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社会人経験を経たNakamuraEmi、すべての男女を讃える歌を歌う

社会人経験を経たNakamuraEmi、すべての男女を讃える歌を歌う

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:西田香織
2016/01/28

自分が目指しているのは、「日本人の細やかな気持ちを持った、芯の強い女性」です。

―今回リリースされる『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』の9曲目には、“使命”という曲がありますよね。フラれたこと、そして事務所や竹原さんとの出会いは、NakamuraEmiさんに「使命」を与える出来事だったと思いますか?

NakamuraEmi:この曲のタイトルを“使命”にしたのは、「覚悟を決めて音楽の道に行こう」と思ったのもあるんですけど、それと同時に、「たくさんの人に出会えたからこそ、今の道があるんだ」という想いがあったからなんです。それまでの職場で仕事を一生続けていくこと、「お前に歌ってほしい」と言ってくれる音楽の現場を選ぶこと、誰かと結婚して女性として生きていくこと――どの選択肢を選ぶにしても、一つひとつを使命として受け止めるしかないなと思って。30歳を過ぎてもこんなにたくさんのチャンスを与えてくれる人たちがいるということは、きっと仕事も音楽も、一つひとつが使命だったからだなって。

―仕事も音楽も人との出会いも、そのすべてが今のNakamuraEmiさんを形成しているわけですもんね。ではその上で、このタイミングでのメジャーデビューは、NakamuraEmiさんにとってどのような意味を持つことですか?

NakamuraEmi:今回、最後に“七夕”という曲を入れたんですけど、これは去年の七夕の日に、ずっと憧れだったMotion Blue Yokohamaでのワンマンライブでメジャーデビューを発表したときのことを歌った曲なんです。メジャーデビューは、自分からは進もうとは思わなかった道だと思うんです。最初にも言ったように、私は自分のために音楽をやってきたから。

―今のNakamuraEmiさんの音楽の根底にあるのは「自分変え」ですもんね。

NakamuraEmi:そう。でも、独りよがりの曲なはずが、周りにいる人たちの生活の一部になっていることを少しずつ知ったんです。キレイなだけの音楽をやっていた頃は、ライブに来てくれるお客さんが限られていたけど、今は女の子が急いで仕事を終わらせて来てくれて、泣きながら帰っていったりする。そういう姿を見ると、「自分のため」の音楽のはずが、「誰かのため」の音楽になることがあるんだってビックリするし、すごく嬉しいんですよね。だからこそ、今はメジャーで自分を広めることにも積極的になれています。

NakamuraEmi

―NakamuraEmiさんの音楽が「誰かのため」になるのは、NakamuraEmiさんが音楽を通して「自分」だけじゃなく、その奥にあるものも描いているからで。そのひとつが「女性」だと思うんです。NakamuraEmiさんはインディーズ時代から『NIPPONNO ONNAWO UTAU』というタイトルで作品をリリースし続けていますよね。「日本の女」であることは、NakamuraEmiさんが音楽を作る上で重要なことですか?

NakamuraEmi:そうですね。自分を変えたいと思ってノートに書きつけていた内容の結末はいつも、「憧れの女性たちのようになりたい」ということで。コンプレックスが多くて気の弱い私を支えてくれるのは、いつもいろんな職種の女性たちだったんです。彼女たちが離れずに傍にいてくれたり、かっこいい姿を私に見せてくれたりしました。3年前に初めて『NIPPONNO ONNAWO UTAU』というタイトルでCDを作ったんですけど、そのときから自分が目指しているのは、「日本人の細やかな気持ちを持った、芯の強い女性」なんです。だから、このタイトルは「私が日本の女を代表する」という意味ではなくて、「いつかこういう女の人になりたい」という意志でつけていますね。

男性は結果を見るけど、女性は過程を見るんですよ。

―7曲目の“女子達”が特に顕著ですけど、NakamuraEmiさんが歌で描く女性って、すごくリアルですよね。それはきっと、NakamuraEmiさんご自身が社会人としての経験を通して実際に出会ってきた女性を描いているからだと思うんです。NakamuraEmiさんから見た、日本の社会で生きる女性の強さと弱さって、どこにあると思いますか?

NakamuraEmi:社会で働いている女性って、人前では強がって「泣いちゃいかん」と思いながらも、モヤモヤした気持ちを抱えたまま会社から帰っていく人も多いと思うんですよ。でもその後、お風呂でびゃーって泣いたり、人にワーって話すとスッキリして、次の日には「はい、大丈夫!」という感じになるんですよね。切り替えた後は潔いんです(笑)。

―あぁ~……なるほど(笑)。

NakamuraEmi:それに、いくつかの選択肢の中からひとつの道を選んだあと、「こっちでよかったんだ」って思えるようプラスに持っていくのが、女性は上手いと思いますね。でも、無駄なところで勝手に傷つくことも多くて。男性は結果を見るけど、女性は過程を見るんですよ。だから、男性が物事の過程もちゃんと説明してくれないと、「本当は違うんじゃないか?」って考えて、勝手に悩んでしまったり、嫌な口調になっちゃったりするんです。そこが弱いところかなぁ……。でも、だからこそ男性を支えられるのかなとも思うんですよね。男性と女性って、違う生き物だから。

