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ナチュラルの裏に苦労あり!? bomi×伊藤ガビン対談

ナチュラルの裏に苦労あり!? bomi×伊藤ガビン対談

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人

可愛い女の子なんて撮ったことなかったですから、すごいチャレンジですよ。大丈夫なフリをしつつ(笑)。(伊藤)

―では、実際のビデオの話に移ろうと思うのですが……

伊藤:たぶん、すごい不安だったと思うんだよね。

bomi:最初はそうでしたね(笑)。

―なんでですか?

伊藤:グチャグチャグチャって頭の中にイメージはあったんですけど、その上手いはまり所をずっと探すみたいなことを、わりと撮る直前までやってたから。

bomi:だって、最初から数えると、大まかには4回ぐらい案が変わってますよね?

伊藤:そうね、今後また使うかもしれないから具体的には言わないけど、全く違う案で進んでて、ロケハンもして、結構でっかいところで実験もして、「やっぱりやめます」って(笑)。

―実際に採用されたアイデアは、どうやって生まれたものなんですか?

伊藤:僕はわりと意味の部分っていうか、文脈をすごい考えて、それを無理やりビジュアルにするっていうタイプなんですよ。だから歌詞を見て、話をして、「こういうことだな」ってコンセプトさえできれば、画は最終的にどうにでもなると思ってるんです。ただ、実写を使ったいわゆるミュージックビデオってほとんど作ってないし、可愛い女の子なんて撮ったことなかったですから、「どうしたらいいんだろう?」って結構悩んで。

伊藤ガビン
伊藤ガビン

―ガビンさんにとってもかなりチャレンジだったんですね。

伊藤:すごいチャレンジですよ。大丈夫なフリをしつつ(笑)。

bomi:でも、そもそも縁あっていすさんにデザインを頼んだんですけど、「あんまりCDを何回も聴いたりしないガビンさんが、bomiちゃんのCDをループしたまま作業してる」ってメールが来て、すごい嬉しくて。また次メールが来たときには、「ガビンさんがbomiちゃんのミュージックビデオをすごく撮りたがってます」って(笑)。

伊藤:アルバムをすごい聴いてたんですよね。原稿が書けるアルバムってあるでしょ? bomiちゃんのアルバムは原稿が書けるんですよ。

―インストならまだしも、日本語の歌がある音楽だと言葉が入ってきちゃって、書きづらくないですか?

伊藤:普通はそうなんだけど、でも書けるアルバムってあって、適度に歌詞に刺激を受けつつ、基本的には作業に没頭できるんですよ。

bomi:ミノケン(箕浦建太郎)さんも「bomiちゃんのCDをかけると作業が進む」って言ってました。

伊藤:それで売ってく?

bomi:あ、それか! キャッチのつけ方間違えた! 「作業が進むCD」だ(笑)。

伊藤:「α波が出る」みたいなコーナーに置かれたりしてね(笑)。

2回ぐらい心が折れました(笑)。(bomi)

―話が少々脱線したので、ミュージックビデオの話に戻します(笑)。ガビンさんは歌詞の文脈を捉えて、それをビジュアル化するということでしたね。

伊藤:あの歌詞をよく読んでいくと、同じことを繰り返し言ってるように見えて、実は細部が変わっていて。最初はちょっと自信ない感じなんだけど、だんだん覚悟が出てくるというか、「よっしゃ、いくで!」ってなるような構造になってるんですよね。だからそれを表現するために、カメラに向かって自分で自分を盛り上げるみたいな設定にして、だんだんその演出が過剰になり、最終的にやり過ぎるみたいな流れですね。

PV収録時の撮影風景(カメラマン:後藤武浩)
PV収録時の撮影風景(カメラマン:後藤武浩)

―それで、最初の方はスマホでの自撮りになってるわけですね。

伊藤:アタマは僕のiPhoneで撮ってるんですけど、直前まで別案で動いていたので照明はマジな人たちが来てて、すごい面白かったんですよ。

bomi:2トントラックで来てましたもんね。

伊藤:パルコのとこで撮ったんですけど、すっごいでっかいレフ板でパルコの路地に光を呼び込んで、iPhoneで撮ってるっていう(笑)。

―(笑)。振付のホナガヨウコさんとbomiさんはもともとお知り合いだったそうですが、実際振付をしてもらったのは今回が初めてなんですよね?

bomi:そうです。ホナガさんは「踊れない人を踊れるっぽくするのは得意だけど、bomiちゃん結構踊れるから振付けしづらい」って言ってくれたんですけど、私の場合、自分で考えた動きならともかく、人の振付だと自分の中にない動きもたくさんあるから、めちゃめちゃ苦労しました。ホントにね、ホナガさんの動き難しい!

