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中田裕二×クリス松村 知っているようで知らない「名曲」の裏側

中田裕二×クリス松村 知っているようで知らない「名曲」の裏側

中田裕二『THE OPERATION / IT'S SO EASY』
インタビュー・テキスト
阿部美香
撮影:田中一人 編集:飯嶋藍子

中田の歌い方のルーツ、実はチャゲアス。アイドルからシティポップまで音楽シーンを辿りまくる

中田:“ゴッドファーザー 愛のテーマ”は、みなさんがカバーしていたんですね。

クリス:そうそう。スティービー・ワンダーの“愛するデューク”も多くの人が歌っていたし、みんな洋楽に憧れていた時代だったのか、オリビア・ニュートンジョンとかダイアナ・ロスも、女性アイドルを中心にカバー率がすごいんです。中田さんは、アイドルだとどういう方が好き?

中田:アイドルだと、中森明菜さんの曲が家でたくさんかかっていました。“スローモーション”が好きで、僕もカバーさせていただいています。ほかのアイドルにはない、マイナーキーの曲調がすごく好きで。

左から:中田裕二、クリス松村

クリス:デビュー曲なのに、すごく哀しげな歌詞でね。明菜さんは次の“少女A”が大ヒットしたけど、“少女A”や“1/2の神話”のような曲よりも、“スローモーション”や“セカンドラブ”のようなバラード路線が明菜さんご自身は好きだったんですよね。そういえば“スローモーション”も来生たかおさんの曲ですね。

中田:そうなんです。誰が作られた曲か知らないで「この曲好きだな!」と思ったら、たいてい作詞が来生えつこさん、作曲が来生たかおさんの、来生姉弟の曲だったりするんです。

クリス:来生さんの曲はソフトな雰囲気だから、中田さんの声にも合っているのかな? でも、中田さんの歌声には、こぶしも入っていますよね。あれはどこからきたの?

中田:子供の頃に聴いたCHAGE and ASKAの影響があると思います。最初に自分で買ったCDはCHAGE and ASKAの『TREE』(1991年発売のアルバム)でした。

クリス:ああ、なるほどね。中田さん、本当に色々聴くんですね(笑)。今作もソフトな入りだと思って聴いていたら、「ここでこぶし入れるの?」と気になっていたんですよ(笑)。あれは中田さんの特徴ですね。ASKAさんの影響なんですね。

中田:そうですね。ボーカリストだとほかには、久保田利伸さんや田島貴男さんも大好きです。

クリス:だから新譜で来生さんの“モンロー・ウォーク”と、田島さんの“接吻”をカバーしているんですね。来生さんの歌がお好きなら、こぶしを封印して歌ってみるとまた面白いかもしれないですよ。今までやっていたことを一度置いてみると、新しい自分の一面が見えてくると思います。

中田:そうかもしれないですね。そういう意味で言うと、玉置浩二さんも、誰にも真似できない感じで素晴らしいですよね。

クリス:玉置さんは唯一無二ですよね。井上陽水さん、山下達郎さんも。陽水さんなら、1979年のアルバム『スニーカーダンサー』もぜひ聴いてほしいですね。高中正義さんが作曲や編曲をしていて、吉田美奈子さんも1曲コーラスで参加しているシティポップです。シティポップという言い方は、当時はなかったですけど。

左から:中田裕二、クリス松村

中田:そうなんですか。今、巷ではシティポップが流行っているんですよ。そういった音楽から影響を受けたような若手のバンドが増えてきています。

クリス:あ、そうなんですね! シティポップという括りはすごく難しいんですけど……例えば、どんな音楽をシティポップの元祖と感じますか?

中田:1970年代でいえば、大滝詠一さんが思い浮かびます。

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リリース情報

中田裕二『THE OPERATION / IT'S SO EASY』
中田裕二
『THE OPERATION / IT'S SO EASY』(CD)

2016年8月24日(水)発売
価格:1,620(税込)
TECI-512

1. THE OPERATION
2. IT'S SO EASY
3. 接吻
4. モンロー・ウォーク
5. 不時着

番組情報

『MUSIC FAIR』

2016年9月24日(土)18:00~18:30までフジテレビで放送
出演:
岩崎宏美&国府弘子
ナオト・インティライミ
中田裕二
ももいろクローバーZ

プロフィール

中田裕二
中田裕二(なかだ ゆうじ)

1981年生まれ、熊本県出身。2000年にロックバンド「椿屋四重奏」を結成、フロントマンおよびすべてのレパートリーのソングライターとして音楽キャリアを本格的にスタート。2011年1月のバンド解散後、東日本大震災の被災地 / 被災者に向けて作られた『ひかりのまち』の発表を機にソロへ。これまでに、5枚のオリジナルアルバムと1枚のカバーアルバムをリリース。確かな歌唱力に裏打ちされた艶のある歌声、幼少時に強く影響を受けた70~80年代の歌謡曲 / ニューミュージックのメロディセンスを核にあらゆるジャンルを貪欲に吸収したバラエティに富むサウンドメイクと様々な情景描写や人生の機微をテーマとした詞作によるソングライティングは中毒性が高く、多くの熱心な信奉者を惹きつけている。

クリス松村
クリス松村(くりす まつむら)

オランダの政治都市ハーグで誕生。日本に帰国後も、学生時代にアメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、フランス、オーストリア、ポルトガル、エジプト、ギリシャなどの海国、各都市をまわる。邦楽、洋楽問わずの音楽好きが高じて、番組出演にとどまらず、テレビやラジオの番組監修、CDの音楽解説、航空会社の機内放送オーディオプログラムの構成、ナレーションなども手掛けた。アナログ盤、CD、DVDなど約2万枚所有、現在も収集中。大物アーティストとの対談もこなすなど、アーティストからも認められるほどの、大の音楽ファン。

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