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なぜ電波少女にNIHA-Cが加入した?9年目に増員の決意をした背景

なぜ電波少女にNIHA-Cが加入した?9年目に増員の決意をした背景

電波少女『GXXD MEDICINE』
インタビュー・テキスト
天野史彬
撮影:西槇太一 編集:久野剛士、矢島由佳子

音楽って、頭いい人から辞めていくと思うんですよ。(ハシシ)

—そうした経緯で一緒にやることになったハシシさんとNIHA-Cさんですが、ネットラップのシーンの中で、どういう部分が自分たちは共振できたんだと思いますか?

ハシシ:俺らが出会ったばかりの頃は、ネットラップという狭いコミュニティーの中で、電波少女はまあまあ上手くやれてたのかな? まだ注目されているほうだったのかなーと。でも俺の周りだとNIHA-Cくんとか、Jinmenusagiくん、それこそぼくのりりっくのぼうよみとか、そこまで特別注目されている感じではなかったんですよね。それに対して、らっぷびとさんみたいな人がネットラップのヒーローのように存在していた。

そういう状況の中で、俺らは純粋に、お互いにリスペクトがあったんだと思います。俺はNIHA-Cくん、Jinmenusagiくん、ぼくのりりっくのぼうよみに対してすごく良いなと思っていたし、結果として、その人たちはちゃんと注目されて少しずつでも食べれるようになってきた。俺の周りにいた人たちはみんな、ちゃんとかっこよかったし、本気で勘違いできていたんだと思うんですよね。

左から:ハシシ、NIHA-C、nicecream

—「勘違い」は重要ですか?

ハシシ:重要ですね。「音楽で生計を立てる活動」は頭いい人、というか冷静な人から辞めていくと思うんですよ。良い意味でも悪い意味でも、勘違いしていないと続けれないと思う。俺も、そういう状況をいつかひっくり返せると思ってずっとやってきてますし。

—NIHA-Cさんはどうですか?

NIHA-C:ネットラップを始めた頃は、コミュニティーの中でメインに位置していた音楽は嫌いでしたね。当時は、俺が思う「かっこいいもの」とは違うものが、すごく人気があったんですよ。ずっと「おかしい」って思っていました。「ここの人たちは、やっている人たちも聴いている人たちもセンスがない」って。だからこそ「俺が変えてやる」と思ってネットラップを始めたんです。あの当時「かっこよくないな」って思っていた人たちって、いま聴いてもかっこよくないんですよね。

NIHA-C

—「いまだからわかる」みたいなこともなく。

NIHA-C:そう、それが段々と数字に出てきているのを見ると「やっぱり」って思うし、同時にいまだに勝てない人がいると「勝ちたい」って思うし。……俺、音楽には「正しい / 正しくない」ってあると思うんですよ。自分がかっこ悪いと思っている人が、人気があるのが嫌なんです。

ハシシ:う~ん……。

—ハシシさんは、NIHA-Cさんの考えとは違いますか?

ハシシ:うん、俺のニュアンスは、NIHA-Cくんのとは、ちょっと違うかもしれないですね。俺はかっこ悪いと思う人でも「いい曲だな」って思えるものはたくさんあったし、俺はどこかで「数字は正義」だとも思っているから。

この3人は共通して、「ハシシが作る曲は間違いない」って思ってる。(nicecream)

—その辺の感覚はハシシさんとNIHA-Cさんは対照的なんですね。そういった話も踏まえたうえで、いま電波少女のメンバーとして3人が共通して「かっこいい」と思えるものって、どんなものだと思いますか?

ハシシ:うーん……そこは、この3人はなにも共通していんじゃないですかね。そもそも俺とナイスの間でも価値観の共有はしていないし。「とにかく目立ちたい」とか、「いいライブを作る」っていう思いはそれぞれあると思うんですけど、「こういうものがかっこいい」っていう部分では、なにも共有していないと思う。

nicecream:でも、この3人は共通して、「ハシシが作る曲は間違いない」って思ってるんじゃない? NIHA-Cくんもそう思っていると思うし、ハシシも自分でそう思っていると思う。

nicecream

ハシシ:そうなんですかね。

NIHA-C:そうっすね。

—NIHA-Cさんから見て、ハシシさんの作る曲の魅力はどこにありますか?

NIHA-C:まずなによりメロディーが凝っていますよね。綺麗というよりは、凝っているんですよ。普通の人がパッと思いついて鼻歌で歌うようなメロディーとは違う。どの音をどういう順番で持ってくるかっていうことをすごく考えたメロディーだと思う。

ハシシ

—以前、対談していただいた神聖かまってちゃん・の子さんは、「メロディーにはキャラが出る」と仰っていましたよね(参考記事:電波少女×神聖かまってちゃん対談 ネット世界の変化に意見する)。

ハシシ:そうですね。の子さんこそ、キャラが強い人ですよね。メロディーだけではなくメッセージも。別の人が言ってもなにも思わなくても、の子さんが言うからこそ沁みる言葉がたくさんあると思う。

—ご自身のキャラについてはどう分析されますか?

ハシシ:自分のキャラって……冷静に分析できていたらサムくないですか?(笑)

—すいません(笑)。

ハシシ:まぁ、俺のキャラは「ネガティブ」の一言でいいんじゃないですかね(笑)。

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リリース情報

電波少女『GXXD MEDICINE』
電波少女
『GXXD MEDICINE』

6月20日(水)配信リリース

イベント情報

『OWARI NO HAJIMARI』

2018年7月1日(日)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST
料金:前売り4,200円(ドリンク代別)
出演:電波少女 
ゲスト:Jinmenusagi

プロフィール

電波少女(でんぱがーる)

2009年、インターネット動画投稿サイトに突如姿を現した数名の個性派MC・TMで電波少女結成。幾度のメンバー加入、脱退を経る。MC担当ハシシとパフォーマンス&ボタンを押す係担当nicecreamに、NIHA-Cが加わり、現在は3名で活動。等身大でリアルなリリックと、キャッチーなメロディーは一度聞いたら耳から離れない中毒性を持ち、ライブにおけるnicecreamのダンスパフォーマンスは、ほかでは味わえない華やかさがありライブならではの一体感を生み出している。各動画サイトにアップロードされたMVなどの映像は累計で300万再生を突破しており、今、最も注目と期待を集めているHIPHOPCREWである。2017年9月27日メジャーデビューアルバム『HEALTH』を発売。NIHA-C加入後初となる作品『GXXD MEDICINE』を6月20日に配信リリース。

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