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福田雄一×ムロツヨシ『勇者ヨシヒコ』生んだ福田組の快進撃の謎

福田雄一×ムロツヨシ『勇者ヨシヒコ』生んだ福田組の快進撃の謎

Amazonプライム・ビデオ『宇宙の仕事』
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:永峰拓也 編集:野村由芽

このドラマの撮影中に、ボールがワンタッチで全部きれいに回って、ゴールが決まったような感覚が何回かあって。(ムロ)

福田:あと、シチュエーションものって1シーンが長いから、役者さんが遊びやすいんですよね。地上波のドラマだと長くても1シーン1分ぐらいじゃないですか。それだと自由な時間があんまりないんですけど、このドラマは、ひとつのシークエンスに入ったら、もうどんだけ自由に遊んでもいいよっていう(笑)。役者間の化学反応が非常に起きやすい設定なんです。

―シチュエーションコメディーは、役者同士の間の取り方とかも、リアルに出ますからね。

ムロ:そうなんですよ。このドラマの撮影中に、ボールがワンタッチで全部きれいに回って、ゴールが決まったような感覚が何回かあって。監督からカットがかかったあと、みんなで「うおおお、今のすごかったね! 痺れたね!」って盛り上がった瞬間が何回かありました。

福田:でも、それの逆を言ったら、変な間とかもすごく面白かったよね(笑)。

ムロ:「あれ? 次、誰のセリフだ?」っていう間を、そのまま使っちゃってるときもあるので。「あれ? 俺か?」っていう(笑)。

左から:福田雄一、ムロツヨシ

―(笑)。それも含めて、舞台の臨場感に近いものを感じました。

福田:そうですね、舞台を主戦場としている役者が非常に多いので。そういう意味では(西野)七瀬とか、すごく勉強になったと思いますよ。

―あ、乃木坂46の。

福田:そう。あの熟練たちに混じって、自分の責務があったわけだから、確実に刺激になったと思います。あの年齢でこのメンツと共演する機会なんてなかなかないですから。

香織役を演じる西野七瀬 ©電通
香織役を演じる西野七瀬 ©電通

ムロ:演劇モンスターの橋本じゅんさんとか(笑)。

福田:のぶえさんだって、只者じゃないよ?

体育教師・牛山を演じる橋本じゅん ©電通
体育教師・牛山を演じる橋本じゅん ©電通

EXILE大好きおばさん・新子を演じる池谷のぶえ ©電通
EXILE大好きおばさん・新子を演じる池谷のぶえ ©電通

ムロ:うん、只者じゃない。もう、すっごいんですから(笑)。菅田もホントに楽しんでいましたよね。あの菅田が、やりたいことを自分から積極的に、どんどん提示していったっていう(笑)。

「やりたいことを自分から積極的に、どんどん提示していった」とムロが語る菅田将暉 ©電通
「やりたいことを自分から積極的に、どんどん提示していった」とムロが語る菅田将暉 ©電通

この世界で生き抜かないと、人様に向けて作品を作ることすらできないことを、お互い知っている。そういう危機感や、ふざけるルールが一緒なんですよね。(ムロ)

―ところで、先ほどから非常に気心知れた感じで和気あいあいとしゃべっていますが、福田監督とムロさんが一緒に仕事をするのは、もう何回目ぐらいになるのでしょう?

ムロ:もう何十回目だろう……多分20回いくかいかないかぐらいですかね。

福田:出会ってから僕がやった映画や舞台には、多分全部出てるんじゃないですかね。

―改めて、福田監督にとってムロさんとは、どういう存在なのでしょう?

福田:自分が何かを作ったときに、それが成功したにしろ、失敗したにしろ、今回はどうだったねえって、唯一言いたい相手がムロくんなんですよね。他のキャストには一切言わないですから。

左から:福田雄一、ムロツヨシ

―なぜムロさんだけなのでしょう?

ムロ:何でなんだろう……。

福田:単純に、一緒に喜びたい人なんじゃないですかね。「やったね、ムロくん!」って言ったら、ムロくんが「やりましたね!」って言ってくれる(笑)。きっと、それだけでもいいくらいの関係なんだと思います。

―何かいい話になってきましたけど、ムロさんにとって、福田監督とは?

ムロ:僕にとっては戦友みたいなものですかね。まあ勝ち負けではないにしろ、この世界で戦い抜くというか、生き抜くのがとても難しいことだということは、もう20代の頃に身に沁みてわかっていて。ただ、そうやって生き抜かないと、こうやって人様に向けて作品を作ることすらできないことも、お互い知っている。

そういう危機感を同じくらい持っている人なので、ひとつの作品に対しての思いが多分一緒なんですよね。あとは、いかにふざけるか? っていう言葉の意味や、そこにあるルールみたいなものが、ほとんど同じなんだと思います。

ムロツヨシ

福田:だから、いわゆる友達みたいなものとはちょっと違うんですよね。一緒にご飯を食べることもほとんどないですし、密に連絡を取り合っているわけでもないし。

―なあなあの関係ではなさそうですよね。

福田:全然ないですね。現場でムロくんが面白くないと、すっごいイライラしますから。

ムロ:そう、すごいイライラされる(笑)。それが目に見えてわかるんですよ。

福田:他の出演者が面白くなくても、別にイライラしないですけど、ムロくんと(佐藤)二朗さんだけは、面白くないとホント、イライラする。ああ、手ぇ抜いてやんがなあって。

ムロ:それはね、こっちだって、このテンポで、この長回しで、引き出しが開かないときだってあるよ!

福田:だからまあ、言い方を変えれば、その二人には期待しちゃってるし、ムロくんはそういう期待を寄せられる、数少ない役者のひとりなんですよね。絶対に面白いことをしてくれるっていう(笑)。

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作品情報

『宇宙の仕事』

2016年9月8日(木)からAmazonプライム・ビデオで全10話一挙配信
監督・脚本:福田雄一
主題歌:GLIM SPANKY“時代のヒーロー”
出演:
ムロツヨシ
菅田将暉
賀来賢人
西野七瀬
池谷のぶえ
橋本じゅん

プロフィール

福田雄一(ふくだ ゆういち)

1968年7月12日生まれ。栃木県出身。90年に劇団「ブラボーカンパニー」を旗揚げ、構成・演出放送作家として数多くの人気番組を手掛ける一方、ドラマや映画の脚本・監督など、幅広いジャンルで活躍中。主な代表作に、テレビドラマ『33分探偵』『勇者ヨシヒコ』シリーズ、映画『HK/変態仮面』『女子ーズ』『明烏』など。

ムロツヨシ

1976年1月23日生まれ、神奈川県出身。大学在学中に役者を志し、99年に作・演出・出演舞台で活動を開始。映画『サマータイムマシン・ブルース』きっかけに映像にも活動を広げる。代表作『勇者ヨシヒコ』シリーズ、連続テレビ小説『ごちそうさん』、ドラマ『新解釈・日本史』など。

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