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CAMPFIRE MUSICに訊く、歌手としての「のん」とどう関わる?

CAMPFIRE MUSICに訊く、歌手としての「のん」とどう関わる?

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インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:永峰拓也 編集:矢島由佳子

「なんで生きてるんだっけ?」みたいなところを、根っこからサポートしていくと、きっとみんな辛くなくなるんじゃないかな。(家入)

―音楽業界におけるクラウドファンディング自体の広がりは、どのように実感されていますか?

岡田:ホントにいろんなアーティストに使っていただけるようになりました。ぼくのりりっくのぼうよみがクラウドファンディングで資金を集めてメディアを作ったり、ゆるふわギャング、THE NOVEMBERSみたいなDIYの人たちから、最近だと緒方恵美さん、KEMURI、天才バンド、モーモールルギャバンやbonobosなど、メジャーに所属するアーティストにも使ってもらえるようになった。この1年で状況はすごく変わったと思います。

左から:岡田一男、家入一真

家入:最終的には、「人生定額プラン」というビジネスをやりたいんですよね。制作費を集める手段って、クラウドファンディングだけじゃなくて、いろんなサービスが出てきてるけど、一方で「生活費をどう賄うのか」というのも重要な観点だと思っていて。生活費さえなんとかなれば、ものを作ることはできるじゃないですか?

今まではひとつの曲を作るのに、流通や販売も含めたいろんな人が関わって、大きな仕組みで動いていたわけですよね。それって経済が上向きだった時代にはすごくよかったけど、経済が小さくなるなかで、もう持ちこたえられなくなってるのが今だと思うんです。

―なるほど。

家入:なので、どんどん小さな仕組みのなかでものが作れる形を作って、アーティスト自身がそれをコントロールするようになるっていう、そこまでは見えてる未来。じゃあ、それを全部アーティストに強いるのかというと、それはそれで大変だと思っていて、そのために僕らにはなにができるのかを常に問い続けないといけない。

その課題のひとつには、彼らが生きていくための基盤をなにかしら作るっていうことも含まれていると僕は思っていて。たとえば、衣食住を全部サポートすることができれば、きっと生きやすくなるだろうなって。そういうことを含めて、今はお金のあり方が多様化してる時代で、サポートの仕方にも、クラウドファンディグなのか、融資なのか、生活費を集めるのか、いろんなやり方がある。そうやって、お金にまつわるすべてを「滑らかにする」ということを掲げてるんです。

岡田一男

―昨年の取材(クラウドファンディングは業界をどう変える?家入一真×岡田一男)では、「クラウドファンディングは打ち上げ花火的になってしまいがちだけど、そうじゃなくて、持続的に考えたい」とおっしゃっていましたが、その実践とも言えそうですね。

家入:そうですね。プラットフォーム側としては、持続していくための仕組みを考えることがミッションだと思いますし、ただ騒がせて、一過性で終わるんじゃなくて、継続していく仕組みを作っていかないといけないと思っています。

時代が変わっていって、ある種辛い状況にもなっていくと思うんです。でもそのなかで、自分たちがどう生きたいのかってところまでブレイクダウンして、「なにが幸せなんだっけ?」「なんで生きてるんだっけ?」みたいなところを、根っこからサポートしていくと、きっとみんな辛くなくなるんじゃないかなって思うんですよね。

自分のお金が社会にどんなインパクトを与えたかが可視化されると、人はもっとお金を使うようになると思う。(家入)

―クラウドファンディングの認知が広まり、新たに「CAMPFIRE MUSIC」がスタートする。今後のCAMPFIREがどうなっていくのか、改めて、話していただけますか?

