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cero、OGRE、D.A.N.の担当者たちが語る、日本インディー15年史

cero、OGRE、D.A.N.の担当者たちが語る、日本インディー15年史

『TOKYO MUSIC ODYSSEY』
インタビュー・テキスト
金子厚武
撮影:永峰拓也

スペースシャワーTV発の新たな大型カルチャーイベント『TOKYO MUSIC ODYSSEY』。「TOKYOから未来へ、次世代を創造する新たな音楽とカルチャーの祭典」をテーマに掲げ、2月28日に開催される『SPACE SHOWER MUSIC AWARDS』を軸に、新人アーティストを紹介する『NEW FORCE』、映画上映やアートワークの展示など、多彩な催しが2月から3月にかけて断続的に開催されている。

そして、『NEW FORCE』と並ぶもう1つのライブイベントが、2月23日に渋谷WWWで開催される『ALTERNATIVE ACADEMY』。「独創的な音楽性と個性を十分に発揮し、独自のスタンスで2015年のシーンで話題になったアーティストが出演するライブ」を掲げたこのイベントには、cero、OGRE YOU ASSHOLE、D.A.N.という、2015年はもちろん、これからの10年間をもリードしていくであろう素晴らしい3組が集結した。

そこで今回は各バンドの所属レーベルから、カクバリズムの角張渉、P-VINEの柴崎祐二、BAYON PRODUCTIONの北澤学を迎え、座談会を開催。現在のインディーシーンのキーパーソンとも呼ぶべき三人が音楽を届ける上での自身のスタンスを語る、非常に貴重な機会となった。

※ceroの『ALTERNATIVE ACADEMY』出演はキャンセルになりました。

「リスナーをメインストリームからこっちに持ってこないと」という気持ちはずっとあります。(角張)

―本日は『ALTERNATIVE ACADEMY』に出演するcero、OGRE YOU ASSHOLE、D.A.N.のことから、日本のインディーシーンの過去・現在・未来についてまで、幅広くお話しいただければと思います。まず、ceroは個人的にも昨年のMVPと言っていい活躍だったと思うのですが、北澤さん、柴崎さんはそれぞれceroに対してどんな印象をお持ちですか?

北澤(D.A.N.所属レーベル代表):ceroはホントすごいですよね。うちの若いバンド(Yogee New Waves、never young beachらが所属)はみんなリスペクトしてるし、憧れであり目標であるという意識を持ってると思います。昨年出たアルバム『Obscure Ride』もめちゃめちゃよかったし。

角張(cero所属レーベル代表):柴ちゃん(柴崎)はceroのメンバーとも仲いいですからね。

柴崎(OGRE YOU ASSHOLE担当ディレクター):僕は彼らがまだカクバリズムからデビューする前に、高城くん(ceroのボーカル)のやってるお店「Roji」にお客さんとして行っていて、それ以来の付き合いです。当時から素晴らしい音楽をやってるなって思ってたんですけど、みるみるうちにステージが上がって行って。同世代のオルタナティブなことをやってるミュージシャンの代表的存在として、常に応援しています。ceroを中心としたコミュニティーにはいろんなバンドやクリエイターが出入りしていて、この5年くらいで全体的に面白くなったような印象がありますね。

左から:柴崎祐二、角張渉、北澤学
左から:柴崎祐二、角張渉、北澤学

角張:ceroは他のバンドに優しいんですよ。王舟とかAlfred Beach Sandalには特にすげえ優しい(笑)。ただceroも含めカクバリズムのバンドって、ユアソン(YOUR SONG IS GOOD)もSAKEROCKもそうだけど、真ん中というか、何かを代表する立場には行きたがらないんですよね。あえてかもしれないですけどね(笑)。たまに旗を振る人もいますけど、ceroはしっかり自分らのやりたい音楽を深く探究して、オルタナティブの方向には行きつつも、周りに優しいなあって。まあ、普通優しいですよね(笑)。

角張渉

―確かに、旗を振るというイメージではないですね。

角張:「シーンを作ろう」という意識を持ったことはないと思います。ただ「僕らに続くバンドがやりやすくなったらいいよね」ということを、高城くんはよく話してますね。

―カクバリズムはこの十数年で日本のインディーシーンの中でも有数のレーベルになったと思うのですが、どんなことを大事にしながら運営をしてきたのでしょうか?

