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PIZZA OF DEATHの新星、KUZIRAが受け継ぐアティチュード

PIZZA OF DEATHの新星、KUZIRAが受け継ぐアティチュード

KUZIRA『Superspin』
インタビュー・テキスト
TAISHI IWAMI
撮影:山口こすも 編集:黒田隆憲

Hi-STANDARDがミニアルバム『Last Of Sunny Day』でデビューしてから27年の月日が流れた今もなお、脈々と受け継がれる国内のメロディックパンク / ポップパンクシーン。そんなシーンのライジングスターであるKUZIRAが、Hi-STANDARDの登場とともに立ち上がり、現在はメンバーのKen Yokoyamaが代表を務めるレーベル、PIZZA OF DEATH RECORDSより1stフルアルバム『Superspin』をリリースする。

先人たちのサウンドスタイルやときに社会問題に鋭く切り込むアティチュードへのリスペクトに、独自のミクスチャー感覚や現代を生きる若者だからこそのメッセージを注入。本人たちも「命」と断言する飛び抜けたメロディセンスとともに、2020年代という新たなディケイドにシーンのネクストフェーズを叩きつける。そのポップ且つ攻撃的な輝きの背景には何があるのか。オリジナルメンバーの末武竜之介(Vo,Gt)と熊野和也(Ba,Vo)、そして2021年3月に新加入が発表されたばかりのシャー:D(Dr)も交えて語ってもらった。

KUZIRA(クジラ)<br>2017年に本格始動したメロディックパンクバンド。末武竜之介、熊野和也、シャー:Dの三人。2018年8月TRUST RECORDSよりリリースしたデビューミニアルバム『Deep Down』が無名の新人ながらタワレコメンに選出。『Deep Down』を携え約80本に及ぶ初のリリースツアーを開催。東岐阪ツアーファイナル、名古屋での裏ファイナル2daysチケットは即完。2019年8月1st EP『Pay The Piper』をリリース、約半年間に及ぶ全国32ヶ所のリリースツアーを開催。2019年9月Ken Yokoyama『Still Age Tour Ⅱ』に参加。2021年3月新ドラマーとしてシャー:Dが加入。2021年5月1st Full Album『Superspin』をPIZZA OF DEATH RECORDSよりリリース。
KUZIRA(クジラ)
2017年に本格始動したメロディックパンクバンド。末武竜之介、熊野和也、シャー:Dの三人。2018年8月TRUST RECORDSよりリリースしたデビューミニアルバム『Deep Down』が無名の新人ながらタワレコメンに選出。『Deep Down』を携え約80本に及ぶ初のリリースツアーを開催。東岐阪ツアーファイナル、名古屋での裏ファイナル2daysチケットは即完。2019年8月1st EP『Pay The Piper』をリリース、約半年間に及ぶ全国32ヶ所のリリースツアーを開催。2019年9月Ken Yokoyama『Still Age Tour Ⅱ』に参加。2021年3月新ドラマーとしてシャー:Dが加入。2021年5月1st Full Album『Superspin』をPIZZA OF DEATH RECORDSよりリリース。

ELLEGARDENやマキシマム ザ ホルモンも含めて、1990年代や2000年代のパンクやラウドの隆盛期のことは、ほぼすべて後追いです(末武)

―KUZIRAは岐阜県出身の末武さんと熊野さん、前ドラマーのふちたくとさんの3人で結成されたそうですね。2021年の1月に脱退したふちさんに替わって、3月にシャー:Dさんが加入したことが発表されました。まずは結成時のことについて訊きたいのですが、もともとポップパンクやメロディックパンクが好きで、そういうバンドをやろうと思って集まったのですか?

熊野:そういった音楽を好きになったタイミングとバンドを始めたタイミングはほぼ同じでした。中学や高校の頃は、音楽自体を自ら聴くこともほとんどなく、大学に入ってからもしばらくはバスケ部のマネージャーをやっていました。でも歌を歌うことは好きだったので軽音楽部に入ることにしたんです。

そこで先輩がHi-STANDARDやBBQ CHICKENSのコピーを演奏している姿を見て「これだ!」と思ったことがきっかけになって、一つ年下だった前ドラマーのふちと、高校の頃からギターを弾いていた二つ下の(熊野)竜之介に声をかけたのが、確か2014年か2015年だったと思います。しばらくコピーバンドをやっていたんですけど、2017年に初めてオリジナル曲のデモCDを作ったことが、KUZIRAとしての活動の始まりです。

熊野和也
熊野和也

―末武さんはもともとギターを弾いていたということですが、当時からバンド音楽が好きだったんですか?