家入:今までは「クラウドファンディングのCAMPFIRE」だったと思うんですけど、これからは「クラウドファンディングもやってるCAMPFIRE」になっていくんだろうなってイメージです。

お金が必要な人に対するお金の集まり方って、一般の人から集めるだけじゃなくてもいいと思うんですよ。僕はクラウドファンディングもあくまでひとつの手段でしかないと思っていて、一般の人から集めることもあれば、僕らがお金を出すパターンがあってもいいと思ってる。「こうじゃなきゃいけない」ということはないと思っていて、ただもっとお金の流れが滑らかになるといいなっていう、それだけなんです。

左から:岡田一男、家入一真

―クラウドファンディングも、あくまでお金の流れを滑らかにするためのひとつの手段なんだと。

家入:お金がコミュニケーションツールとして流通していくような世界を作れたらなと思っていて、その手段のひとつがクラウドファンディングという感覚なんですよね。

この前「個人の預金残高が1000兆円を超えた」というニュースを見たんですけど、この金額って、世界でもトップクラスなんですよ。特に日本には「貯金神話」があるから、80歳、90歳のおじいちゃんおばあちゃんが未だに貯金を続けている。銀行に預けても大して金利もつかないなかで、だったら、そのお金の流動性をもっと増やせば、もっといろんな人たちに行き交うお金になるのにと思うんです。

―なるほど。

家入:たとえば「NPOバンク」って、NPOに融資するお金を一般の人から集めるんです。僕が100万円貸すと、その100万円はNPOにいく。「返して」って言えば返ってくるけど、利子はつかない。でも、ただ銀行に預けているよりは、誰かのためになることにお金を使えますよね。それで社会がちょっとでもよくなったら、「社会がよくなった」ということ自体が利子なんじゃないかっていう考え方なんですよ。

きっとこういうお金の流れがこれからもっと生まれてくるはずで、自分のお金がどんなインパクトを与えたかが可視化されると、人はもっとお金を使うようになると思う。そういうお金の流れを作っていきたいんです。

家入一真

―自分がお金を出して、かっこいいアーティストが世に出るきっかけになったら、ある意味それも利子だと考えられる。

家入:そう思います。利回りなんてなくても、「あのアーティスト、実は俺関わったんだぜ」って言えれば、それもひとつの幸せかもしれないし、そこにはいろんな形があるはず。

岡田:CAMPFIREは、いろんな人を結びつけたり、面白いものを世の中に出す手助けをしていることで知見がたまっていくので、音楽のことだけじゃなく、いろんな専門性のあるものを領域横断的にやっていけたらいいなと思ってます。他のクラウドファンディングサービスにはない、いろんなジャンルのことを一緒に考えられたらなと。

岡田一男

家入:いろんなことをやりながら、お金と向き合う業態って、今までなかったと思うんです。なので、面白いとは思うけど、まだまだ未開拓ではあるんですよね。

ただ、僕、福武書店の福武(總一郎)さんの「経済は文化のしもべである」って言葉がすごく好きで。僕らはお金を扱うから、経済に関わる身ですけど、あくまで文化という前提に立つ。そこが一番重要なことだと思っています。

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サービス情報

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国内No.1のクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)を2011年より運営。CAMPFIREはあらゆるファイナンスニーズに応えるべく、「資金調達の民主化」をミッションに、個人やクリエイター、企業、NPO、大学、地方行政など、様々な挑戦を後押ししています。 これまでに8,000件以上のプロジェクトを掲載し、プロジェクトに対する総支援者数は約28万人、流通金額は29億円に達しました。

プロフィール

家入一真(いえいり かずま)

起業家。1978年福岡県出身。株式会社CAMPFIRE代表取締役。2001年に株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を創業後、JASDAQに上場。他にもオンザコーナーなどのカフェ運営を行うpartycompanyや、スタートアップへの投資を行うpartyfactory、ECプラットフォームBASEの創業、シェアハウス「リバ邸」を日本各地に立ち上げるなどの活動も行なっている。著書に『もっと自由に働きたい』『新装版 こんな僕でも社長になれた』『お金が教えてくれること』『15歳から、社長になれる』『バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者』『ぜんぜん気にしない技術』『ぼくらの未来のつくりかた』『我が逃走』など。

岡田一男(おかだ かずお)

1979年東京都出身。2002年、エイベックス株式会社に入社。2011年に独立し、株式会社ハレバレを設立。2016年より、株式会社CAMPFIRE執行役員。株式会社Candee社長室室長。「音楽を中心とした助っ人」として、音楽業界・エンターテイメント業界の裏方として勤労に励む。

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