角張:「リスナーをメインストリームからこっちに持ってこないと」という気持ちはずっとありますね。そういうことも含め、実際星野源くんでいろいろな経験をさせてもらったし、何とか混ぜ込ませたいという意識は常にあります。もともとは「売れる売れないではなく、いい作品を出していく」というところからスタートしてるんですけど、どうやったらちゃんとスポットライトを当てられるかは常に考えていますね。

―なるほど。

角張:たとえば、メインストリームが山手線だとすると、そこからどうやって人を、井の頭線なり他の路線にうまく乗せ換えるかを考えながら十何年やってきて、比較的乗り換えてくれるようになったような気もするし、もしくは僕が駒場東大前くらいまで寄ってるのかもしれないなとも思いますね。実際、今カクバリズムの事務所が下北沢から神泉まで来ちゃってますけど(笑)。わかりにくいですね(笑)。

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イベント情報

『TOKYO MUSIC ODYSSEY』

「TOKYO MUSIC ODYSSEY」とは、スペースシャワーTVがプロデュースする、音楽を中心に音楽と親和性の高いカルチャーも巻き込んで開催する複合イベントです。素晴らしい音楽の発信、新しい才能の発掘を通して、音楽の感動を多くの人に伝え、体験できるリアルスペースを提供します。私たちの心を揺らし、人生を豊かにしてくれるアーティスト、クリエイターが最高に輝く場所を創ることを目指します。そして、未来へ続く音楽文化の発展へ貢献していきます。「TOKYO MUSIC ODYSSEY」は5つのコンテンツで構成、イベントを開催いたします。(オフィシャルサイトより)

『SPACE SHOWER NEW FORCE』

2016年2月16日(火)OPEN 16:30 / START 17:30
会場:東京都 渋谷WWW
出演:
Suchmos
DAOKO
never young beach
Mrs. GREEN APPLE
LILI LIMIT
あいみょん

『SPACE SHOWER ALTERNATIVE ACADEMY』

2016年2月23日(火)OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京都 渋谷WWW
出演:
OGRE YOU ASSHOLE
D.A.N.
Albino Sound
Qrion
※ceroは出演キャンセルになりました

『SPACE SHOWER MUSIC AWARDS』

2016年2月28日(日)
会場:東京都 国際フォーラム ホールA

イベント情報

『SPACE SHOWER MUSIC ART EXHIBITION』

2016年3月4日(金)~3月6日(日)
会場:東京都 渋谷 space EDGE
時間:11:00~19:00(3月5日は20:00まで)
『ART EXHIBITION』参加作家:
植本一子
オオクボリュウ
太田好治
上岡拓也
児玉裕一
谷端実
cherry chill will
本秀康
山根慶丈
鷲尾友公
ほか
料金:無料

『CREATOR'S SESSION』
2016年3月5日(土)17:00~18:00
トーク:
福田哲丸(快速東京)
富永勇亮(dot by dot inc.)

2016年3月6日(日)15:00~16:00
トーク:
evala
YKBX

2016年3月6日(日)17:00~18:00
トーク:
コムアイ(水曜日のカンパネラ)
児玉裕一
山田智和

※トークは予約制

プロフィール

cero
cero(せろ)

Contemporary Exotica Rock Orchestra 略してcero。様々な感情、情景を広く『エキゾチカ』と捉え、ポップミュージックへと昇華させる。2015年5月27日に、3rd Album『Obscure Ride』をリリース。オリコンアルバムチャート8位を記録し、現在もロングセールスを記録中。2016年5月21日には日比谷野外音楽堂にて、7月10日には大阪城野外音楽堂にて、ワンマンライブ『Outdoors』を開催。角張渉は、ceroが所属するレーベル・マネージメント会社「カクバリズム」の代表。

OGRE YOU ASSHOLE
OGRE YOU ASSHOLE(おうが ゆー あすほーる)

メンバーは出戸学(Vo,Gt)、馬渕啓(Gt)、勝浦隆嗣(Drs)、清水隆史(Ba)の4人。2005年にセルフタイトルの1stアルバムをリリース。2009年3月にバップへ移籍し、シングル『ピンホール』でメジャーデビュー。2014年10月には、P-VINE RECORDS より6thアルバム『ペーパークラフト』をリリース。柴崎祐二は、P-VINE RECORDSにてOGRE YOU ASSHOLEのA&Rディレクターを務める。

D.A.N.
D.A.N.(だん)

2014年8月に、櫻木大悟(Gt,Vo,Syn)、市川仁也(Ba)、川上輝(Dr)の3人で活動開始。様々なアーティストの音楽に対する姿勢や洗練されたサウンドを吸収しようと邁進し、いつの時代でも聴ける、ジャパニーズ・ミニマル・メロウをクラブサウンドで追求したニュージェネレーション。『FUJI ROCK FESTIVAL '15《Rookie A Go Go》』に出演。北澤学は、D.A.N.が所属するレーベル「BAYON PRODUCTION」の代表。

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今年4月よりスタートしたスマホ視聴推奨の縦動画メディア『THE PUBLIQ』。全6種のプレイリストのうち、「THE CREATION」から今回取り上げたのはGraphersRockのインタビュー。彼の作る作品が挟み込まれながら、テンポ良くサクっと見られる3分間。リアルな今のユースカルチャーを知りたいならうってつけのメディアになりそう。今後も楽しみ。(宮原)