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Aimerとプロデューサー玉井健二が今だから語る、Aimer誕生秘話

Aimerとプロデューサー玉井健二が今だから語る、Aimer誕生秘話

『京都岡崎音楽祭 OKAZAKI LOOPS』
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
編集:宮原朋之

先入観無くAimerの声に出会ってもらうためにどうすべきかという逆算から、すべては始まった。(玉井)

―どういう方針でAimerさんをプロデュースしてきたのでしょうか?

玉井:Aimerの何が素晴らしいのかっていうと、みんなやっぱり声だっていうし、僕も最初から声だと思っています。だから、まずはその声と先入観無しに出会って欲しい。そのためにどうすべきかという逆算から、すべては始まったと言ってもいいです。

言葉にも映像にもしづらいAimerの声の持つ感じと、どういう形で出会ってもらうか。今だから言えるんですけど、僕が考えた裏コンセプトがありました。東京、ニューヨーク、ロス、ロンドン、ベルリンではない、どこかの国から出てきた無名のアーティストが、iTunesとかで突如売れてしまうような感じ(笑)。

―そうだったんですね。

玉井:僕らの仲間同士のあいだで、「これやばいから聴いてみて」って、仲間たちから回ってくるような出会い方が欲しい、というところから始まって、世界中の人と出会えるように、日本が誇るアニメと一緒に交わるべきだと思ったんです。一つひとついろんな人たちの出会いが結びついて、結局どこの国の人なのかもわからないけど、これはやばいから聴いたほうがいい、ってなるような。それが僕が最初に描いたストーリーでした。

―なるほど。Aimerさんが登場したとき、すごく謎めいたイメージがあったのは、そういう意図的なところもあったのですね。

玉井:そうですね。今、音楽業界はレーベルも事務所もすごく大変ですよね。ありがたいことにagehaspringsは、音楽でいろんな人に支持していただいているからこそ、できることでもあります。もちろん最初からいろんな人に聴いてもらえたらいいなっていう思いはありながらも、そういう欲はまず捨てましょうっていうことを、Aimerやスタッフにも言いました。

最初からたくさんの人に集まってほしかったら、絶対顔をちゃんと出すべきだし、もっとわかりやすいキービジュアルとキーワードとキーコンセプトをバキバキに作っているはずです。そういうものが明確になっているほど、多くの人に伝わりやすいわけですから。でも、まずは人前に出ない、本当にいるかどうかわからない感じで、みなさんに聴いてもらいたかったんです。

自分の美学に沿ったものだけを選んでいきたい。(Aimer)

―Aimerさん自身は、デビュー当初はどういう気持でしたか? もっといろんな場所に出たいとか。

Aimer:いや、「もっと出たいわ」っていうのはなかったです(笑)。

玉井:新人の女性アーティストで、あの雑誌はいいけど、この雑誌には出たくないとか謎なことを言ってくる人がいっぱいいるんだけど、Aimerはホントそういうのがなかった。時として幽体離脱しているというか、すごく自分のことを客観的に見ているところがあるんですよね。

―それだけ「音楽」に特化しているということなのでしょうか?

Aimer:そうですね。考えて考えて自分が好きと思ったものだけを選んでいくのがいいなって思っています。だから、自分が前に出るというよりも、玉井さんと一緒にAimerというものを作ってきた感じかもしれません。

―そのやり方で実際ここまできたのは、すごいと思います。

玉井:最初からある程度時間が掛かることは覚悟していたんです。ただ、その覚悟とそこまでの蓄積があったからこそ、いろんな人と出会えて、いろいろコラボレーションすることもできたのかなとは思います。

Aimer:そうですね。玉井さんと一緒にやっていくなかで、最初から長く残るものを、本当にいいものを、とにかく作っているっていう自負はありました。どこかに属さなくてもちゃんといられるっていう自信があったからこそ、いろんな人とコラボレーションできたっていうのはあるかもしれないです。

玉井:ただ、そういう道を選んだから、逆にすさまじいプレッシャーが毎回あったのは事実ですね。言わば、隠れた名店みたいなもので、わざわざ行ってみて美味しくなかったら、そこでもうアウトですから。そこは多分、他の誰よりも毎回シビアにやってきたとは思います。

