オリヴィア・ロドリゴ、ハリー・スタイルズらが非難。「中絶の権利」求めて声を上げるアーティストたち

アメリカの連邦最高裁判所が6月24日、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた「ロー対ウェイド判決」を覆す判断を下した。この判断によって多くの州で中絶の厳しい規制が広がるとみられ、全米で波紋が広がっている。

現地のアーティストからは、異議を申し立てる声が次々と上がる。アーティストら著名人の発信をまとめた。

シンディ・ローパー 中絶で亡くなった友人に捧げた曲を再リリース

シンディ・ローパーは1993年にリリースした”Sally’s Pigeons”を再収録し、2022年版として新たなバージョンを発表した。NMEによると、10代で妊娠し、闇の中絶手術を受けたあとに亡くなった友人について歌った曲という。

シンディ・ローパー“Sally's Pigeons (Redux 2022)”を聴く(Apple Musicはこちら

ハリー・スタイルズ 「アメリカにとって暗い日」

ハリー・スタイルズは「アメリカ国民のことを思って打ちのめされている」とツイート。友人と励まし合うことを呼びかけ、「私たちは思いをともにしているし、闘いははじまったばかりだ」とコメントした。

オリヴィア・ロドリゴ 「たくさんの女性と女の子が亡くなるでしょう」

6月22日〜26日にイギリスで開催された『グラストンベリー・フェスティバル』に出演したオリヴィア・ロドリゴは、ステージ上で今回の判決について言及した。

これまでも中絶の権利について訴えてきたロドリゴは、「これが原因でたくさんの女性と女の子たちが亡くなるでしょう」と判決を批判。「次の曲は最高裁の判事に捧げます」とコメントし、判決に賛成した判事全員の名前を読み上げたあと、リリー・アレンとともにアレンの楽曲”Fuck You”を披露した。

ビリー・アイリッシュ 「このことについて考えるのも耐えられない」

『グラストンベリー・フェスティバル』でソロとして史上最年少でヘッドライナーを務めたビリー・アイリッシュは、ステージ上で「今日はアメリカの女性たちにとって本当に暗い日になりました。このことについて考えるのも耐えられない」と落胆をあらわにした

アイリッシュは5月、ロドリゴら160人の著名人とともに、中絶の規制を進めていた州を非難するキャンペーン広告への参加者として名を連ねていた。広告にはほかにも、アリアナ・グランデ、デミ・ロヴァート、HALSEY、リナ・サワヤマ、ディラン・オブライエンら多数のアーティストが参加している。

ケンドリック・ラマー、グラストンベリーで女性の権利を訴える

『グラストンベリー・フェスティバル』最終日でヘッドライナーを務めたケンドリック・ラマーは、ステージの終盤で中絶の権利を訴えた。

いばらの冠をかぶり、偽の血が滴る演出で新曲”Savior”を披露したラマー。楽曲の最後で「They judge you, they judge Christ」「女性の権利に祝福を(Godspeed for women’s rights)」と繰り返した。

テイラー・スウィフト 、ミシェル・オバマのツイートを引用し批判

テイラー・スウィフトはTwitterアカウントで、最高裁を批判するミシェル・オバマのツイートを引用。

「私たちが置かれた状況に恐怖を感じています。何十年にもわたって人々が自分の身体を守る女性の権利のために闘ってきたのに、今日の決定はそれを奪い取りました」と非難した。

中絶経験を告白していたミラ・ジョヴォヴィッチ 「次の標的は避妊と同性婚だそうです」

映画『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチは、Instagramに長文のメッセージを投稿した。

ジョヴォヴィッチは「ロー対ウェイド判決を覆したことは悪夢です」と切り出し、共和党に対し、「白人主義的で、保守的で、宗教的な原理主義が原因で起きる児童虐待をあなたたちがせいぜい楽しむことを願っています」と皮肉をこめて非難。「次の標的は避妊と同性婚だそうです」と強い憤りをあらわにした。

ジョヴォヴィッチは、今回の最高裁の判決の草案が報じられた5月、自身が中絶経験者であることを告白。中絶の権利について訴えかけていた。

レイプと中絶の経験を告白。アイルランド・ボールドウィン

最高裁の判断を受け、過去の中絶経験を明かす著名人もいる。モデルのアイルランド・ボールドウィンは、TikTokで10代の頃にレイプ被害にあったことを告白。さらに、当時のボーイフレンドとのあいだで予期せぬ妊娠をし、中絶したことも明らかにした。

ボールドウィンは、「経済的な安定と、愛情をもってサポートしてくれるパートナーがいない状況で子どもを育てることは、私には選べなかった」とコメント。「私は私の選択をしたし、今後もそうする。あなたの人生だから、選ぶのはあなたです」と締めくくった。

以上に挙げたアーティストのほかにも、セレーナ・ゴメス、ヘイリー・ビーバー、ジャスティン・ビーバー、Green Dayのビリー・ジョー・アームストロングらがこの問題に言及している。



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