末武:ポップパンクやメロディックパンクは好きでした。でも、当時持っていたのはアコースティックギターで、コブクロとかを弾いていました。バンドはずっとやりたかったんですけど、趣味の合う友達というか友達自体、あまりいなかったんですよね。それで「どうしようかな」って思いながら大学に入ってしばらくしたタイミングで、熊野が声をかけてくれたんです。

KUZIRA“Snatch Away“MV。2018年発表のデビューミニアルバム『Deep Down』収録

―どんなバンドが好きだったんですか?

末武:Green DayやNo Use For A Nameといったアメリカ西海岸のポップパンクとか、そういったパンクの文脈とはまた異なりますがWeezerも好きでしたね。あとはマキシマム ザ ホルモンやELLEGARDENのような、国内のラウドロックやメロディックパンクもよく聴いていました。

―Green DayやNo Use For A Name、Weezerが台頭してきた時代って、1995年生まれの末武さんはまだ生まれていないですよね? 例えばGreen Dayだと、どのアルバムからがオンタイムですか?

末武:僕が音楽を好きになっていろいろと掘り下げるようになった頃に出たのが『¡Uno!』『¡Dos!』『¡Tre!』の3部作(2012年)でした。だからELLEGARDENやマキシマム ザ ホルモンも含めて、1990年代や2000年代のパンクやラウドの隆盛期のことは、ほぼすべて後追いです。

末武竜之介
末武竜之介

―シャー:Dさんが加入したきっかけについて教えてもらえますか?

シャー:D:僕は二人と同じ東海地方、愛知県の豊橋市出身で別のバンドでドラムを叩いていました。KUZIRAは対バンしたこともあったので存在は知っていて、前のドラマーが抜けるタイミングで共通の知り合いがあらためて繋いでくれたんです。そこからスタジオに入って一緒に音を合わせてみて、いい感じだったので加入することになりました。

―好きな音楽もKUZIRAの二人と近いところがあったのでしょうか。

シャー:D:そうですね。僕もポップパンクが好きで、2000年代のSum 41やNew Found Glory、Fall Out BoyやSimple Planといったポップパンクやエモが入口でした。

―さまざまな音楽を聴かれると思うのですが、なぜポップパンクやエモにとりわけ惹かれたのでしょうか。

シャー:D:あの頃のポップパンクやエモって、チャラさというか、パーティー感もあっていいんですよね。例えばFall Out Boyがメインストリームで流行っている音も採り入れてどんどん大きくなっていく感じとかも大好きですし、ビジュアル面でもいろんなバンドから影響を受けました。

シャー:D
シャー:D

末武:シャー:Dくんは「エモボーイ」だったよね。

―タイトなTシャツにスキニー、片目が隠れた前髪みたいな?

シャー:D:ざっくり言えばそんな感じでした。そこから彼らのルーツになった1990年代あたりのバンドを掘っていくと生々しくて泥くささもあって、それもまたすごくかっこよくて。おっしゃったようにいろんな音楽を聴くんですけど、やっぱりメロディックパンクやポップパンク、エモの文脈が僕の芯に流れ続けているんです。

左から:熊野和也、末武竜之介、シャー:D
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リリース情報

KUZIRA『Superspin』
KUZIRA
『Superspin』(CD)

2021年5月26日(水)発売
価格:2,750円(税込)
PZCA-93

1. Power Bank
2. Throw Your Cell Away
3. Spin
4. Sad (Regrets)
5. He
6. The Feeling
7. Crank In
8. Together Forever
9. ByeFor Now
10. Change
11. I'm Cool
12. Under The Snow
13. Speak Up

プロフィール

KUZIRA(クジラ)

2017年に本格始動したメロディックパンクバンド。末武竜之介、熊野和也、シャー:Dの三人。2018年8月TRUST RECORDSよりリリースしたデビューミニアルバム『Deep Down』が無名の新人ながらタワレコメンに選出。『Deep Down』を携え約80本に及ぶ初のリリースツアーを開催。東岐阪ツアーファイナル、名古屋での裏ファイナル2daysチケットは即完。2019年8月1st EP「Pay The Piper」をリリース、約半年間に及ぶ全国32ヶ所のリリースツアーを開催。2019年9月Ken Yokoyama『Still Age Tour Ⅱ』に参加。2021年3月 新ドラマーとしてシャー:Dが加入。2021年5月1st Full Album『Superspin』をPIZZA OF DEATH RECORDSよりリリース。

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