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jizue&元ちとせインタビュー 『フジロック』出演直後に苗場で取材

jizue&元ちとせインタビュー 『フジロック』出演直後に苗場で取材

『jizue New Album「ROOM」Release Live』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:山田貴輝(GLOWZ) 編集:矢島由佳子

大事なライブの前は、メンバーの一人ひとりが集中モードになることもあるんですけど、そうなったときはあんまりよくない。(山田)

-ライブ前に緊張していたというお話がありましたが、いつもどのように緊張をほぐしたり、本番前に集中を高めたりしているのでしょうか?

:それまでキャッキャしゃべってたのに、本番15分前になったら「近づくな」みたいなことをやるのは嫌なんです。それまでの空気を変えないことに集中してステージに出ていくというのが私のやり方ですね。

井上:リラックスしてステージに上がったときのほうが、絶対にいいなとは思いますね。ひとりになって集中したところで、どんどん緊張が高まっていくだけなので、あんまりよくないなって。

山田:大事なライブの前とかは、メンバーの一人ひとりが集中モードになることもあるんですけど、そうなったときは、統計上あんまりよくない。

片木:私もそういうときは統計上あんまりよくない(笑)。結局4人で同じ部屋にいて、ポンって出るほうがいい状態でライブができるんですよね。

粉川:jizueは、ライブのスタイルが変わったというのもあって。今はわりとオープンなライブをしてますけど、10年前とかはハードコアな感じだったので、本番15分前から一切誰も近づけずに、瞑想してからじゃないとステージにいかないっていう。一音目からバキバキの音やないと嫌やった時期がありました。でも、今は変わりましたね。

粉川心
粉川心

自分たちだけで満足するのは嫌で、「このバンドすげえ」って思わせられる一曲を作りたかったんです。(井上)

-アルバム『ROOM』についても聞かせてください。リードトラックの“elephant in the room”は強力な一曲ですね。

井上:“elephant in the room”は、むちゃくちゃ攻めた曲を作ろうと思ったんです。毎回アルバムを作るときに1曲はそういう曲を入れたくて、前回のアルバム(『story』、2016年リリース)でいうと“atom”がそうだったんですけど、今回は今まで作ってきたなかでも一番攻めてて、なおかつ、聴ける曲を作りたいと思って。メジャー一発目のアルバムなので、自分たちだけで満足するのは嫌で、聴いてもらって「このバンドすげえ」って思わせられる一曲を作りたかったんです。

-今日のライブでも披露されていて、非常に盛り上がっていました。

井上:音源に対しても「すごい」って言ってくれる人が多かったんですけど、実際ライブでやると、自分たちもどんどんテンションが上がるし、お客さんもそれに乗っかってきてくれて、間違いではなかったなって思いました。タイトルに関しても、この曲を聴いて「なんやねん、このバンド」と思わせたら勝ちかなという想いからきてます。

片木:「見てみぬふりはできない」という意味ですね。

-『ROOM』というアルバムタイトルには、どのような想いが込められているのでしょうか?

井上:1曲目“to enter”の最後のほうに、英語で「僕たちの部屋にようこそ」的な言葉を入れているんです。「僕たちの好きな音楽を一緒に聴いて楽しんでよ」みたいなところから始まって、僕たちが今までやってきた好きなものをズラーッと聴いてもらえたら、という流れになっているので、そういう想いも込めての『ROOM』ですね。僕ら自身、ずっと部屋で制作とかをやってきて、みんなで一緒に好きな音楽を聴いてもきたので、そのなかで「一緒に遊ぼうよ」っていう。

左から:山田剛、井上典政、片木希依、粉川心
左から:山田剛、井上典政、片木希依、粉川心

-jizueはこれまでも人との繋がりを大事にしながら活動を続けてきたわけですが、ここからより多くの人を巻き込んでいこうという意志の表れとも言えそうですね。そして、そのなかの一人が元さんでもあったというか。

片木:とっ散らかった部屋に遊びに来てくれて、ありがとうございます(笑)。

jizue『ROOM』ジャケット
jizue『ROOM』ジャケット(Amazonで見る

jizue『ROOM』(Apple Musicはこちら

(福耳のメンバーは)ライバルでもあり、でも同じ歌い手としてすごく尊敬しているし、お互いのことをよく研究している。(元)

