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ムダってなんぞや? SAKEROCKインタビュー

ムダってなんぞや? SAKEROCKインタビュー

インタビュー・テキスト
タナカヒロシ
撮影:柏井万作
2010/12/13

いまや完全に市民権を得たインストバンドのなかでも、独特という言葉では表しきれない個性で確固たる地位を築いたSAKEROCKが、前作『ホニャララ』以来2年ぶりとなるオリジナルアルバム『MUDA』をリリースした。別バンドやソロ活動、俳優業など、メンバー各自の様々な経験を通したうえで制作された今作は、タイトルに反して、その経験をひとつもムダにすることなく産み落とされた快心作! 無限に想像力を掻き立てるムダスパイラルとは何なのか? SAKEROCKを論じるうえで欠くことのできない素晴らしきムダについて、星野、伊藤、浜野の3名(都合により田中は欠席)に語ってもらった。

(インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:柏井万作)

 

今回は4人だけで、あんまりお化粧をせずに、ストレートにやろうと。

―SAKEROCKとしては2年ぶりのオリジナルアルバムになりますが、その間のそれぞれの活動を振り返っていただけますか?

伊藤:俺はグッドラックヘイワ(SAKEROCKの元メンバーでもある野村卓史とのユニット)のほうでアルバムを出したのと、細野晴臣さんのバンドに入れてもらったのがドラマーとしては大きな転機でしたね。細野さんは色んな音楽を教えてくれるんですけど、いろんなリズムを知るきっかけになったり、すごく勉強になってますね。

―浜野さんは?

浜野:自分がリーダーのバンドをいっぺんに2つ(在日ファンク、Newday)も始めちゃって。いままでは自分で「これでいいんだ!」ってGOサインを出すことをやってこなかったんですけど、そういう経験をしたことで、SAKEROCKでのトロンボーンニストの在り方みたいなものも、自然と気張らないでできるようになったというか。とりあえず自分でハンコを押せるようになったのが大きくて。

ムダってなんぞや? SAKEROCKインタビュー
SAKEROCK

―星野さんはソロ活動をされたりもしましたけど。

星野:SAKEROCKの前作『ホニャララ』の後は、2枚のDVDのプロデュース作業と、自分のエッセイ集『そして生活はつづく』も初めて出させてもらって。あと今年は『ゲゲゲの女房』に出演したのと、ソロのアルバム『ばかのうた』を出したのがすごく大きいです。それが今回のアルバムにつながってると思う。

―つながってるというのは?

星野:SAKEROCKって……ヒネくれてるじゃないですか(笑)。あまのじゃくというか。ソロを作るにあたって、同じアプローチを歌でやっちゃうとカッコ悪い、というか誠実でなくなっちゃうと思って。だから素直になろうって決めたんですよ。そしたらいままで意地悪なことしか言ってくれなかった人も、「よかった!」ってすごく素直に反応してくれて。こういうのっていいな、この感じをSAKEROCKでも次はやりたいなと思ったんです。だから今回は4人だけで、あんまりお化粧をせずに、ストレートにやろうと。

―「4人で素直に」っていうのがアルバムのコンセプトに?

星野:「4人でやりたい」っていうことは伝えました。あと、CDでアレンジに凝りすぎちゃって、ライブで再現できないことが多かったので、それは気になってたんですよね。ライブと音源は別物だとは思っていたんですけど、さすがに分かれすぎかなと思って。ライブでもそのまま持っていけるような、シンプルだけど強いものにしたいっていうのは、みんなにも最初のほうに伝えたと思います。

伊藤:今年はけっこう4人でライブやってるから、いまや4人が普通なんですけど、去年の春くらいに久しぶりに4人でやったら、まわりのスタッフから「4人のSAKEROCKもいいじゃん」なんて言われるくらい4人じゃなかったんですよ。4人だと前作の『ホニャララ』とか、前々作の『songs of instrumental』の曲はほとんどやれなくて。

星野:原点的なものがなかったというか。『ホニャララ』は自分たちの代表作的なものを作ろうと思って作ったんですけど、それでもお化粧をいっぱいしてる状態だったので、ほんと4人だけの地に足の着いたやつを作りたいなと。結成初期にメンバーが抜けたりっていうのもあって、ずっと楽器が足りないんじゃないかと思ってたんですよね。だけどいまは4人がデフォルトというか、そう思いたいなと考えて作りました。

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イベント情報

『4thアルバム「MUDA」リリース記念ツアー』

2011年2月19日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:宮城県 仙台darwin
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年2月20日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:岩手県 盛岡ClubChangeWAVE
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年2月25日(金)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:京都府 京都磔磔
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年2月26日(土)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋BOTTOM LINE
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年2月27日(日)OPEN 18:30 / 19:00
会場:石川県 金沢AZ
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年3月4日(金)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:福岡県 福岡BEAT STATION
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年3月5日(土)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:広島県 広島CLUB QUATTRO
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年3月6日(日)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:大阪府 心斎橋BIG CAT
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年3月12日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:北海道 札幌PENNY LANE 24
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

2011年3月21日(月・祝)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷AX
料金:前売3,500円 (ドリンク別)

リリース情報

SAKEROCK<br>
『MUDA』
SAKEROCK
『MUDA』

2010年12月8日発売
価格:2,800円(税込)
カクバリズム / DDCK-1023

1. MUDA
2. Goodbye My son
3. URAWA-City
4. Hello Po
5. DANCHI
6. FUNK
7. HIROSHIMA NO YANKEE
8. KAGAYAKI
9. WONDER MOON
10. Oyabun
11. Green Mockus
12. 8.16
13. GUNPEI

プロフィール

SAKEROCK

2000年結成。メンバーは星野源(ギター、マリンバ、etc)、田中馨(ベースetc)、伊藤大地(ドラムス)、浜野謙太(トロンボーン)の四人。様々な音楽的要素と無駄な感覚を多分に含んだストレンジ・インストゥルメンタル・グループ。これまで3枚のオリジナルアルバムを発売。どれも大絶賛&ロングセールスを記録している。2010年12月8日に待望の4thアルバム『MUDA』をリリースした素敵な4人組である。

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教室でも放課後でも負け続けたこと、弱さ故に大事な友達も傷つけてきたことーー振り返るほど情けなさでズタズタになってきた自分達の青春を全部吐き出しながら、だからこそ今まで裏切らず側にいてくれた人を離さず抱き締めて生きていきたいのだと表明する1stアルバムが『サンキュー・マイ・フレンド・アンド・マイ・ファミリー』だ。ブッチャーズ、eastern youth、NUMBER GIRLを抱き締めて離さない号泣ファズは変わらぬまま、アルバムタイトルの通り「誰に何を歌いたいのか」に重心を置いた結果としてバンドサウンドが撚られ、歌がグッと前に出た。汗と唾を撒き散らす激情の成分はやや減ったが、あなたと友達になりたい、友達との絆を目一杯歌いたい、だからまずは自分達が素っ裸になってあなたと向き合いたいという意志がスウィートなメロディに乗って突き抜けている。「たったそれだけ」をたったひとりに伝えるためにもんどり打つ、バンドの核心がそのまま映し出されたMV。端からライブの中核を担ってきた名曲がさらに躍動している。(矢島大地)

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