―人通りの多い場所ではなく、わざわざ出向かないといけないような場所なわけですね。

玉井:そうなんですよ。目抜き通りに店を出してたら、ある意味楽なのは重々承知なんですけど、敢えてそこを選ばなかった(笑)。だからこそ、気が抜けない数年間を過ごしてきて、いろんなアーティストが反応してくれたんですよね。音楽としてどうあるべきか、人に振り向いてもらう価値のある音楽だってことを追求してきているから、そこに共鳴してくれたんじゃないかなと思います。

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イベント情報

『京都岡崎音楽祭 2017 OKAZAKI LOOPS』
『京都岡崎音楽祭 2017 OKAZAKI LOOPS』

2017年6月10日(土)、6月11日(日)
会場:京都府 ロームシアター京都、平安神宮、岡崎公園ほか

agehasprings produce《node_vol.1》featuring Aimer×LOOPS strings クリエイターズトークセッション
agehasprings produce《node_vol.1》featuring Aimer×LOOPS strings クリエイターズトークセッション

2017年6月11日(日)OPEN16:00 / START17:00
会場:京都府 パークプラザ 3F共通ロビー
出演:
玉井健二(音楽プロデューサー、agehasprings CEO)
百田留衣(音楽プロデューサー、agehasprings)
野間康介(音楽プロデューサー、agehasprings)
モデレーター:沢木祐介(構成作家)
料金:無料
※事前申込完了の方から優先着席
※ビデオ・スチール撮影有
主催:OKAZAKI LOOPS実行委員会 / MBS / ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団) / 京都岡崎 蔦屋書店
企画・制作:agehasprings Open Lab. / aspr

リリース情報

Aimer『BEST SELECTION “noir”』
Aimer
『BEST SELECTION “noir”』(CD)

2017年5月3日(水)発売
価格:2,980円(税込)
SECL-2143

Aimer『BEST SELECTION “blanc”』
Aimer
『BEST SELECTION “blac”』(CD)

2017年5月3日(水)発売
価格:2,980円(税込)
SECL-2148

プロフィール

Aimer
Aimer(えめ)

女性シンガーソングライター。幼少期よりピアノやギターでの作曲や英語での作詞を始め、15歳のとき声が一切出なくなるアクシデントの末に独特の歌声を獲得する。2011年から音楽活動を本格化し、同年9月にシングル「六等星の夜 / 悲しみはオーロラに / TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR」でメジャーデビューを果たす。以降、「夏雪ランデブー」「機動戦士ガンダムUC」といったアニメ作品のテーマソングを担当する。2014年6月に2ndアルバム「Midnight Sun」と、澤野弘之らとのコラボレーションアルバム「UnChild」を同時発売し、同年9月には菅野よう子、青葉市子らが参加する新作「誰か、海を。」を発表した。2015年7月に3rdフルアルバム「DAWN」をリリース。2016年7月にONE OK ROCKのTaka(Vo)と凛として時雨のTK(Vo,G)が提供およびプロデュースした楽曲を収めた両A面シングル「insane dream / us」、8月にRADWIMPSの野田洋次郎(Vo,G)制作の「蝶々結び」を収めたシングルをリリース。9月にTaka、野田のほか、内澤崇仁(androp)、スキマスイッチが楽曲提供およびプロデュースをした新曲を含むアルバム「daydream」を発表し話題を集める。2017年5月にベストアルバム「BEST SELECTION“blanc”」と「BEST SELECTION“noir”」を同時リリース。8月に初の東京・日本武道館公演を行う。

玉井健二(たまいけんじ)

音楽プロデューサー。クリエイターズ・ラボ「agehasprings」主宰。YUKI、中島美嘉、JUJUなどJ-POPシーンを代表する数々のアーティストのヒットを創出する傍ら自身のユニット元気ロケッツでは世界中の音楽ユーザーから絶大な支持を得ている。またagehasprings代表として蔦谷好位置、田中ユウスケ、田中隼人、百田留衣、飛内将大、釣俊輔など気鋭のクリエイターを続々と発掘し世に送り出し、2011年のメジャーデビュー前よりAimerのプロデュースおよびマネジメント代表を務める。近年では最新3DCG技術やAR演出をフィーチャーしたライブイベント『Synapples2.0』や、岡崎LOOPSでの『node_vol.1』をはじめとするライブイベントのプロデュースも手掛けるなど、幅広い分野で活躍している。

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