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SOIL&

SOIL&"PIMP"SESSIONSは第2章へ。充電期間からの新体制を語る

SOIL&"PIMP"SESSIONS『DAPPER』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:西槇太一 編集:矢島由佳子

タブゾンビはFolder5の頃から三浦大知くんに注目していたみたいで。「和製マイケル・ジャクソンだね」って。

—ここからは『DAPPER』のゲスト参加曲について1曲ずつ訊いていきたいと思います。まずは2曲目の“Heaven on Earth feat. Awich”。Awichとの出会いは?

社長:Awichは彼女のアルバム『8』(2017年8月)にタブくん(タブゾンビ)が参加したのをきっかけに知り合ったんです。タブくんがAwichとのレコーディング翌日に「ヤバいボーカリストがいるから、絶対にSOILで一緒にやりたい」って言って、音を聴かせてくれて。彼女が参加しているヒップホップクルー、YENTOWNのミュージックビデオを見てもすごいなと。こんなフロウを日本人が出せるのかって思ったんですよね。

Awich
Awich

—本当に誰にも似ていない、色濃い血と土を感じさせるフロウですよね。

社長:そう。彼女は沖縄で生まれて、アトランタに渡ってから、波乱万丈な経験を積んできて。今回リリックを英語でお願いしたんだけど、まさかこんなに赤裸々に彼女の半生を綴ってくるとは、と思いましたね。「客演でそれやるの!?」みたいな。リリックにはかなり食らって、送ってきてくれた日はなにもできなかったくらいに衝撃的で。そのリリックをリアルなフロウに落とし込んでくれました。

サウンド面でいうと、今の時代はトラップっぽいビートが主流なんだけど、Chaki(Zulu / Awichのプロデューサー)から「この曲は思いっきり1990年代ヒップホップみたいなビートにしたほうがかっこいいんじゃないか」という提案をもらって。それがキーになりましたね。

SOIL&"PIMP"SESSIONS“Heaven on Earth feat. Awich”を聴く(Spotifyを開く

—続いて“comrade feat. 三浦大知”。そもそも三浦さんとはどういう流れで交流が始まったんですか?

社長:まず、僕とタブくんは大学が一緒なんだけど、大学の同級生に、2人とも信頼している耳のいいやつがいて。そいつが、大知くんがものすごいダンススキルを発揮しているリハーサル動画を教えてくれたり、タブくんはFolder5の頃から大知くんに注目していたみたいで。「本当に和製マイケル(・ジャクソン)だね」って言っていたんですよ。

社長:で、『BLACK TRACK』のリリースタイミングで、偶然テレビ局で会うことができてご挨拶したんですね。そしたら大知くんも、「SOILは昔から好きで聴いてます」と言ってくれて。その後、彼のアルバム(『HIT』、2017年3月)に参加してほしいというオファーをいただいて、“Rise Up feat. SOIL&"PIMP"SESSIONS”が生まれたんです。さらにその後『ミュージックステーション』(テレビ朝日系列)の特番で、彼の“Cry & Fight”をSOILで生演奏したんですけど、やっぱりすごいボーカリストだなと思って。

今回はこちらからオファーさせていただいて、スケジュールがタイトななか快諾してくれて実現しました。曲としては、ちょっと大人な三浦大知を見せられたらいいんじゃないかというアイデアが出て。声を張るというよりも低めな感じで歌うとか、メロウな感じだったり。

三浦大知とSOIL&”PIMP”SESSIONS
三浦大知とSOIL&”PIMP”SESSIONS

—すごくアンセム感のある曲だなと思いました。1990年代的なスクラッチの使い方も印象的で。

社長:スクラッチをちょっと大きめの音で多めに入れてみました。1990年代のヒップホップやアシッドジャズのパーティーアンセムにはスクラッチがよく入ってたりしたし、そういう雰囲気の曲にできたらなと思って。曲を作ってるときにずっと、The Notorious B.I.G.の“Big Poppa”のミュージックビデオが頭のなかに流れていて(笑)。

—仲間と握手して別れるというリリックの内容も、SOILのバンドとしてのストーリーを踏まえるとグッとくるものがあるなと。リリックの内容は三浦さんにリクエストしたんですか?

社長:しましたね。レコーディングの順番としては、これを最後に録ったんですけど、最初にまずAwichの曲が完成していて。彼女のリリックの内容が家族愛を描いていて、偶然、アルバム全体としても仲間、家族愛みたいなものがリリックに表されていたんですよね。

—偶然にもシンクロしていったと。

社長:そうなんです。で、最後の曲だけはテーマをこちらからリクエストをしました。

SOIL&"PIMP"SESSIONS“comrade feat. 三浦大知”を聴く(Spotifyを開く

僕は野田洋次郎くんの声をアシッドジャズの文脈で捉えている。

—続いて“ユメマカセ feat. Yojiro Noda”。テレビドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系列)の主題歌であり、シングルとしてもリリースされた曲ですが、個人的にはまだまだ過小評価されているなと思っていて。素晴らしい化学反応が起きていると思います。

