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Yogee New Wavesは時代を代表するバンドへ。青春の音の旅は続く

Yogee New Wavesは時代を代表するバンドへ。青春の音の旅は続く

『CROSSING CARNIVAL'19』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:垂水佳菜 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

「ブルー」という色がなぜ魅力的で、いつの時代もアーティストにとってのテーマとなるのか? それは若さの象徴であり、眩しい海や空を連想させると同時に、深い悲しみや憂いも表すという、その両義性があるから。そして、Yogee New Wavesというバンドはまさに、そんな奥深い「ブルー」のレイヤーを体現するバンドである。

『PARAISO』『WAVES』に続き、「島三部作」の完結編となるニューアルバム『BLUEHARLEM』。現在のメンバーになってからは2枚目のフルアルバムであり、ライブでサポートメンバーを務めるパーカッションの松井泉やキーボードの高野勲らも交えることで、グルーヴもアレンジメントも大幅に向上した、堂々たる仕上がりとなっている。

1990年代カルチャーからの影響を受け継ぎつつ、それをあくまで現代のバンドとして鳴らし、2010年代のカルチャーを最先端で作り続けるYogee New Wavesは、今やフィッシュマンズやサニーデイ・サービスと同様に、多くの人にとっての青春のバンドなのだ。

土地の持ってる魅力を音にしているバンドは強いんですよね。(上野)

—まずは2018年がどんな年だったかを振り返ってもらえますか?

粕谷(Dr):一個、大きな転換期があって。10月くらいに、それぞれ海外へ行ったんですよ。そこでみんな、大きな視点を持って帰ってきた気がするんですよね。僕はカンボジアの遺跡を巡って、仏みたいな気持ちになって帰ってきたんですけど(笑)、それぞれ刺激的な10日間を送っていたと思います。

—3月にメジャーデビュー作の『SPRING CAVE e.p.』のリリースがあり、アジアを含めたツアーがあって、夏にはフェス出演も続きましたよね。メンバーが今の4人になってからずっと突っ走ってきたからこそ、一回ブレイクを入れて、個々を見つめ直す目的があったわけですか?

粕谷:そういう言い方もできると思うんですけど、もともとは(角舘)健悟が「俺、休み取ってメキシコ行くわ」って言い出したのがきっかけで。そうなるとバンドとしては動けないから、「じゃあ、それぞれ行きたいところに行く機会にしようか」って。

ただ、確かにそれまでずっと突っ走ってきて、一回引いてみる視点を持つ機会が必要だったんじゃないかなって、今になって思いますね。

左から:上野恒星、角舘健悟、竹村郁哉、粕谷哲司
左から:上野恒星、角舘健悟、竹村郁哉、粕谷哲司

—角舘くんはなぜメキシコに行こうと思ったんですか?

角舘(Vo,Gt):いろんなタイミングが重なったんですけど、子どもの頃から漠然と「死=恐怖」みたいな感覚があって、「死者の日」(ラテンアメリカ、特にメキシコで盛大に行われる祝祭。死者の魂のために祈りを捧げる日)のことがずっと気になっていたんです。10月27日が誕生日で、27歳になったんですけど、意味深な数字じゃないですか?

—多くの伝説的なミュージシャンが亡くなっている歳ですからね。

角舘:なので、帯を一回引き締め直す意味でも、「死者の日」が生まれた所以を知るために、その日をあっちで迎えたいと思ったんです。

—じゃあ、特に「ここで一回ブレイクを入れよう」みたいな意図があったわけではないと。

角舘:申し訳ないんですけど、自分勝手なので、「この日行くから」みたいな感じ(笑)。

作家は新たな刺激がスイッチになって作品が生まれたりするから、俺は旅になにかを求めてしまうところがあって、それも含めて2018年は自分にとって成長の年だったと思ってる。俺はトライ&エラーが好きだから、性格も服装も、いろんな自分を試してみたいんです。そんななかで旅というのは、自分と自分を向かい合わせて、「俺は一体誰なんだ?」って問うような行為に近いから、それも成長に繋がったと思いますね。

左から:上野恒星、竹村郁哉、粕谷哲司、角舘健悟

—竹村くんはどこに行ったんですか?

