『そして生活はつづく』を刊行し、POPEYEにて「ひざの上の映画館」を連載、テレビブロスでの細野晴臣と対談連載『地平線の相談』など、様々な分野で活躍中。

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