-元さんにとっては、今年が「福耳」の結成20周年ですよね。改めてお伺いすると、福耳のメンバー(杏子、山崎まさよし、COIL、あらきゆうこ、元ちとせ、スキマスイッチ、長澤知之、秦 基博、さかいゆう、浜端ヨウヘイ、松室政哉、竹原ピストル、村上紗由里)は、元さんにとってどんな存在なのでしょうか? バンドメンバーでもないですし、常に一緒にいるわけではないと思うけど、でも確かに繋がっているイメージがあります。

:結構、常に一緒にいますよ。福耳で済んじゃうんで、外に友達ができないんです(笑)。

片木:うちらと同じですね(笑)。

:バンドではないけど、ライバルでもあり、でも同じ歌い手としてすごく尊敬しているし、お互いのことをよく研究してる分、一緒になったときは、お互いを生かし合える。喧嘩とかもしないですね。大橋卓弥が秦 基博をいじめるくらい(笑)。で、最後逆キレしてお開き(笑)。

元ちとせ
元ちとせ

-今のお話も、jizueの4人の関係性に近いですよね。プレイヤーとしてライバルであり、だからこそ、お互いを生かし合えるっていうのもそうだと思うし。

片木:こっちはずっと山田がいじめられてますけどね(笑)。

山田:逆キレすら許されてないです(笑)。

山田剛
山田剛

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リリース情報

jizue『ROOM』
jizue
『ROOM』(CD)

2018年7月25日(水)発売
価格:2,592円(税込)
VICJ-61774

1. to enter
2. elephant in the room
3. grass(album version)
4. trip
5. Sing-la(森羅)feat.元ちとせ
6. Englishman in New York
7. Detour
8. swallow
9. green lake
10. birth
11. I Miss You(EM remix)

イベント情報

『jizue New Album「ROOM」Release Live』

2018年10月28日(日)
会場:大阪府 梅田Shangri-La
ゲスト:fox capture plan

2018年11月16日(金)
会場:福岡県 ROOMS
ゲスト:COLTECO

2018年12月2日(日)
会場:京都府 MUSE
ゲスト:TENDRE

2018年12月7日(金)
会場:愛知県 NAGOYA CLUB QUATTRO
ゲスト:LUCKY TAPES

2018年12月22日(土)
会場:東京都 恵比寿LIQUIDROOM
ゲスト:元ちとせ(Vo)、Yukako Shiba(Viiolin)、Naoko Kakutani(Viola)、Eri Hayashi(Contrabass)

プロフィール

jizue
jizue(じずー)

2006年、井上典政(Gt)、山田剛(Ba)、粉川心(Dr)を中心に結成、翌年より片木希依(Pf)が加入。これまでに『Bookshelf』『novel』『journal』『shiori』『story』の5枚のフルアルバムを発表し、そのどれもがロングセラーを記録。ロックや、ハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンドで、地元京都を中心に人気を高め、『FUJI ROCKFESTIVAL』『GREENROOM FESTIVAL』『朝霧JAM』といった大型フェスにも出演。国内に留まらず、カナダ、インドネシア、中国、台湾など、海外にも進出し、その圧倒的な演奏力で高い評価を得ている。2017年10月、ミニアルバム『grassroots』でビクターよりメジャーデビュー。そして、2018年7月25日、2年ぶりとなる6枚目のフルアルバム『ROOM』をリリース。

元ちとせ
元ちとせ(はじめ ちとせ)

鹿児島県奄美大島出身。2002年に『ワダツミの木』でデビュー。ボーカリストとしてさまざまなステージでその唯一無二の歌声と存在感を示している。2012年、2月6日にデビュー10周年を迎え、初のベストアルバム『語り継ぐこと』をリリース。戦後70年となる2015年7月、“忘れない、繰り返さない”というコンセプトのもと、「今こそもう1度、平和を真剣に考える年になって欲しい」、という平和への思いを込めたニューアルバム『平和元年』をリリース。同作にて第57回日本レコード大賞『企画賞』を受賞した。2018年、新曲『あなたの夢で目覚めた朝に』が、長府製作所のCMに起用され、注目を集めている。奄美大島に生活の拠点を置きながら、精力的な活動を行っている、日本を代表する女性シンガーの一人である。

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