竹村(Gt):僕はインドに行きました。漠然と興味があったというか、得体の知れない国という印象があったので、それに触れてみたくて。実際、今まで行ったどの国とも違って、すごくカオティックで、文化もごちゃまぜで、濁流にのまれるような毎日で。

別に自分探しの旅をしに行ったわけではないんですけど、主体性が生まれたというか、自分のなかに一本の太い幹ができて、尊厳みたいなものに対する愛が芽生えたんですよね。それは今回のアルバムにも影響していて、説得力に繋がったと思っています。

左から:上野恒星、竹村郁哉
左から:上野恒星、竹村郁哉

—上野くんはどうでしょう?

上野(Ba):僕はアメリカに行きました。10月で30歳になったんですけど、なんとなく知ってるものをもう少しちゃんと知りたいと思ったんですよね。アメリカの音楽を聴いて育ったのに、行ったことないのはサムイなって。

井の頭線のなかで聴く(ボブ・)ディランと、あっちの田舎道のなにもないところで聴くディランは、聴こえ方が全然違うだろうから、『Nashville Skyline』(1969年リリース、ボブ・ディランのアルバム)をナッシュビルで聴いてみたいと思ったんです。

—実際、こっちで聴く印象とは違いましたか?

上野:あっちで聴くあっちの音楽は、ヘビーなんですよね。人と土地が持ってるグルーヴみたいなものが、本当に深いところから鳴ってて、説得力があるんですよ。それは生活のなかから生まれるもので、日本人が日本で同じようなことをしようとしても真似できない。メンフィスにはメンフィスの、ニューヨークにはニューヨークの感じがある。じゃあ、東京には東京の音楽があるのも必然じゃないですか?

その前にアジアツアーへ行って、いろんな土地のいろんなバンドと共演しても、やっぱり土地の持ってる魅力を音にしているバンドは強いんですよね。たとえば、Sunset Rollercoasterなら台北っぽさがすごくあって、その説得力がパワーになってる。

—じゃあ、自分たちは東京で生活をしているからこその音を鳴らそうと思った?

上野:20代の頃はアメリカの音楽ばっかり聴いていたから、あっちのバンドと同じようなサウンドを目指してたけど、最近ようやくそれだと意味ないと思うようになりましたね。

Yogee New Wavesの最新アーティスト写真は、大規模な再開発で移り行く渋谷のど真ん中で撮影されている
Yogee New Wavesの最新アーティスト写真は、大規模な再開発で移り行く渋谷のど真ん中で撮影されている 
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イベント情報

『CROSSING CARNIVAL - visual edition-』
『CROSSING CARNIVAL - visual edition-』

2019年4月3日(水)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST

出演:
indigo la End
odol
The fin.
Film & Stage Visual Producer:KITE
料金:3,900円(ドリンク別)

『CROSSING CARNIVAL'19』
『CROSSING CARNIVAL'19』

2019年5月18日(土)OPEN/START 13:00(予定)
会場:東京都 渋谷 TSUTAYA O-EAST、duo MUSIC EXCHANGE、clubasia、WOMB LIVE、TSUTAYA O-nest

出演:
Analogfish
Emerald
OGRE YOU ASSHOLE
C.O.S.A.
崎山蒼志
TENDRE
パソコン音楽クラブ
VaVa
BIM
betcover!!
bonobos
Polaris
ミツメ
MONO NO AWARE
Yogee New Waves
and more
料金:4,800円(ドリンク別)

リリース情報

Yogee New Waves『BLUEHARLEM』初回限定盤
Yogee New Waves
『BLUEHARLEM』初回限定盤(CD+DVD)