伊藤:練習する時間も全然なかったしね(笑)。

―じゃあ、当日も練習しながら撮るみたいな?

bomi:でも撮影が長丁場だったんで、体力消耗しちゃうから、基本は1回で決めたいっていう気持ちで撮ってました。でも、1回じゃ踊れない振り多発、みたいな(笑)。

伊藤:撮影終わった後でホナガさんと話したら、「そう言えば、ダンサーじゃないって忘れてた。ダンサーに対する指示出しちゃった」って言ってたよ(笑)。

bomi:一番最後のシーンで、ヒール履いて踊ってるじゃないですか? 「大丈夫です」って、私も言っちゃうからダメなんだけど、実はあれが一番つらくて。タイムリミットもすでに過ぎてたから現場がすごいピリピリしてて、とにかく大変でしたね(笑)。

伊藤:しかも、服がアンリアレイジのワイヤーフレームみたいなやつで、造形的に床に座ったりとかできないから、ヒールのまんまずっと立ってる状態で。だから、最後のシーンでヨロヨロッとしてるのは、わりとリアルだよね(笑)。

bomi:2回ぐらい心が折れました(笑)。自分に対する集中が切れちゃう瞬間ってあるじゃないですか? それには絶対なっちゃいけないと思ってたのに、なっちゃって、「やっば」って思ったんだけど、戻って来れてよかったです。ヘアメイクの方とかがすごい明るい人で、「なんとかします!」とか言ってくれて、それに救われたりもして。

伊藤:スタッフが場の空気をどうにかするためにそのヘアメイクさんをいじり始めたんだけど、あれ、あのヘアメイクさんが「僕をいじってください」って言ったみたいで。

bomi:そうなの!?

伊藤:後から聞いたら、そうなんだって。「急にいじり始めたな」と思ったら、「僕をいじって現場を上げてくれ」って自分から言ったっていう、素晴らしいエピソードがあって。

―それは素晴らしいですね。

bomi:そっかあ、みんなに助けられましたね。

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イベント情報

bomi
『ワンダフォーに踊れ2013』

2013年7月14日(日)OPEN 17:00 / START 18:00
会場:東京都 代官山 UNIT

2013年7月17日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 ell.SIZE

2013年7月19日(金)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 Music Club JANUS

料金:全公演 2,500円(ドリンク別)

リリース情報

bomi<br>
『ビューティフォー EP』(CD)
bomi
『ビューティフォー EP』(CD)

2013年7月3日発売
価格:1,575円(税込)
COCP-38021

1. イチゴのタルト
2. Midnight Station
3. ビューティフォー
4. 歌え!猿のミリンダ
5. CARNIVAL

プロフィール

bomi(ぼーみ)

てんぱり微炭酸ガール。2011年、始動。タワーレコード限定ミニアルバムを2枚リリース。80'sテイストのサウンドに乗る遊び心のあるリリックが化学反応を起こし、耳の早いユーザーの間でざわざわする。2012年6月、ミニアルバム「キーゼルバッファ」でメジャーデビュー。バンド形態で、何でもありのハッピー&生命力溢れる変幻自在のライブパフォーマンスに、中毒者急増中。10月24日には1stフルアルバム「メニー・ア・マール」をリリース。11月23日には初のワンマンライブを代官山UNITで成功させた。2013年もとどまることを知らない“次世代ロックガール” bómiから目が離せない。

伊藤ガビン(いとう がびん)

編集者。雑誌『ログイン』の編集を経て、ボストーク株式会社を設立。ゲーム「パラッパラッパー」などのシナリオのほか、書籍やWebサイトの企画制作に数多く携わる。デザインユニットNNNNYのメンバーでもあり、読み物サイト「モダンファート」の編集ディレクションもしている。

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