社長:めっちゃいい曲ですよね(笑)。野田くんとは、この曲を制作する前まで面識がなかったんです。大根仁さん(『ハロー張りネズミ』の脚本・演出担当)とやり取りをするなかで提案をいただいて。もちろん、一方的には知っていたし、すごく耳に残る、印象深い声の持ち主だから、このオケにハマるだろうなと思って。

野田洋次郎(RADWIMPS)
野田洋次郎(RADWIMPS)

—SOILと野田さんからのアシッドジャズへのアンサーを感じました。あとはちょっとGファンク感もあるなと。

社長:僕は野田くんの声をアシッドジャズの文脈で捉えていて。ちょっと早口な歌いまわしとかも、「こういうの、昔アシッドジャズにあったよな?」と思ったんですよね。歌とラップの間を取る感じのフロウ。そういう解釈でメロディーを書いたんですけど、それを全部説明しなくても野田くんが理解してくれてラップっぽく歌ってくれたり、歌詞をはめてきてくれたりして。僕が書いたメロディーを素晴らしい形でトリートメントしてくれて、さすがだなぁと。彼の懐の深さを感じました。音楽の知識も深いですしね。はるか斜め上みたいな、すごい完成形を作ってくれました。

SOIL&"PIMP"SESSIONS“ユメマカセ feat. Yojiro Noda”を聴く(Spotifyを開く

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リリース情報

『DAPPER』初回盤
SOIL&"PIMP"SESSIONS
『DAPPER』初回盤(CD+DVD)

2018年5月9日(水)発売
価格:3,888円(税込)
VIZL-1327

[CD]
1. A New Day
2. Heaven on Earth feat. Awich
3. Explorer
4. comrade feat. 三浦大知
5. Deform Reform
6. Bond
7. Interlude
8. ユメマカセ feat. Yojiro Noda
9. Drivin' feat. Nao Kawamura
10. Dusk
11. Glitch feat. Shun Ikegai from yahyel & Kiala Ogawa from Kodama
12. Pride Fish Ball
13. Method
14. drifter feat. EGO-WRAPPIN'

[DVD]
『LIVE SESSION at Little Nap MUSIC STAND』
1. Awesome Knowledge
2. Heaven on Earth feat. Awich
3. A New Day with Takeshi Kurihara
・“ユメマカセ feat. Yojiro Noda”ミュージックビデオ

SOIL&"PIMP"SESSIONS
『DAPPER』通常盤(CD)

2018年5月9日(水)発売
価格:3,132円(税込)
VICL-64953

1. A New Day
2. Heaven on Earth feat. Awich
3. Explorer
4. comrade feat. 三浦大知
5. Deform Reform
6. Bond
7. Interlude
8. ユメマカセ feat. Yojiro Noda
9. Drivin' feat. Nao Kawamura
10. Dusk
11. Glitch feat. Shun Ikegai from yahyel & Kiala Ogawa from Kodama
12. Pride Fish Ball
13. Method
14. drifter feat. EGO-WRAPPIN'

イベント情報

『リリースワンマンライブ「DAPPER ONE」』

2018年5月10日(木)
会場:東京都 渋谷 WWWX

『TOUR 2018”DAPPER”』

2018年6月8日(金)
会場:北海道 札幌 cube garden

2018年6月15日(金)
会場:福岡県 福岡 イムズホール

2018年6月16日(土)
会場:岡山県 岡山 YEBISU YA PRO

2018年6月17日(日)
会場:広島県 広島 CLUB QUATTRO

2018年6月21日(木)
会場:宮城県 仙台 darwin

2018年6月23日(土)
会場:静岡県 浜松 Live House 窓枠

2018年6月28日(木)
会場:愛知県 名古屋 ボトムライン

2018年7月8日(日)
会場:大阪府 味園ユニバース

2018年8月1日(水)
会場:東京都 中野サンプラザ

プロフィール

SOIL&
SOIL&"PIMP"SESSIONS(そいる あんど ぴんぷ せっしょんず)

メンバーは、タブゾンビ(Tp)、丈青(Pf)、秋田ゴールドマン(Ba)、みどりん(Dr)、社長(Agitator)。2001年、東京のクラブイベントで知り合ったミュージシャンが集まり結成。ライブを中心とした活動を身上とし、確かな演奏力とクールな雰囲気をただよわせながらも、ラフでエンターテイメント、バースト寸前の爆音ジャズを展開。2005年には英BBC RADIO1主催の『WORLDWIDE AWARDS 2005』で「John Peel Play More Jazz Award」を受賞。以降、海外での作品リリースや世界最大級のフェスティバル『グラストンベリー』『モントルージャズフェスティバル』『ノースシージャズフェスティバル』など、数々のビッグフェスに出演、これまでに29か国で公演を行うなど、ワールドワイドに活動を続けている。

関連チケット情報

2020年5月21日(木)
SOIL& “PIMP” SESSIONS
会場:マイナビBLITZ赤坂(東京都)
2020年7月4日(土)〜7月5日(日)
ONE PARK FESTIVAL2020 2日共通券
会場:福井市中央公園 特設会場(福井県)
2020年7月5日(日)
ONE PARK FESTIVAL2020 日曜日単日券
会場:福井市中央公園 特設会場(福井県)

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