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CHAI、学生時代を振り返る。軽音部時代を語り、日本の就活を斬る

CHAI、学生時代を振り返る。軽音部時代を語り、日本の就活を斬る

Honda
インタビュー・テキスト・編集
矢島由佳子(CINRA.NET編集部)
撮影:山本佳代子

CMのナレーションは納得いかずに録り直し。曲はミックスを細かく修正。CHAIの妥協なき極め方

―そんな4人が出演している現在放送中のテレビCMでは、「ドアを開けよう。外へ出よう。走り出そう。私はどこにだって行ける。新しい場所へ。ドキドキする明日へ。ワクワクする自分へ。バイクに乗っちゃう?」という言葉を言っていて、CHAIの4人の生き様とこのセリフはすごく合っているなと、今日の話を聞いても思いました。

マナ:そうだね~。

ユウキ:これね、(ナレーションを)録り直したの。

―そうなんですか?

ユウキ:最初は、ただ明るくなっちゃって。すごく笑ってる映像だから、あっけらかんすぎるというか、なにも考えてないまま「外に出よう!」とか言ってるみたいになっちゃって、それは違うなと思って。だから、「明るい」の種類を変えた感じかな。ちゃんと意志があって、ドンっと一歩出る感じに変えた。ただバカになってもダメだから。意志強め、みたいな。

―なるほどなあ。CHAIが普段から体現してるものも、あっけらかんな前向きさでは決してないですもんね。ポジティブなパワーを発してるけど、根はやっぱりネガティブなところも弱いところもビビるところもコンプレックスもあるっていう。

ユウキ:そうそう~。

左から:ユナ、ユウキ、カナ、マナ

―バイクは普段から乗るんですか?

全員:初めて乗った~。

マナ:ほしくなっちゃった。

カナ:ほしくなった、私も。

マナ:快感だったもんね。

ユナ:楽しかったね~。風が気持ちよかった。

マナ:そう、風がささる感じが気持ちいいの。

CM撮影時のショット。ユウキと「Dunk(イオンブルーメタリック)、カナと「GIORNO(パールアンブラウン)」、マナと「GIORNO(ボニーブルー)」、ユナと「クロスカブ50(クラシカルホワイト)」
CM撮影時のショット。ユウキと「Dunk(イオンブルーメタリック)、カナと「GIORNO(パールアンブラウン)」、マナと「GIORNO(ボニーブルー)」、ユナと「クロスカブ50(クラシカルホワイト)」(サイトを見る

―CMに起用されている“NO MORE CAKE”は、アルバム『PUNK』(2019年2月リリース)以来の新曲で。この曲を作る上で、なにかインプットとなっていた音楽はありますか?

マナ:BROCKHAMPTON! もう大好きなの、あのチャラいの。チャラチャラ、いい! マジでかっこいい!

BROCKHAMPTON『GINGER』(2019年)を聴く(Apple Musicはこちら

マナ:今年のCHAIのテーマがね、猿なの。

―猿?

マナ:猿みたいな存在になるっていうのがテーマだから。

カナ:ははははは(笑)。

マナ:よくわかんないと思うんだけど、真剣なの!(笑) つまり、本来の自分に戻るっていうかね。これからもっと強い女性になっていきたい、っていうのもある。

ユウキ:これは「ケーキみたいな顔だな、お前」っていう歌だけど、最終的に言いたいのは<I am the answer>だから。「私が答え」。すべての答えは私だ、ってね。だから正解は、なんでもいいの。化粧してる私が私なのかもしれないし、すっぴんの私が本当かもしれないし。とにかく自分が大好き、意志強め、みたいな強い歌。

―CMの15秒のバージョンは、<Thank you for reminding me your daily makeup routine>って、いわゆる皮肉っぽいラインがお茶の間にドンと流れるから、めちゃくちゃ面白いなと思っていて。

一同:あはははは(笑)。

ユウキ:そう、ただ皮肉だけが流れて終わる(笑)。

―でもなにより、音像がすごくかっこいいし、あのビートがお茶の間に流れるのが超痛快です。

マナ:イエーーーイ!

ユナ:強いよね~。

カナ:ターミネーターっぽいっていうかさ。ちゃんとバイクっぽくなったよね、よかったね。

ユナ:ビートは打ち込みと生ドラムを重ねて、ハイハットは結構かけてるんだけど、それがターミネーター感、バイクっぽさが出てるかなって。

ユウキ:これね、ミックスが大変だったの。

ユナ:大変だったね~。

ユウキ:アメリカツアー中に、時差もある中、LINEでエンジニアさんとずっとやりとりしてた。もっとこうしてほしい、ちょっとここがこうだから、ってものすごくいろいろ言った。

―それは、具体的にどうしてほしいという話をしたんですか?

カナ:耳で聴いたときの音の位置。空間。

ユナ:そうね、音の距離感。

ユウキ:ここ(おでこの前を指す)で鳴ってたのを、もっとこうして(両耳から頭の後ろを指す)ほしい、みたいな。音をバラして、広くしてほしい、みたいな。目つむって聴いたときのイメージが広がるように、って。

―昔からそういうディレクションやリクエストは、エンジニアさんに話してたんですか?

カナ:したことなかったね。

―じゃあそれも、この1年の経験を経て?

ユウキ:そうだよね。いっぱい音楽を聴いて、「あ、ここがCHAIと世界の音楽が違うんだ」みたいに思うことはたくさんあったから。ね?

