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坂本美雨が誰かを思い歌う。どんな社会にもひそむ喜びを見つけて

坂本美雨が誰かを思い歌う。どんな社会にもひそむ喜びを見つけて

LIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」
インタビュー・テキスト
松井友里
撮影:寺内暁 編集:石澤萌(CINRA.NET編集部)

坂本美雨にとって、生活と歌は切っても切り離せない関係にある。自身にとって、歌は生活必需品のような存在であると言い、歌に向き合う自らの姿勢を「村人のために歌う村の歌い手」と表す。自己表現の手段としてではなく、暮らしのなかで、少しでも歌を求めてくれる人のために歌いたいという「思いやり」とも言える感情は、およそ20年前に経験した、とある旅をきっかけに芽生えていた。

空間を豊かにするLIXILの壁材商品「エコカラット」の新プロジェクトLIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」とCINRA.NETがコラボレーションし、空間と人との関係にフォーカスした連載企画。第6回目となる今回は、キャリアと共に、歌との寄り添い方を変化させながら歌い続けてきた坂本美雨が大切にする「生活」と「音楽」をテーマにインタビューを実施。CINRA.NETに掲載するインタビュー前編では、コロナ禍の生活であらためて感じた歌うことへの思いや、自身が理想とする生活と歌のあり方について聞いた。

社会がどんな状況であっても、日々の喜びを見つけていくことは間違っていない。

坂本美雨(さかもと みう)<br>5月1日生まれ。音楽に囲まれNYで育つ。1997年『Ryuichi Sakamoto featuring Sister M』名義でデビュー。音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FMを始め全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。おおはた雄一さんとのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」待望のファーストアルバム『よろこびあうことは』が2020年6月11日にリリースされた。動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫サバ美が話題となるなど、「ネコの人」としても知られる。2015年、出産。猫と娘との暮らしも日々綴っている。
坂本美雨(さかもと みう)
5月1日生まれ。音楽に囲まれNYで育つ。1997年『Ryuichi Sakamoto featuring Sister M』名義でデビュー。音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FMを始め全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。おおはた雄一さんとのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」待望のファーストアルバム『よろこびあうことは』が2020年6月11日にリリースされた。動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫サバ美が話題となるなど、「ネコの人」としても知られる。2015年、出産。猫と娘との暮らしも日々綴っている。

―新型コロナウイルスが流行するなかで、特に緊急事態宣言中は、どのように過ごしていましたか?

坂本:リモートの仕事が増えて、みなさん同じだと思いますが、家族と一緒にいる時間がすごく増えたのが大きな変化でした。「家を整えなきゃ」と思いつつ、結局できなかったですね……(笑)。

―音楽活動への影響についてもお伺いさせてください。6月11日には、おおはた雄一さんとのユニット・おお雨の1stアルバム『よろこびあうことは』がリリースされました。このアルバムは3月にレコーディングが行われたそうですが、多くの人にとって新型コロナウイルス感染症への不安が高まっていた時期にアルバムを作るにあたって、どのような思いがありましたか?

坂本:以前からアルバムを作ろうと予定していた時期に、たまたま新型コロナウイルスの流行が重なってしまったのですが、そんななかで“よろこびあうことは”という曲ができたことは、アルバム全体のトーンに大きく影響しました。

―この曲はどんな風に生まれたのですか?

坂本:あるときふと、<よろこびあうことは / どんなときも間違いじゃない>という一節を思いついたことからできた曲です。この春は、やりたかったことや、今まで積み重ねてきたことがどんどんできなくなって、みんな悔しい思いがあったと思うんです。それでも、どうにか毎日を楽しく過ごそうとしたり、好きな人や友達に直接会えなくても、何らかの手段で愛を伝え合うことに、とてもイマジネーションを働かせていましたよね。

そういう風に人を思うことは、人間の根源的な喜びだと思うんです。社会がどんな状況であっても、そうした日々の喜びを見つけていくことは間違っていないし、誰かに不謹慎だと言われるようなことではまったくないという強い思いが制作中にありました。

取材は、坂本がよく足を運ぶという学芸大学・Hummingbird Coffeeで行った。暖かみのある空間が好きで、娘のなまこちゃんとも訪れるという。
取材は、坂本がよく足を運ぶという学芸大学・Hummingbird Coffeeで行った。暖かみのある空間が好きで、娘のなまこちゃんとも訪れるという。
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プロジェクト情報

LIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」

壁は間取りを作るためのものだけではなく、空間を作り、空気感を彩る大切な存在。その中でインテリアや照明が溶け込み、人へのインスピレーションを与えてくれる。
LIXIL「PEOPLE & WALLS MAGAZINE」は、LIXILとCINRA.NETがコラボし、7名のアーティストにインタビューを行う連載企画。その人の価値観を反映する空間とクリエイティビティについてお話を伺います。

リリース情報

おお雨
『よろこびあうことは』

2020年6月11日(木)発売
価格:3,080円(税込)
OOAM0001

1. 波間にて
2. プラタナスの⽊の下で
3. Can't Help Falling In Love
4. おだやかな暮らし
5. 星たちの物語
6. おっぱい
7. 星めぐりの歌
8. Hallelujah
9. よろこびあうことは

プロフィール

坂本美雨(さかもと みう)

5月1日生まれ。音楽に囲まれNYで育つ。1997年『Ryuichi Sakamoto featuring Sister M』名義でデビュー。音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FMを始め全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。おおはた雄一さんとのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」待望のファーストアルバム『よろこびあうことは』が2020年6月11日にリリースされた。動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫サバ美が話題となるなど、「ネコの人」としても知られる。2015年、出産。猫と娘との暮らしも日々綴っている。

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