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電波少女が提言、オタクやネットラップをバカにしてきた人たちへ

電波少女が提言、オタクやネットラップをバカにしてきた人たちへ

電波少女『HEALTH』
インタビュー・テキスト
三宅正一
撮影:田中一人 編集:矢島由佳子、久野剛士
2017/09/27

電波少女が、アルバム『HEALTH』をもってついにメジャーデビューを果たす。客演に、ぼくのりりっくのぼうよみ、ササノマリイ、Jinmenusagi、NIHA-C、れをるを迎え、さまざまなビートメイカーが提供した最新のビートに目配せしながらも、ジャンルに縛られないトラック群を今の電波少女が鳴らすべきヒップホップを通過したポップミュージックとして昇華している。ネットラップ出身の彼らが、30歳になりメジャーフィールドで勝負する意義と覚悟を、MCのハシシとパフォーマーのnicecreamに聞いた。

正直、ヒップホップシーンで繋がりたい人はあまりいないですね。余計なトラブルに巻き込まれたくないし(笑)。(ハシシ)

―ネットラップ界隈も含めて、電波少女にとって「近い先輩」みたいな存在っていますか?

ハシシ(MC):ネットラップ界隈だといないですね。今も活動をしている人が、もうほとんどいないので。かと言って、可愛がってくれる先輩のバンドマンとかも特にいないです。

―むしろ募集中、みたいな。

ハシシ:はい、募集中ですね(笑)。

左から:nicecream、ハシシ
左から:nicecream、ハシシ

―自分たちから繋がりにいきたい人はいないですか?

ハシシ:正直、ヒップホップシーンではあまりいないですね。余計なトラブルに巻き込まれたくないし(笑)。

―それは前回のインタビューから繋がってくる話ですよね(電波少女・ハシシが語る、性格の悪さ、器の小ささ、そして野望)。ヒップホップ以外では?

ハシシ:それこそ、の子さんはおもしろいなと思うし(対談記事:電波少女×神聖かまってちゃん対談 ネット世界の変化に意見する)、の子さんの前に別の媒体でゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんと対談させていただいて。僕が勝手に想像してるだけなんですけど、落ち着いていて、クリーンな方だなと。

―でも、やってることは突き抜けてるという。

ハシシ:そうですね。活動自体はおもしろいですけど、普段は悪いことをやってないんだろうなと思える人がいいですね。

―でも、ラッパーだってクリーンな人も多いでしょう。

ハシシ:いると思うんですけど、選別が難しいなっていう(笑)。でも、DOTAMAさんにはよくしていただいてます。ライブに呼んでいただいたり。

―DOTAMAさんも異端のラッパーという自覚があるから、電波少女にシンパシーを覚えるところがあるんですかね。

ハシシ:それもあるかもしれないです。全然面識がないときから好意的で。打ち上げの席でも自分たちが隅っこに座っていたら「電波少女、こっちに来なよ!」って言ってくれたり。

左から:ハシシ、nicecream

―アルバム『HEALTH』に参加したトラックメイカーやラッパーのメンツ(ぼくのりりっくのぼうよみ、ササノマリイ、Jinmenusagi、NIHA-C、れをる)は、ネット上で知り合った人が多いんですよね?

ハシシ:ネットラップ界隈の人もいますけど、ニコニコ動画で知り合った人もいますね。このメンツは最終的にそうなったという感じもありますけど、あえて選んだところもあります。ラッパーだとJinmenusagiくんとNIHA-Cくん以外はもうメジャーデビーしている人たちで。みんな素人から始めてるんですけど、ニコニコ動画でちょっとプロップスがある人たちって、境界線が曖昧じゃないですか。

―アマチュアなのか、プロなのか。

ハシシ:そう。そこからちゃんと今大きな場所に移ってがんばっている人たちと、どれだけおもしろいものを作れるのかという思いがありました。

―前回のインタビューでハシシさんは、ぼくりりくん(ぼくのりりっくのぼうよみ)とのコラボに対して「いいタイミングで実現したいですね。今の時点でコラボしても得するのはこっちだけなので」と言っていましたけど、今回実現しましたね。

ハシシ:そうですね。メジャー1stというタイミングで、あいつにメリットがあるかどうかわからないですけど、こちらとしては胸を張って呼べるタイミングだったので。

電波少女『HEALTH』ジャケット
電波少女『HEALTH』ジャケット(Amazonで見る

―このアルバムは、これまで培ってきた人たちとの繋がりもフィードバックしつつ、今、電波少女が提示したいことを音楽的にもリリックの内容的にも全部詰め込んだような内容になっていると思うんですね。

ハシシ:一貫したテーマはないんですけど、外枠だけはイメージが最初からあって。すべての曲のタイトルに身体のパーツを入れていたり(“ME”=「目」、“NO NAME.”=「脳」など)。ただ、曲に関してはとにかく1曲1曲いいものを作ろうと思って、自分が好きことを詰め込みました。

―その「好きなこと」を詳しく言うと?