マナカナユナ:うんうんうん。

ユウキ:そうなってきたよね。音源のよさをもっと高めたいと思ってたときに、聴き比べると「あ、ここが違う」「ここが足りないから、届きたいところに届かないんだ」みたいに思うようになって。それが音の広さだったり。

―日本のバンドの音源を聴いてると、全部の音がひとつの場所でギュっとなって鳴ってるのを感じるときはありますね。

ユナ:そうなの~。

ユウキ:同じところから全部聴こえるの。ドラムが1点で鳴ってたり、声とギターが一緒に聴こえてきたり。

カナ:東京って感じ。東京の家の狭さって感じ。

ユウキ:ほんと!

カナ:アメリカのほうが家広いもん。庭もプールもあるし。

ユウキ:空間に余白が多いもんね。

左から:ユウキ、カナ、マナ、ユナ

情報も選択肢も多い時代、なにを基準に自分の歩むべき方向を決める?

―この1年間海外で活発に動いてきて、実際にどういうことを得たのかという話は、後編でじっくり聞かせていただこうと思います。前編の締めくくりの質問として、この特集の共通の質問をさせてください。人生の選択の中で不安や迷いがあったときに、なにを指針にするべきだと考えてますか? 情報も選択肢も多い時代、なにを基準に自分の選択肢を決めるのがいいと考えているか……。

ユウキ:テンションが上がるかどうか! それでしか選べないかもしれない。

―シンプルだけど、とても大事ですね。

ユウキ:やりたくないことはやりたくないもん。嫌だって思ったら、もうずっと嫌だから。

ユナ:そうだね~。

マナ:私は、自分がこういうふうになってたら一番輝けるなって思う場所を選ぶかな。輝ける場所じゃないと、気分がよくないし、人生が回っていかないから。だからバイトじゃ無理(笑)。

カナ:私もマナと一緒かも。自分が輝ける場所に行く。人と出会うときも、仕事するときも、嫌なところには行きたくないし、自分が得意なところに行ったほうが輝けるじゃん? そのほうが人生楽しいし。「とりあえずこれでいいや」はやめたほうがいい。

ユナ:そうね、妥協はダメね。

ユウキ:選択の指針を妥協にするのは一番嫌だね。

マナ:やだやだやだ。

ユナ:あとは、直感かな。やりたいと思ったことは、もう気持ちがおさえられないはずから。たとえばそっちにいかなかったときに後悔して、言い訳したり、誰かのせいにしたりするのは嫌だよね。最近特に思うけど、自分の人生を歩みたい。自分の直感で行ったほうには、言い訳も通用しないし、自分が決めたことだって思えるから。

―今日のユナさんの話は一貫してますね。高校生の頃から今に至るまで、まったくブレてない。

ユナ:そうだね。自分で決めたいね。あはははは(笑)。

左から:ユナ、ユウキ、カナ、マナ

<後編「CHAIが語る、海外のステージに立つ中で感じる緊張、課題、自信」はこちらから>

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ウェブサイト情報

「Honda×Music バイクに乗っちゃう? MUSIC FES.」
「Honda×Music バイクに乗っちゃう? MUSIC FES.」

今を全力で走るアーティストとHondaでスペシャルコラボミュージックビデオを制作し、前に進むみんなを応援するプロジェクト。CHAIの他、マカロニえんぴつ、雨のパレード、the peggiesが登場。

リリース情報

CHAI『NO MORE CAKE』
CHAI
『NO MORE CAKE』

2020年3月27日(水)配信

イベント情報

『CHAI JAPAN TOUR 2020「Ready Cheeky Pretty CHAI」』

2020年5月30日(土)
会場:大阪府 梅田CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
長岡亮介

2020年5月31日(日)
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
中村佳穂 TRIO

2020年6月13日(土)
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
Homecomings

2020年6月14日(日)
会場:東京都 渋谷CLUB QUATTRO
出演:
CHAI
崎山蒼志

プロフィール

CHAI
CHAI(ちゃい)

ミラクル双子のマナ・カナに、ユウキとユナの男前な最強のリズム隊で編成された4人組、「NEO - ニュー・エキサイト・オンナバンド」、それがCHAI。2017年1stアルバム『PINK』が各チャートを席捲、音楽業界を超え様々な著名人からも絶賛を受ける。2018年には日本テレビ系『バズリズム02』の「コレはバズるぞ2018」1位、『第10回CDショップ大賞2018』入賞など、各所より高い評価を得る。3rd EP『わがまマニア』はApple Music/ iTunesオルタナティブランキング1位を獲得。海外の活動も活発で、2018年2月にアメリカの人気インディーレーベルBURGER RecordsよりUSデビュー、8月にイギリスの名門インディーレーベルHeavenly RecordingsよりUKデビューを果たし、4度のアメリカツアーと、2度の全英ツアー、アメリカ、ヨーロッパ各国のフェスへの出演、中国・香港・台湾・韓国などアジアツアーも果たす。2019年2月13日にはタイアップ曲など話題曲満載の2ndアルバム『PUNK』をリリースし、世界の音楽ファンから最も信頼を受ける。音楽サイトPitchforkで8.3の評価を得たのを筆頭に、様々な音楽サイトで軒並み高評価を獲得し、アメリカ、UK / ヨーロッパ、日本を回る初のワールドツアーを大成功に収める。また2020年1月には世界的なスターMac DeMarcoのオーストラリアツアーのサポートアクト、1月から2月にかけては世界から絶賛されているUSインディーバンドWhitneyのサポートアクトに抜擢される。彼女たちに触れた君の21世紀衝撃度No.1は間違いなく「NEOかわいい」バンドCHAIだよ!

関連チケット情報

2020年5月30日(土)
CHAI
会場:梅田クラブクアトロ(大阪府)
2020年5月31日(日)
CHAI
会場:名古屋クラブクアトロ(愛知県)

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