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木梨憲武のジャンルに縛られない働き方。下の世代にも学ぶ理由

木梨憲武のジャンルに縛られない働き方。下の世代にも学ぶ理由

『木に梨はなる ~頭の中の大宇宙~』
インタビュー・テキスト
麦倉正樹
撮影:杉田裕一、中川容邦 編集:後藤美波(CINRA.NET編集部)

プロセスそのものを自らが楽しみ、周りも楽しませる

―行くまでの準備やわくわく感も含めた工程そのものが楽しいわけですね。

木梨:もちろん、キャンプが好きな人は、テントを張って、火をおこしたり、みんなとおしゃべりをしたあと、テントに戻って寝て、そこで朝を迎えたりするのが楽しいんだと思うし、それはそれで楽しそうだなって思うんだけど。俺はその近くにあるリゾートホテルも、ちょっと楽しそうだなとか思っちゃったりして……泊まったりもして(笑)。

―(笑)

木梨:だってそっちも、楽しそうじゃない? ベッドもあるし、風呂にも入れるし。もちろん、テントで寝るのも楽しいんだろうけど、「あっちのホテルも一応予約しとく?」とか言って。

木梨憲武

―そんなことを言って、まわりの人たちに嫌がられないんですか?

木梨:や、そこはみんな顔色を見ながら(笑)。っていうか、そもそもの目的は何だっていうことですよ。別にキャンプの道を究めようと思って来ているわけじゃなくて、楽しむために来ているわけだから。それでもテントで寝ようよって言われて、そっちが楽しそうだなって思ったらテントで寝るし。でも、それだったら、キャンピングカーを借りてきて、そこで寝るのもいいかなって思ったりしてね。提案ですよ。突然の嵐のために(笑)。

―(笑)

木梨憲武

木梨:まあ、そういうことばっかり言っていると、普通は二度と一緒に遊んでくれないんだけど、自分のことをわかってくれている仲間だったら、「はいはい、出た出た」って言って、笑ってくれるんですよね。

そう、大事なのは、相手が笑っているかどうかなんですよ。そこで笑いがなかったら、単なるわがままになって、成立しなくなっちゃうから。そうやって、どれがいちばん楽しいかを、まわりの様子をキョロキョロ見ながら、いつも探している感じなんですよね。提案はたくさんあった方がいいに決まってる! って思っているから。

木梨憲武

―若干話が逸れてしまいましたが、最後に新番組『木に梨はなる ~頭の中の大宇宙~』に向けた意気込みを聞かせてください。

木梨:基本的にはいつも通りなんですけど、こういうものが面白いと思うとか、こういうのがカッコいいと思うとか、それを提示して、みなさんに楽しんでもらいたいってことですよね。

俺もそろそろ6、70代になろうとしているので、若い人たちにすり寄るようなことはできないけど……でも、今回始まる番組も、自分がやりたいことはやらせてもらおうと思いつつ、下の世代のスタッフも含めて、みんなでちゃんとミーティングをしようと思っているんですよね。

そうやって、自分だけではなく、いろんな人に参加してもらって、こういう展開になったらいいな、みたいにちゃんと聞いたうえで、スタートしようとは思っていて。

なので、俺のプロデュースとか、俺が仕掛けるっていうだけじゃない番組になったらいいなと思うし、実際そうなっていくと思うんですよね。

左から:カンニング竹山、木梨憲武

―その番組の内容が、木梨さんの他の活動とも連動していったり?

木梨:そうですね。いまは、みなさんにお届けする手段が、昔よりたくさんあるから。しかも、いまは何でも速いじゃないですか。インスタライブとかだってあるわけで。そうすると、もう全部生でいいんじゃないのっていう気分にもなってくるんだけど(笑)。

たとえば、打ち合わせの内容とか関係なくどんどん仕掛けていって、そこで出てきた面白いやつだけを拾って見せようとか、いま自分がいちばん面白がっているものだけを分厚くやろうとか。いろんな手段を活かして、どんな面白いことができるか。そんなことを考えている毎日です。

―実際、ラジオは早朝にもかかわらず、毎週生放送でやっているんですもんね。

木梨:あれは単に、ジジイだから毎朝早く起きちゃうっていうだけなんだけどね(笑)。でもまあ、何かをやる前に「ちょっと明日、ロケ行ってくるわ」ってラジオでしゃべっちゃうとかね。

ラジオでは、まだちゃんとレコーディングしてない新曲のデモテープを先に聴かせちゃったりしているから。それがどういうふうな仕上がりになっていくかを、みなさんに楽しんでいただこうと思って。

―まさしく「過程を楽しむ」わけですね。

木梨:そこまで狙ってやっているわけではなく、リアルに起きたことをご報告しているだけなんですけどね。何かやりたいと思ったら、「今度、こういうことするわ」って、すぐにしゃべっちゃうから。

ところが、それをやっていくうちに、何かが起こって、それを一旦中止にして、別なことをやり始めちゃったりして(笑)。そのへんは、臨機応変にやらせてもらっている感じですね。だから「今」です。「今」が一番大事!

木梨憲武

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番組情報

『木に梨はなる ~頭の中の大宇宙~』
『木に梨はなる ~頭の中の大宇宙~』

2021年6月14日(月)20:00~隔週WOWOWにて配信・放送
※WOWOWオンデマンドでは無料トライアル実施中

プロフィール

木梨憲武(きなし のりたけ)

お笑いタレント、歌手、アーティスト、俳優、司会者。お笑いコンビ「とんねるず」メンバー。「オールナイトフジ」「ねるとん紅鯨団」「とんねるずのみなさんのおかげでした」等、数々のバラエティー番組を担当。とんねるずとして活躍する一方、アトリエを持ち、画家としても活動している。1994年に「木梨憲太郎」名義で愛知県名古屋市で開催した初個展『太陽ニコニカ展』から日本国内では9度の個展を開催。開催会場はのべ30会場。アメリカ・ニューヨーク(2015年)およびイギリス・ロンドン(2018年)での2度の海外個展でも成功を収める。

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