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もう後戻りできないWANIMA、口癖のように「1チャンス」と叫ぶ

もう後戻りできないWANIMA、口癖のように「1チャンス」と叫ぶ

インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:田中一人

1回のチャンスの大切さを東京に来て改めて思ったので、そこも伝えていきたいというのが裏テーマです。(松本)

―上京してしばらくは上手くいかなかったけど、この三人が揃ってからは一気に状況が好転しましたよね。今のWANIMAの勢いはホントにすごくて、それは楽曲の良さと、ライブの良さ、その両方を兼ね備えているからこそだと思います。まずひとつ訊いておくと、自分たちがメロディックパンクのバンドだという意識はどれくらい持っていますか?

藤原:ないです。

松本:あんまりジャンルにはこだわってないです。バンドをあんまり聴かない人でも聴きやすい音になってると思います。というのも、俺はヒップホップとかレゲエが好きだし、藤くんは歌謡曲もメタルも好きで、光真はハイスタ(Hi-STANDARD)や(横山)健さんが大好きなので、そのすべてのミクスチャーみたいな感じです。

―今の20代のバンドだと、何でもジャンルレスに聴く感覚は当たり前だと思うんですね。ただ、パンクのシーンに関しては、意外とそうなってなかったかもしれない。いい意味で「拒絶」の精神があって、それによってシーンが作られてきたけど、その一方では凝り固まってしまっていた部分もあるように思います。パンクのシーンに対しては、どんな風に見ていましたか?

松本:まず精神に関しては、俺らはPIZZA(OF DEATH)とLEAFLAH(ファッションブランド)に指導を受けました。DIYでやっていく、人と人とのつながりを大切にする、という精神でずっとやってきて、LEFLAH、PIZZAと出会って改めてそう思いました。パンクシーンを傍から見ると、確かに凝り固まってた部分はあると思うんですけど、WANIMAは日本語でやってますし、真面目な歌だけじゃなくて「エロかっこいい」というのもひとつの武器として持ってるので、新しいんじゃないかなって。パンクは特別意識せず、音とちゃんと真面目に向き合っています。エロに対しても真面目ですし(笑)。

―そこはヒップホップやレゲエをルーツに持つ松本くんらしいところですよね。いい意味でのチャラさがあるというか、今回“1CHANCE”って曲も収録されてますけど、MCであれほど「ワンチャン」って言ってるミュージシャンは他にいないなって(笑)。

松本:1日の中で「ありがとう」よりも多く「ワンチャン」って言ってますね。でも、エロは東京に来てからですよ。やっぱり田舎やったんで、地元にいるときは純粋さと青臭さがあったんですけど、東京でいろんな意味で擦れたんで(笑)。

―女の子もいっぱいいるしね。

松本:そっちも知っちゃったら、とんでもないことになっちゃいました。<迷いなら捨てて 後腐れ無しで!!>って歌詞が俺の中から出てきちゃうぐらい……いい街ですね、東京は(笑)。考え方次第でプラスにもマイナスにも転がる街なので、すごくいい街だと思います。

―でも、“1CHANCE”にはセクシャルじゃない意味合いもありますよね?

松本:ライブでは「ワンチャン狙いに来ました、WANIMAです。男女が夜にスパーリングすることをワンチャンって言います」って言って、失笑されるのを3年続けてるんですけど(笑)、そういう意味合いプラス、1回のチャンスの大切さってことです。それを東京に来て改めて思ったので、そこも伝えていきたいというのが裏テーマとしてあります。でも、それを真面目に、ストレートに言うのはちょっと照れくさいので、舌出しながら、「ワンチャン狙いに来ました、WANIMAです」って言うんです。つまりは、「迷いなら捨てて、後腐れ無しで、1回のチャンスをちゃんとものにしていこう」ということなんです。

松本健太

PIZZAは、自分たちの意見をすごく尊重してくれて、それをみんなで膨らませていこうとする、すごく自由な場所です。(藤原)

―藤原くんはパンクのシーンをどんな風に見ていましたか?

藤原:やっぱり、凝り固まってる部分はあると思います。ハイスタがやったことが絶対で、メロディックパンクは英語じゃないとダメみたいな風潮もあって、実際自分たちがPIZZAに入れるかもしれないってなったときも、「お前らは日本語だからたぶん入らせてもらえないよ」なんて声もあって。でも、PIZZAって実際は凝り固まったような会社じゃなくて、自分たちの意見をすごく尊重してくれて、それをみんなで膨らませていこうとする、すごく自由な場所です。

―藤原くんは歌謡曲が好きという話もありましたが、特に長渕ファンなんですよね?

藤原:大好きです! ちなみに、長渕じゃなくて剛です。

松本:もっと言うと、剛じゃなくて兄貴ですね。

―失礼しました(笑)。松本くんの歌にはヒップホップやレゲエがルーツにある人ならではの発語の快感がある一方で、歌謡曲的な、極端に言ってみれば、兄貴にも通じるような歌心があるように思います。藤原くんはWANIMAのそういう部分にも惹かれたわけですか?