ハシシ:ジャンルレスにいろんなタイプのトラックがあるということもそうです。トラックメイカーも顔なじみの人ばかりなので、徐々に距離感が縮まってるのも確かなんですよ。みんな電波少女のカラーを理解してくれていて。だから、ただ単に「最近のトラップっぽいトラックを作りました」とか、「トロピカルハウスっぽいトラックを作りました」とか「ロックっぽいトラックを作りました」って持ってきてくれたわけじゃない。

ちょっと「電波味」にしてくれてるんですよね。自分も口出しするところはあるんですけど、どんなトラックも「電波味」にしてくれているから、アルバム全体を通したときにまとまりができてると思うんです。

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リリース情報

電波少女『HEALTH』初回限定盤
電波少女
『HEALTH』初回限定盤(CD+DVD)

2017年9月27日(水)発売
価格:3,799円(税込)
BVCL-823/4

[CD]
1. INTRO
2. ME
3. FOOTPRINTZ
4. 21世紀難民 feat. れをる(from REOL)
5. 先天性ハートブレイク
6. 花火 feat. NIHA-C
7. MONE\CLIP feat. Jinmenusagi
8. SKIT1
9. 未来は誰かの手の中
10. クビナワ feat. ぼくのりりっくのぼうよみ&ササノマリイ
11. SKIT2
12. NO NAME.
13. A BONE feat. Jinmenusagi & NIHA-C
14. OUTRO
[DVD]
『電波少女 ワンマンライブ“EST.”at Shibuya WWW X(2017.06.18)』
1. INTRO
2. FOOTPRINTZ
3. オルタネートエラー feat. トップハムハット狂
4. Mis(ter)Understand
5. Earphone feat. Jinmenusagi
6. RY feat. Jinmenusagi
7. オーバードーズ feat. NIHA-C
8. MO feat. NIHA-C
9. ME
10. 笑えるように
11. COMPLEX feat. Jinmenusagi, NIHA-C
『MV & Short Movie』
12. ME MV
13. FOOTPRINTZ MV
14. NO NAME. -Short Movie-『デイドリーマーA』

電波少女『HEALTH』通常盤
電波少女
『HEALTH』通常盤(CD)

2017年9月27日(水)発売
価格:2,800円(税込)
BVCL-825

1. INTRO
2. ME
3. FOOTPRINTZ
4. 21世紀難民 feat. れをる(from REOL)
5. 先天性ハートブレイク
6. 花火 feat. NIHA-C
7. MONE\CLIP feat. Jinmenusagi
8. SKIT1
9. 未来は誰かの手の中
10. クビナワ feat. ぼくのりりっくのぼうよみ&ササノマリイ
11. SKIT2
12. NO NAME.
13. A BONE feat. Jinmenusagi & NIHA-C
14. OUTRO

イベント情報

電波少女
『メジャーデビューアルバム「HEALTH」リリースパーティー』

2017年10月7日(土)
会場:東京都 高円寺HIGH
※スペシャアプリ、LINE LIVEで生配信

プロフィール

電波少女
電波少女(でんぱがーる)

2009年、インターネット動画投稿サイトに突如姿を現した数名の個性派MC・TMで電波少女結成。幾度のメンバー加入、脱退を経て、現在はMC担当ハシシとパフォーマンス&ボタンを押す係担当nicecreamの2名で活動。ハシシの等身大でリアルなリリックと、キャッチーなメロディーは一度聞いたら耳から離れない中毒性を持ち、ライブにおけるnicecreamのダンスパフォーマンスは、ほかでは味わえない華やかさがありライブならではの一体感を生み出している。各動画サイトにアップロードされたMVなどの映像は累計で300万再生を突破しており、今、最も注目と期待を集めているHIPHOPCREWである。2017年9月27日メジャーデビューアルバム『HEALTH』発売。

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