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Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める

Suchmos、男としての生き様をブラックミュージックに込める

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人
2015/07/07

今って普段着な感じで出てくるボーカルが多いじゃないですか? ヘラヘラした兄ちゃんたちのバンドではいたくないんです。

―「ボーカルはスターじゃないといけない」っていう考え方は、どういった人からの影響が大きいのでしょう?

YONCE:歌唱の面においては、MISIAとか、MAROON5のアダム・レヴィーンが理想なんですけど、チバユウスケさんとか、あとはデヴィッド・ボウイとか、ああいう華のある感じにも憧れがあって、それをすべて兼ね備えられればなって。俺、自己顕示欲は強い方だと思うんです。普段は控えめというか、あんまり我は出さないけど、それは単純に人に不快な思いをさせたくないからで、でもステージ上で控えめになる理由はないですよね? ステージ上は「かっこよければなんでもアリじゃん」っていう、その感じが好きなんですよ。

YONCE

―今の日本のバンドシーンのライブって「みんなで楽しもう」みたいな空気が強くて、その人が歌い始めた瞬間にその場の空気が変わってしまうような、そういう強い個性を持ったフロントマンは昔よりも減ってる気がします。YONCEくんはそういう存在になりたい?

YONCE:それが俺の思う王道っていうか、「どう考えてもそういう方がかっこいいでしょ」って思うんで、それを目指してますね。ボーカルって、歌ってないときもかっこよくないとダメなんですよ。BGMが流れて、ステージに出てきて、マイクスタンドの前に立ちました、「はい、もうかっこいい!」みたいな(笑)。でも、今って普段着な感じで出てくる方が多いじゃないですか? 別にそれはそれでいいけど、普段着でもかっこよくないとダメですよ。ヘラヘラした兄ちゃんたちのバンドではいたくないんです。普段はヘラヘラしてるんですけど(笑)。

―YONCEくんは身長も高いし、フロントマンとしての華はありますよね。

YONCE:これはもう授かりものだから、「使うっしょ」みたいな(笑)。


最近よく渋谷に行くようになってすげえ思うんですけど、向こうって絶対に時間が速く流れていて、そこで暮らしていたらその分速く歳とっちゃう。

―横浜には横浜独自の音楽カルチャーがあるけど、茅ヶ崎も音楽の街ですよね?

YONCE:一般的にはサザン(オールスターズ)のイメージしかないと思いますけどね(笑)。

―でも、レゲエとかも盛んですよね?

YONCE:レゲエとかダブのバンドはめちゃめちゃ多いです。この辺で音楽やってる人たちのいいところは、ゲットマネーに執着してなくて、マジで好きでやってることですね。40~50代の人たちがやってるdUb MaFfiaってバンドがいるんですけど、超いかつくて、超かっこいいんですよ。たぶんですけど、売れるかどうかなんて考えずに、反体制的なレベルミュージックをやってるんですよね。そういう土壌がこの街にあるのは、俺としては嬉しいというか、頼もしいです。俺もそういう部分があるし。

―“Pacific”という曲にはSuchmosでありYONCEくんの地域性がすごく表れていて、<i-pan dread(茅ヶ崎在住のレゲエシンガー)みたいに street rastaでいたいんだ>っていう歌詞もありますね。

YONCE:最近取材とかでよく渋谷に行くようになってすげえ思うんですけど、向こうって絶対に時間が速く流れているんですよ。そこで暮らしていたらその分速く歳とっちゃうって確信してる。だから、俺はなんとしてでも終電では帰ってくるようにしてるんです(笑)。単純に俺の肌には合わないなと思うし、自分が志向してる音楽は、都会にいたらできないなってなんとなく思ってます。

―この前Lucky Tapesに取材して、彼らは鎌倉出身だけど、やっぱり「東京は時間の流れが違う」って話をしてました。

YONCE:彼らは聴けば鎌倉出身だってわかるぐらいサウンドがオシャレですよね。俺らはもっと泥臭いっていうか、やっぱ不良なんですよ。育ちが悪い(笑)。

―それこそ、自分たちがやってることもある種のレベルミュージックだと思う?

YONCE:今は金も名声もないし、そんな余裕ない状態で「みんな仲よくしようぜ」とかは歌えないですよね。そういうのは成功した金持ちが書くものだと思う。マイケル・ジャクソンが“We Are The World”を書いて、あれがいい曲として響くのは、彼自身が成功したからだと思うんですよ。僕らは嘘をつきたくないんで、余裕のない生活をしてる鬱憤とか不満を歌詞にしてますね。

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リリース情報

Suchmos 『THE BAY』(CD)
Suchmos
『THE BAY』(CD)

2015年7月8日(水)発売
価格:2,484円(税込)
PECF-3153

1. YMM
2. GAGA
3. Miree
4. GIRL feat.呂布
5. GET LADY
6. Burn
7. S.G.S.
8. Armstrong
9. Alright
10. Fallin'
11. Pacific
12. Miree BAY ver.

イベント情報

『Suchmos 1st Full Album「THE BAY」リリースパーティー「Suchmos THE BAY」』

2015年9月10日(木)OPEN 19:00 / START 19:30
会場:東京都 渋谷 WWW
出演:
Suchmos
KIMONOS
料金:前売2,800円 当日3,300円(共にドリンク別)

『Suchmos 「THE BAY」発売記念 ミニライブ&サイン会』

2015年7月18日(土)START 18:00
会場:愛知県 タワーレコード名古屋パルコ店 パルコ西館1階イベントスペース

2015年8月7日(金)START 20:00
会場:東京都 タワーレコード渋谷店1Fイベントスペース

プロフィール

Suchmos(さちもす)

2013年結成。ACID JAZZ&HIP HOPなどブラックミュージックにインスパイアされたSuchmos。都内ライブハウス、神奈川-湘南のイベントを中心に活動中。メンバー全員神奈川県育ち。Vo.YONCE.は湘南・茅ヶ崎生まれ、レペゼン茅ヶ崎。Suchmosの由来は、スキャットのパイオニア、ルイ・アームストロングの愛称サッチモからパイオニアとなるべく引用。『FUJI ROCK FESTIVAL '14』の「ROOKIE A GO-GO」2日目のトリを務める。普段からバイブスを共有していた、YONCE(Vo)、HSU(Ba)、OK(Dr)に、TAIKING(Gt)、KCEE(DJ)が加入。

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