藤原:単純に、曲がすげえいいなとは思いましたけど、兄貴とは通じてないかな(笑)。でも、よく「懐かしい感じがする」と言われるので、それは歌謡曲とかの影響なのかもしれないです。

西田:僕もJ-POPとかいろいろ好きですし、「メロディーがいいものが好き」っていうのは、三人一緒かも知れないです。僕は西野カナさんがタイプです。

―ちなみに、BUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONは聴いてました? 今の20代のギターロックバンドに話を訊くと、大体バンドの入口がそこで、言ってみれば、WANIMAはその耳でも全然聴けるバンドだと思うんです。

松本:聴いてましたし、カラオケで歌ってました。「どんな生活してるんだろう?」とか……「跳び箱とか苦手そうだな」とか、そういうところも気になるくらい(笑)。

藤原:怒られるわ!(笑)

WANIMA

僕らはステージにちょっと立たせてもらってるだけで、お客さんたちと何も変わりないんで。(松本)

―あとはやっぱりライブの良さが今の人気につながっていると思います。まずざっくり訊いてしまうと、WANIMAにとってのライブとは?

松本:俺たちはかっこつけてもかっこつかないところがあるので、何かを伝えるというよりかは、純粋に音楽が好きだという想いでやってます。

―WANIMAのライブを見てると、お客さんとの距離が近いなって思うんですよね。「ステージの上から」という感じじゃない。

松本:僕らはステージにちょっと立たせてもらってるだけで、お客さんたちと何も変わりないんで。そんな難しいこと歌ってないですしね。もともと俺は音楽って内側から来るもんやと思ってて、なんかわからんけど目に見えん何かがあるからグッと来るわけで。お客さんが何を求めてるのかは考えるんですけど、やっぱり自分が好きな音楽は、内側から来る、人間臭い感じのものなので、正直にやっていきます。

西田:僕は昔から、ライブに行ったとき、あまり前に行けなくて、後ろでしんみり見るタイプだったんです。なので、ライブ中に「来いよー!」とか言われるのがすごい苦手で。自分がそうだったので、ステージに立つ側になっても、そういう人の気持ちも汲んで、一人ひとりの感情に合わせて聴きたいように聴いてもらえればなって思ってます。どんな楽しみ方でも、それがその人であればいいなって。

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リリース情報

WANIMA『Are You Coming?』(CD)
WANIMA
『Are You Coming?』(CD)

2015年11月4日(水)発売
価格:2,484円(税込)
PZCA-76

1. ここから
2. 夏の面影
3. いつもの流れ
4. Japanese Pride
5. SLOW
6. TRACE
7. 1CHANCE
8. リベンジ
9. いいから
10. Hey yo...
11. エル
12. THANX
13. また逢える日まで

イベント情報

WANIMA『Are You Coming? Tour』

2015年11月21日(土)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-WEST

2015年11月26日(木)
会場:兵庫県 神戸 太陽と虎

2015年11月27日(金)
会場:京都府 MUSE

2015年11月29日(日)
会場:岡山県 YEBISU YA PRO

2015年12月2日(水)
会場:群馬県 高崎 club FLEEZ

2015年12月3日(木)
会場:福島県 郡山 HIP SHOT

2015年12月5日(土)
会場:青森県 弘前 Mag-Net

2015年12月6日(日)
会場:秋田県 Club SWINDLE

2015年12月8日(火)
会場:岩手県 盛岡 Club Change WAVE

2015年12月9日(水)
会場:宮城県 仙台 CLUB JUNK BOX

2015年12月10日(木)
会場:新潟県 LOTS

2015年12月12日(土)
会場:富山県 SOUL POWER

2015年12月13日(日)
会場:福井県 CHOP

2015年12月15日(火)
会場:神奈川県 横浜 F.A.D YOKOHAMA

2016年1月15日(金)
会場:静岡県 浜松 窓枠

2016年1月16日(土)
会場:静岡県 UMBER

2016年1月29日(金)
会場:長野県 LIVE HOUSE J

2016年1月31日(日)
会場:石川県 金沢 EIGHTHALL

2016年2月4日(木)
会場:山口県 周南 RISING HALL

2016年2月5日(金)
会場:広島県 広島 CLUB QUATTRO

2016年2月7日(日)
会場:大阪府 なんば Hatch

2016年2月9日(火)
会場:福岡県 DRUM Be-1

2016年2月11日(木・祝)
会場:鹿児島県 Caparvo Hall

2016年2月12日(金)
会場:宮崎県 SR BOX

2016年2月14日(日)
会場:熊本県 DRUM B.9 V1

2016年2月16日(火)
会場:長崎県 DRUM Be-7

2016年2月17日(水)
会場:大分県 DRUM Be-0

2016年2月19日(金)
会場:愛媛県 松山 WstudioRED

2016年2月21日(日)
会場:愛知県 名古屋 DIAMOND HALL

2016年2月27日(土)
会場:東京都 Zepp DiverCity

プロフィール

WANIMA(わにま)

熊本出身の松本健太(Vo,Ba)、西田光真(Gt,Cho)、藤原弘樹(Dr,Cho)によるスリーピースバンド。2012年12月より現在のメンバーで活動開始。2014年、Ken Yokoyamaの全国ツアー『Peach Boys Tour』に4か所帯同。2014年8月には、PIZZA OF DEATH RECORDSとレーベル&マネージメント契約を果たす。2014年10月、初の全国流通盤 1st mini Album『Can Not Behaved』をリリース。そして2015年11月4日、待望の1st full album『Are You Coming?』をリリースする。

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