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感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー

感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー

インタビュー・テキスト
木下夕希
撮影:柏井万作
2011/08/25

忘れて良いものはひとつも無いんじゃないかと思ってるんですよ。

―世の中に向けて発信する作品名ではあるけど、自分に向けた言葉でもある?

金田:歌詞を書いてる段階では人のことなんて考えないし、元々全部自分のために歌を書いてるんですよ。でもその「自分のために」が曲になることによって、人に向けたものになると思ってる。曲にして、誰かの前で歌った瞬間に、それは相手のものになるから。

―じゃあ『これはもう青春じゃないか』も、まずは完全に自分のために書いたものなんですね。

金田:そうです。資料のキャッチコピー通り、「血まみれの青写真(memory)」。

―色んな思い出がある中でも、特に「血まみれ」な部分を描いたっていうことですか?

金田:忘れていたかったことってあると思うんですけど、忘れていいものはひとつも無いんじゃないかと思ってるんですよ。だからもうありありと自分のことを歌う。自分のそれを提示して、「あなたにもそんなことがあったんじゃないの?」っていう。そんな1枚ですね、今回は。

感情全肯定主義 THEラブ人間インタビュー

―なるほど。それを相手にぶつけて、それによって相手に「こう感じ取って欲しい」っていう願望はあるんでしょうか?

金田:いや、勝手に考えて欲しい。言い方が難しいんですけど、音楽は、音楽だけでは音楽にならんのですよ。「はい、聴いた。5分経過、曲終わった」だけで何も考えてもらえなければ何にもならないので、ちゃんと何かを考えたりしてもらえたら音楽になると思う。だから、このアルバムで相手がどうなるのかが、8月24日(発売日)以降にわかるのかなって。

―あ、聞きたいですか? 反応を。

金田:うん。どう思ったのか言ってくれた時点で完成すると思ってるから。Twitterのハッシュタグができたから、それを付けてツイートしてくれたらすげーわかりやすいですね。

実際にあったことしか歌ってないです。そうじゃないと嘘っぽくなっちゃうんで。

―THEラブ人間はライブもすごくいいですよね。去年ライブを見た時、金田くんが現れてすぐに「今日は皆さんにこれだけを言うために来ました」って言って、その後ためてためて、「ありがとう」って。そこで会場がワッと引き込まれた。

金田:『砂男』かな、頭の1曲目。

―そうだったと思います。聴いてる人への向かい方に、すごく気合いが入ってるなって。

金田:ライブにせよCDにせよ、相手に渡した後のことは知らんけど、渡すまでは全力でいきますよ。1人1人、その人にしか歌わない。この間クアトロでやったワンマンも、600人以上来てくれたけど、出来る限りの人の目を見た。追いつかなかったですけどね。それくらい真正面からぶつかりたいですね。

―歌ってる内容も、創作ではなく実際にあったことばかりなんですよね?

金田:実際にあったことしか歌ってないです。そうじゃないと嘘っぽくなっちゃうんで。たとえば“抱きしめて”なんて本当にそのままで、家から三軒茶屋駅に向かう時に携帯でポチポチ書いた歌。途中にある交番を見て「間抜けそうな警察官が大きなあくび」、切符買う時に「三軒茶屋に行くために切符を買った」って。もうただそれだけのことを言ってるだけ。

―全てが事実となると、“どうせ、慰時代“の、「きのう きみの女と寝たよ」っていうのも…。歌うことで日常生活に支障が出そうだなぁなんて、邪推をはたらかせてしまうんですけど。

金田:あーもうそれはいっぱい支障がありますね(笑)。“どうせ、慰時代”は凄く怒られました。恋人やら元恋人やら、あとその人自体にも怒られましたね。何で歌ってんのそういうことって。

―まあ、そう言いますよね。

金田:それで俺は「うーん…」って。まあ弁明はできないですよね。かといって「アーティストだから」みたいなことも思わないし。ごめんとしか思えないです。……でも“どうせ、慰時代”、いい歌ですよね。

4/4ページ:恋愛至上主義の「恋愛」には色んな気持ちが入ってます。

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リリース情報

THEラブ人間『これはもう青春じゃないか』
THEラブ人間
『これはもう青春じゃないか』

2011年8月24日発売
価格:1,500円(税込)
VICB-60077

1. これはもう青春じゃないか
2. 抱きしめて
3. 若者たちの夕暮れ
4. 西武鉄道999
5. どうせ、慰時代

イベント情報

『炸裂する思春期ツアー ライブハウス編』

『夏のVIVA YOUNG! 6DAYS!!「2011年 夏~下北沢・夏~」』
2011年8月25日(木)
会場:東京都 下北沢 CLUB Que

2011年8月31日(水)
会場:大阪府 心斎橋CLUB QUATTRO

2011年9月2日(金)
会場:大阪府 南堀江 Knave

『MORNING RIVER SUMMIT 2011』
2011年9月3日(土)
会場:大阪府 大阪城野外音楽堂

『shima fes SETOUCHI 2011 百年つづく、いのちのフェス。』
2011年9月4日(日)
会場:小豆島、直島、鬼が島

『ETERNAL ROCK CITY.2011』
2011年9月17日(土)
会場:東京都 新宿(以下同)
LOFT、MARZ、Marble、Motion、OTO

2011年9月18日(日)
会場:長野県 長野 J

2011年9月19日(月・祝)
会場:愛知県 名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL

『ぐるぐる回る2011』
2011年9月24日(土)
会場:埼玉県 埼玉スタジアム

2011年9月28日(水)
会場:東京都 渋谷 O-WEST

2011年10月13日(木)
会場:岡山県 岡山 PEPPERLAND

2011年10月14日(金)
会場:広島県 広島 Cave Be

プロフィール

THEラブ人間

2009年1月に金田康平を中心に突如現れた音楽集団。「恋愛至上主義」を掲げ、今日も他人と解り合うことを願って血まみれの恋愛と青春の焦げ臭さを高らかに歌っている。 下記掲載のアーティスト写真左から→バイオリン: 谷崎航大 ベース: おかもとえみ 歌手: 金田康平 ドラムス: 服部ケンジ キーボード: ツネ・モリサワ

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