―NakamuraEmiさんの音楽は、男の僕にもすごく刺さるんです。それはきっと、女性と男性の違いをちゃんと見たうえで、それぞれの強さと弱さを歌っているからだと思うんですよね。「わかってくれているんだなぁ」と思うし、ケツ叩かれている気分にもなるんですよ。

NakamuraEmi:ありがとうございます(笑)。私は女子短大生だったし、最初の仕事は保育士で、20代前半までは女の世界で生きることが多かったんですけど、その後は男性ばかりの仕事場で働いていたこともあって。仕事を通して男の人と話していると、尊敬する部分がたくさん見えてくるんですよね。もちろん、多くの素敵な女性に出会ったから今の表現になっているんですけど、その裏には男性からの影響もありますね。

NakamuraEmi

―2曲目“スケボーマン”や6曲目“オネガイ”は、男性が持つ強さや、女性が男性の中に望む弱さが歌われていますよね。特に“スケボーマン”は、夢と現実の間に揺れる男心を描いていて、すごくリアルだなって思います。

NakamuraEmi:男の人には「核を見る力」がありますよね。仕事を引っ張っていくうえで男の人が強いのは、感情や人間関係で左右されずに、とにかく核だけを見て「これを成功させるにはどうするか?」を考えるからで。そこは、すごく尊敬できるなって思います。でも、仕事以外の部分での感情は意外と根深い。いざ家族のような守るべきものができると、お金のこととか、綺麗事なしのたくさんの決意をしなきゃいけなかったりしますからね。“スケボーマン”は、30代の男友達と再会したときに感じたことを歌ってるのですが、特に30代に入ると悩む男性は多いんだろうと思いますね。女性の方が、自分の好きなように生きていくことが上手いのかもしれない。

―男女それぞれの強さと弱さを見ているからこそ、NakamuraEmiさんが音楽の中で求めるのは、常に性別を超えて「人として強くあること」や「自分自身で在ること」なんじゃないかと思うんです。「すべては自分の気持ち次第で変わっていくんだ」というところに着地していく。

NakamuraEmi:そうですね。たとえば、目の前にすごく嫌な人が現れたとき、「なんでこの人は私の目の前に現れたんだろう?」って考えるようにしているんです。よく「他人は自分の鏡だ」って言いますけど、本当にそうだと思うんですよ。恋愛でも仕事でも、目の前に最悪な状況があるのだとしたら、それは結局自分が引き寄せているんだと思います。だから何が起こっても、結局自分で解決するしかないって、それは強く思いますね。

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リリース情報

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』
NakamuraEmi
『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』(CD)

2016年1月20日(水)発売
価格:2,916円(税込)
COCP-39398

1. YAMABIKO
2. スケボーマン
3. All My Time
4. I
5. 台風18号
6. オネガイ
7. 女子達
8. プレゼント~繋ぐ~
9. 使命
10. 七夕

NakamuraEmi『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』
NakamuraEmi
『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』(LP)

2016年1月20日(水)発売
価格:4,320円(税込)
COJA-9301

1. YAMABIKO
2. スケボーマン
3. All My Time
4. I
5. 台風18号
6. オネガイ
7. 女子達
8. プレゼント~繋ぐ~
9. 使命
10. 七夕
※数量限定販売
※本人直筆シリアルナンバー入り

イベント情報

『「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST」発売記念イベント』

2016年2月6日(土)14:00~
会場:愛知県 タワーレコード名古屋パルコ店 店内イベントスペース

2016年2月7日(日)14:00~
会場:大阪府 タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース

2016年2月11日(木・祝)14:00~
会場:福岡県 タワーレコード福岡パルコ店 店内イベントスペース

2016年2月21日(日)14:00~
会場:神奈川県 小田原ダイナシティ ウエスト 1Fキャニオンステージ

2016年3月6日(日)21:00~
会場:東京都 ヴィレッジヴァンガード下北沢店 店内イベントスペース

『“NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST”~Release Tour 2016~』

2016年5月17日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:大阪府 心斎橋 JANUS

2016年5月18(水)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:愛知県 名古屋 TOKUZO

2016年5月25日(水)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:東京都 代官山 UNIT

料金:各公演 3,000円(ドリンク別)

プロフィール

NakamuraEmi
NakamuraEmi(なかむら えみ)

神奈川県厚木市出身。1982年生まれ。山と海と都会の真ん中で育ち幼少の頃よりJ-POPに触れる。カフェやライブハウスなどで歌う中で出会ったHIPHOPやJAZZに憧れ、歌とフロウの間を行き来する現在の独特なスタイルを確立する。その小柄な体からは想像できないほどパワフルに吐き出されるリリックとメロディーは、老若男女問わず心の奥底に突き刺さる。2016年1月20日、メジャーデビューアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』をリリース。

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