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HOWL BE QUIETがすべて本音で語る、デビュー後の現実と失恋話

HOWL BE QUIETがすべて本音で語る、デビュー後の現実と失恋話

HOWL BE QUIET『サネカズラ』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:永峰拓也 編集:矢島由佳子
2016/12/19

2016年3月に「アイドルになりたい」という宣言とともにシングル『MONSTER WORLD』でメジャーデビューしたHOWL BE QUIET。彼らにとって今年最後のリリースとなるニューシングル『サカネズラ』のリード曲は、フロントマンである竹縄航太の失恋をもとに、どこまでも生々しい筆致で描かれた別れのバラードだ。

「アイドルになりたい」と言い放ったバンド像とはかなり距離感のあるバラードを、このタイミングでシングルのリード曲としてリリースするまでの背景にはなにがあったのか? メジャーデビュー以降の活動を通してバンドが直面した理想と現実のギャップ、その果てに掴んだ一人の歌うたいとしての確信を、竹縄がストレートに語ってくれた。

「アイドル宣言」によって得たことと失ったことは確かにあります。

―HOWL BE QUIET(以下、ハウル)にとって、2016年はどんな1年でしたか?

竹縄:ドタバタしてましたね。自分としてはポジティブに捉えたいんですけど、ずっと地に足がついてないというか。ずっと曲作りもしてましたし、ライブやミュージックビデオの撮影も含めて、今までにないスピード感でクリエイティブな作業と向き合ってました。

すべてのクリエイティブが地続きにあったなと思います。インディーズ時代は1つの作品をリリースしたら、一旦ピリオドが打たれて、また次の作品に向かって進むという流れだったのに対して、今はピリオドが打たれる前に次のことが始まってるという感覚で。作品をコンスタントにリリースするというのはバンドとしても願望だったので、それが叶った1年でもありました。

竹縄航太
竹縄航太

―音楽的な指針を曲げずに楽曲制作できたという実感もありますか?

竹縄:そうですね。やっぱり「歌」が僕らの核なんですよ。そこはインディーズ時代もメジャーになってからもブレてないです。ただ、メジャーになってからは、音楽的な遊び心や実験性はかなり増してると思います。

―ハウルはバンドのマニフェストとして、メジャーデビュータイミングで「アイドルになりたい」と言い切ったじゃないですか(メジャーデビュー直前のインタビュー記事:2016年の台風の目になるか? バンドを捨てたHOWL BE QUIET)。

竹縄:そうですね。

―その宣言はバンドシーンにおいて徹底的に独立した存在になるという意図があったと思うんですけど、周りの反応も含めて、この1年でその宣言の理想と現実を感じた部分もあったんじゃないかと推測していて。

竹縄:正直に言うと、理想と現実のギャップはかなりありました。「今更かよ」って言われるかもしれないけど、シンプルに思ったのは「言葉って難しいな」ということで。

自分たちが「アイドルになりたい」という言葉を掲げた一番の真意は、音楽的な部分が大きいんですね。音楽性として、アイドルの楽曲のクオリティーの高さにリスペクトや憧れがあるし、自分たちもそういう音楽をクリエイトしたい。そのうえで視覚的に訴えるミュージックビデオやファッションの重要性を感じていて。でも、「アイドル宣言」によって得たことと失ったことは確かにあります。やっぱり、どうしても誤解されることが多いんですよね。

自分たちの真意はメジャー1発目の“MONSTER WORLD”というシングルで伝わると思ってたんですけど、なかなかうまく伝わらなかったですね。軟派な意味で「アイドル」というキーワードを掲げたのではなくて、あくまで音楽が中心にあるうえで「アイドル」という言葉を掲げたことのレイヤーを伝えるのって、こんなに難しいんだと思いました。

―でも、「アイドル宣言」をなかったことにするつもりはないだろうし。

竹縄:もちろんです。後悔もしてないですし。ただ、失ったものを失ったままにしておきたくはない。だから、やっぱりあらためて思うのは……きれいごとに聞こえるかもしれないけど、自分たちがどれだけ音楽と死ぬ気で向き合って、必死になって楽曲を作ってるかということを、しっかり伝えなきゃいけないと思ってます。そこの部分が軟派に伝わってしまうのはすげえ悔しいので。

音楽に対する真摯な姿勢を、いかに表現し、伝えられるかということを最近よく考えていますね。それは歌詞においても、ライブにおいても、こういうインタビューにおいてもそうで。自分たちの伝達能力不足を認めたうえで、音楽に対する姿勢をしっかり伝えていこうと思ってます。だから、1年前に比べたらマインドの面ではロックな感じがすごく高まってると思いますね。

竹縄航太

―つまり、「アイドル宣言」とは裏腹に、ハウルはバンドであるという重要性を認識した1年だったと。

竹縄:それはありますね。あらためてリセットできた感覚がすごくある。時期的には8月に2ndシングル『Wake We Up』をリリースして、恵比寿LIQUIDROOMでワンマン(ライブレポート:HOWL BE QUIET、バンドが老若男女に届きづらい時代へ反逆)をした前後あたりです。今は、もう1回頭をクールにして、リセットできた感覚とテンションでライブと制作に臨んでいます。

―早い段階でリセットできてよかったですよね。

竹縄:そうですね。ホントは最初から、俺らは本気で音楽と向き合っていて、これだけいい曲を作ってるんだということを示して、周りを黙らせなきゃいけなかったと思うんですよ。でも、僕自身の意志の強さや努力が足りなかったのかわからないですけど、力不足だったことは確かで。それはちゃんと認めなきゃいけないと思ってます。「このままじゃダメだ」ってメンバー4人でも話したし。

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リリース情報

HOWL BE QUIET『サネカズラ』通常盤
HOWL BE QUIET
『サネカズラ』通常盤(CD)

2016年12月14日(水)発売
価格:1,296円(税込)
PCCA-04458

1. サネカズラ
2. Higher Climber
3. Dousite

HOWL BE QUIET『サネカズラ』DAYS盤
HOWL BE QUIET
『サネカズラ』DAYS盤(CD)

2016年12月14日(水)発売
価格:1,296円(税込)
PCCA-04459

1. Higher Climber
2. サネカズラ
3. Dousite

イベント情報

『Re:ACTION ~Answer1~』

2016年12月20日(火)
会場:東京都 渋谷 WWW
出演:
HOWL BE QUIET
メレンゲ

『Eggs×CINRA presents exPoP!!!!! volume92』

2016年12月22日(木)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-nest
出演:
BOMI
HOWL BE QUIET
lowtide
RAMMELLS
A11yourDays(オープニングアクト)
料金:無料(2ドリンク別)

プロフィール

HOWL BE QUIET
HOWL BE QUIET(はうる びー くわいえっと)

竹縄航太(Vo,Gt,Pf)、黒木健志(Gt)、橋本佳紀(Ba)、岩野亨(Dr)の4人からなる神奈川県出身ピアノロックバンド。2010年結成。作詞、作曲は竹縄が担当。圧倒的な曲の世界観と歌詞で多くのリスナーからの支持を得ており、2013年12月には初のアルバム『DECEMBER』をリリースし「タワレコメン」を獲得。11月には『BIRDCAGE.EP』をリリース、リード曲“ライブオアライブ”は曽田正人原作『テンプリズム』とコラボレーションを果たし、音楽ファン以外にも高く評価され話題を集めた。2016年3月、ポニーキャニオンよりメジャーデビュー。12月14日、3rdシングル『サネカズラ』をリリース。

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