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雨のパレードインタビュー 新作に込めた「自己変革」の想いとは

雨のパレードインタビュー 新作に込めた「自己変革」の想いとは

雨のパレード『Change your pops』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:西槇太一 編集:矢島由佳子、飯嶋藍子

場所がその人を変えるんじゃなくて、その人がその場所にいて変わらなきゃいけないんですよね。

―「実感なんてものはない」という感覚を、もうちょっと詳しく説明してもらえますか?

福永:上京するときもそうだったんですけど、「明日から東京に住むのか」「今日から東京に住むんだ」「東京に来てもう2か月経ったんだ」ってだけ、なんとなく感じていたというか……自分が空想していた東京にいる実感はずっとなかったんですよね。それは、なにか変化を求めて海外に移住したりしてもそうだと思うんですよ。結局、場所がその人を変えるんじゃなくて、その人がその場所にいて変わらなきゃいけないんですよね。

当時の引きこもっていた自分も、周りが変えてくれるわけじゃなくて、自分で変わらないといけないだけだった。当時も友だちが家に来て一緒に遊んでくれたりしていたけど、友だちも先生も僕のことを変えられなくて。「明日から学校に行こう」って自分で決意しないと意味がない。自分を変えられるのは自分でしかないんですよね。

福永浩平

―それはいつ気づいたんですか?

福永:自分で学校に行きだしたタイミング……高校に入るときくらいですね。

―場所が自分たちを変えるわけじゃないというのは、インディーからメジャーに移籍したときもあった意識とも言える?

福永:そうかもしれないです。

―『Change your pops』というタイトルも、君のポップスの価値観を変えるきっかけになりたいけど、本当にそれを変えるのは君自身だということですよね。

福永:その通りです。

福永浩平

―押しつけじゃなくて、託しているんだよね。リスナーを信じているとも言えると思うし。

福永:そうですね。きっと誰もがいいものはいいってわかる可能性を持っている。それは僕のエゴかもしれないけど、それを信じたいんですよね。

―変化を促す大きなきっかけって、忘れがたい体験だと思うんですよね。音源もそうだし、ライブもそうだし、雨のパレードはそういう特別な体験の提示ができるバンドだと僕は思っているので。

福永:ありがとうございます。僕も体験ってすごく大事なことだと思っていて。五感のすべてを使ってその場を感じるというか。僕自身も忘れられないくらい美しい景色を見て、脳を感化された経験があるので。

―それはどういう景色だったんですか?

福永:“Noctiluca”(『New generation』収録)という曲でも書いたんですけど、ハタチくらいのときに、地元の吹上浜という場所に遊びに行ったりしていて。砂浜が延々と続いていて、灯りが全然ないから星が驚くほどきれいに見えるんです。あと、夜光虫がいて海が光るんですよ。その景色を見て、自分自身が覚醒するような感覚を覚えて。

福永浩平

―そこには一人で行っていたんですか?

福永:いえ、職場の先輩たちとです。当時働いていたバーの店長が、常連さんたちと深夜まで飲んで、最後はシャッターを閉めて、お客さんと一緒に店で寝ちゃうみたいな人で(笑)。起きたら店長がいなくて、昼くらいに帰ってきて「ゴメン、コンビニの前で寝ちゃってた(笑)」っていうようなときもあった。

お客さんもおもしろい人が多かったんですよね。上京する直前までそのバーで働いていたんですけど、その2、3年は僕にとってすごく刺激的な時間でした。

世界基準のクオリティーを提示して、日本のシーンを底上げしたい。

―『Change your pops』は今後の雨のパレードにとって大きな軸となるアルバムになったと思いますが、『Change your pops』以降の展望をどう描いていますか?

福永:オケの完成度をさらに高くして、自分たちの音楽がより多くの人に届くようにという部分は変わらないです。次の作品で、今作とは表情を変えようかなと。

福永浩平

―表情を変えるっていうのは、どのように?

福永:次は、もうちょっと歌詞を抽象的に書きたいんですよね。このアルバムは、メロディーと歌詞が聴いてくれる人の入口になるように作ったので、その反動だと思います。もしかしたら、楽曲的には二極化していくかもしれないです。

―ディープな曲と開けた曲で?

福永:開けるといっても、たとえば“Rollin' Rollin'”(七尾旅人×やけのはら)とか“光と影”(ハナレグミ)とか“ナイトクルージング”(フィッシュマンズ)だったり、ああいう開き方だと思うんですけど。

―それはメロウに開けるということなのでしょうか?

福永:うん、やっぱり基本的にメロウな曲が好きなんですよね。でも、ただメロウというだけじゃなく、僕たちも世界基準のクオリティーを提示して、日本のシーンをみんなで底上げしたいという気持ちがやっぱり強いです。

福永浩平

―みんなでっていう思いも出てきたんだ。

福永:前は個で変えようと思っていたけど、『New generation』を出したときから、みんなで変えたいという意識が強くなっていますね。そのためにも『Change your pops』を多くの人に届けたいです。

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リリース情報

雨のパレード『Change your pops』初回限定盤
雨のパレード
『Change your pops』初回限定盤(CD+DVD)

2017年3月8日(水)発売
価格:3,780円(税込)
VIZL-1116

1. Change your mind
2. free
3. stage
4. Count me out
5. Take my hand
6. perspective(Interlude)
7. You
8. feel
9. Hey Boy,
10. intuition(Interlude)
11. 寝顔
12. 1969
13. speech(Interlude)
14. morning

雨のパレード
『Change your pops』通常盤(CD)

2017年3月8日(水)発売
価格:3,024円(税込)
VICL-64717

1. Change your mind
2. free
3. stage
4. Count me out
5. Take my hand
6. perspective(Interlude)
7. You
8. feel
9. Hey Boy,
10. intuition(Interlude)
11. 寝顔
12. 1969
13. speech(Interlude)
14. morning

イベント情報

『雨のパレード・ワンマンライブツアー 2017 「Change your pops」』

2017年3月24日(金)
会場:新潟県 CLUB RIVERST

2017年3月31日(金)
会場:北海道 札幌 COLONY

2017年4月2日(日)
会場:宮城県 仙台 LIVE HOUSE enn 3rd

2017年4月6日(木)
会場:大阪府 梅田CLUB QUATTRO

2017年4月8日(土)
会場:広島県 CAVE-BE

2017年4月9日(日)
会場:福岡県 graf

2017年4月12日(水)
会場:愛知県 名古屋CLUB QUATTRO

2017年4月14日(金)
会場:東京都 赤坂 BLITZ

プロフィール

雨のパレード
雨のパレード(あめのぱれーど)

福永浩平(Vo)、山崎康介(Gt)、是永亮祐(Ba)、大澤実音穂(Dr)。2013年に結成。ポストダブステップ、80's POP、インディーR&B、エレクトロハウス、アンビエント、TRAPなど様々なジャンルを超えたその音楽性はもちろん、アナログシンセやサンプラー、ドラムマシーンなどを取り入れた、バンドという形態に拘らないサウンドメイクで大きな注目を集めている。2016年3月に1stフルアルバム『New generation』でメジャーデビューし、同年7月にリリースしたメジャー1stシングル『You』はSSTVのヘビーローテーション「POWER PUSH!」をはじめ、各地のラジオ局でも続々とローテーションを獲得、リリース後に行われた渋谷クアトロワンマンを含む東名阪ツアーは全公演チケット即日ソールドアウト。12月21日には2ndシングル『stage』(TBS系テレビ「CDTV」のエンディングテーマ)をリリースした。2017年3月からはアルバムと同タイトルの全国ツアー『Change your pops』を開催する。

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