2019年3月20日(水)発売
価格:4,104円(税込)
VIZL-1540

[CD]
1. blueharlem
2. Summer of Love
3. CAN YOU FEEL IT
4. Good Night Station
5. Suichutoshi
6. emerald
7. Bring it Home
8. past song
9. Bluemin' Days(Album Ver.)
10. SUNKEN SHIPS

[DVD]
・『Bluemin' Days Asia Tour Documentary“Love you Asia”』
・『CAN YOU FEEL IT TOUR at Zepp DiverCity Tokyo 2018.12.13』
・“Bluemin' Days”PV
・“CAN YOU FEEL IT”PV
・“Summer of Love”PV

Yogee New Waves
『BLUEHARLEM』通常盤(CD)

2019年3月20日(水)発売
価格:3,240円(税込)
VICL-65136

1. blueharlem
2. Summer of Love
3. CAN YOU FEEL IT
4. Good Night Station
5. Suichutoshi
6. emerald
7. Bring it Home
8. past song
9. Bluemin' Days(Album Ver.)
10. SUNKEN SHIPS

イベント情報

『TOUR BLUEHARLEM 2019』

2019年6月8日(土)
会場:岡山県 YEBISU YA PRO

2019年6月14日(金)
会場:福岡県 DRUM LOGOS

2019年6月15日(土)
会場:鹿児島県 SR HALL

2019年6月16日(日)
会場:長崎県 栄町 DRUM Be-7

2019年6月22日(土)
会場:静岡県 浜松 窓枠

2019年6月29日(土)
会場:新潟県 studio NEXS

2019年6月30日(日)
会場:宮城県 仙台 darwin

2019年7月5日(金)
会場:愛知県 名古屋 ダイアモンドホール

2019年7月6日(土)
会場:石川県 金沢 EIGHT HALL

2019年7月12日(金)
会場:北海道 札幌 PENNY LANE 24

2019年7月14日(日)
会場:大阪府 なんばHatch

2019年7月15日(月・祝)
会場:香川県 高松 DIME

2019年7月17日(水)
会場:東京都 お台場 Zepp DiverCity

2019年7月21日(日)
会場:沖縄県 那覇 桜坂セントラル

プロフィール

Yogee New Waves
Yogee New Waves(よぎー にゅう うぇいぶす)

2013年に活動開始。2014年4月にデビューe.p.『CLIMAX NIGHT e.p.』を全国流通でリリース。その後『FUJI ROCK FESTIVAL』《Rookie A GoGo》に出演。9月には1st album『PARAISO』をリリースし、年間ベストディスクとして各メディアで多く取り上げられる。2015年2月に初のアナログ7inchとして新曲『Fantasic Show』を発表。12月には2nd e.p.『SUNSET TOWN e.p.』をリリース。2017年1月にBa. 矢澤が脱退し、Gt.竹村、Ba.上野が正式メンバーとして加入し再び4人編成となり始動。5月に2nd アルバム『WAVES』をリリースし、CDショップ大賞2018前期のノミネート作品に選出。リリースツアーは全国8都市でワンマンを決行し各地ソールドアウト。11月には映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』の主題歌に“SAYONARAMATA”が起用される。2018年3月にはメジャーデビューとなる3rd e.p.『SPRING CAVE e.p.』をリリースし、アジア3か国(台湾、香港、タイ)を含めた全12か所のリリースツアーを開催。7月にはPOCARI SWEAT × FES 2018キャンペーンソングとして“CAN YOU FEEL IT”を配信リリースし、全国各地の夏フェスに出演。11月からは全国8都市でのワンマンツアー『CAN YOU FEEL IT TOUR』を開催。2019年3月20日には約2年振りとなる待望の3rdアルバム『BLUEHARLEM』のリリースが決定、6月からは同アルバムを引っ提げ全14公演の全国ツアー『TOUR BLUEHARLEM 2019』の開催が決定している。

関連チケット情報

2019年12月4日(水)
Yogee New Waves
会場:STUDIO COAST(東京都)

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