今週の編集部まとめ

毎週月曜日更新 2017年1月30日
BACKNUMBER

編集部員の、ちょっとひとこと

  • 柏井万作
    柏井万作

    カリスマの今を確認

    7年前、20代前半の若者たちが集まって、ライブハウスを作り、共同生活をしてる現場を取材したことがあった。インタビューの最後に、「明日世界が終わるとしたら、あなたは何をしますか?」なんて無茶な質問をしたら、みんな「このライブハウスに集まる」と言う。驚いたのは、最後の最後、中心人物がみんなと違う答えを出したとき。普通の人には絶対に言えないことを言い放ったのに、仲間たちは嬉しそうに、その答えに賛同したのだ。そのとき、ああこの人、本当のカリスマとかヒーローになるのかもしれないって思ったのでした。そして先週、彼らのライブを観にさいたまスーパーアリーナへ。SEKAI NO OWARI、恐るべしです。“Dragon Night”をスタジアムで聴いたら絶対震える。自分の予想を遥かに超える感動に出会ってしまいました。

  • 野村由芽
    野村由芽

    日常を光って走る日本語

    ふだん過ごしているなかで、「ああ……」と胸から息が漏れてしまうような言葉に出会うことがある。たとえばそれは年始にもらった年賀状。「海外で恋しやすくなるの気をつけてください」。私は昨年、台湾に行って過去最大級に魔法がかった日々を過ごしたのだけど、つまりそこでやや恋みたいなものをしてしまい、それについての忠告なのでした。たとえばそれは、漫画のなか。「いっしょにしずかなうみをおよぎましょう」。『A子さんの恋人』は大人気漫画ですが、近藤聡乃さんの魅力を支えているのは、一瞬の魔法めいた瞬間を平熱で信じられる感受性だと思っていて、彼女のエッセイ『ニューヨークで考え中』には、そういう幻が時おり出現する。

  • 矢島由佳子
    矢島由佳子

    どえらいものを観た

    先週、編集長とともに、SEKAI NO OWARIのドーム・スタジアムツアーに行かせていただきました。まだ公演が残っているため、詳しいことは書けないのですが……「セカオワのライブはディズニーランドみたい」という表現は、これまでもよく言われていたことだと思いますが、まさにテーマパークのアトラクションのようでありながら、ディズニーランドは現実を遮断した(パーク内から外の世界が一切見えないようになっていたり)上で夢を見させてくれる場所である一方、セカオワのライブは、現実世界を真正面から受け入れながらも、その上で夢を見させてくれる空間で、その空間から出てしまった後も夢の魔法が解けないまま現実に帰っていけるような演出でした。かつて、CINRA主催イベント『exPoP!!!!!』で、300人くらいのキャパで演奏していた楽曲を、ドーム規模になった今も演奏し続けていて、改めて、彼らがやろうとしていることは昔から今日まで一切変わっていないことを実感。そのバンドとしてのスタンスにも感動を覚えたのでした。本当に、一切の文句のつけようがないライブだった。

  • 飯嶋藍子
    飯嶋藍子

    ROVO×OGRE YOU ASSHOLE×D.A.N.=?

    ROVO恒例の日比谷野音ライブ『MDT Fes』の出演アーティストが発表されましたね! 15回目を迎える今回はOGRE YOU ASSHOLEとD.A.N.の二組の出演が決定。ROV結成20周年を記念した全員インタビューで、勝井さんが「どんな人にでも聴いてもらいたいし、踊ってほしいと思ってずっとやってきた」とおっしゃっていましたが、そんなROVOが、人間のプリミティブな部分をじんわりとくすぐるような二組を招き、どんなサイケデリアを生み出そうとしているのか本当に楽しみでなりません。

  • 山元翔一
    山元翔一

    俺たちのOasis!

    3月より上映される、Oasisのライブ映像作品『oasis FUJI ROCK FESTIVAL'09』を一足先に試写で拝見してきました。今回映像化されたのは、ノエル・ギャラガー(Vo,Gt)が脱退を表明する約1か月前、苗場の地で行われたライブ。僕はその場に居合わせることはできなかったのですが、冒頭、GREEN STAGEに集まった大観衆の声に包まれた瞬間の興奮は、もはやライブそのものだった。全編にわたって素晴らしいのですが、終盤、クラクラするほどの名曲ラッシュによるカタルシスは想像以上のものでした。ぜひ劇場で、爆音とともにお楽しみください。

  • 宮原朋之
    宮原朋之

    ヘテロトピアという言葉

    日常生活や都市にあたらしい「劇場」を提示するシアターコモンズ。先週末開催された『北投 / 東京 ヘテロトピアが交わる場所』の3日間にわたるレクチャーと朗読、最終日のシンポジウムは、ヘテロトピアというキーワードを基にした新しい芸術の形を予感させるとても刺激的な機会でした。2013年『フェスティバル / トーキョー13』で発表されたツアー形式の参加型演劇作品『東京ヘテロトピア』は、現在iPhone版アプリとなっています。週末はこのアプリを携えて、改めて東京観光してみるのも面白そう。シアターコモンズは引き続き開催中です。

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