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アート・リンゼイがひとり自由に歌う夜 偶然の出会いがそこにある

『Park Live』
インタビュー・テキスト
大石始
撮影:嶌村吉祥丸 編集:石澤萌
アート・リンゼイがひとり自由に歌う夜 偶然の出会いがそこにある

アート・リンゼイ出演の発表は当日の午前中。音楽との偶然の出会いを、銀座で堪能

10月27日、東京・銀座にある「Ginza Sony Park」で開催されるライブプログラム『Park Live』の一環として、アート・リンゼイのソロライブが行われた。アートの出演は、開演当日の午前中に「Ginza Sony Park」公式SNS上でのみ発表。バンド編成やデュオではなくソロ、しかもサプライズに近いかたちでの登場と、貴重なライブとなった。CINRA.NETでは、終演後、アート本人にインタビューする機会も得た。

アート・リンゼイ
アート・リンゼイ

毎週金曜日(および不定期)、さまざまなライブパフォーマンスが繰り広げられている『Park Live』では、これまでにWONKやneco眠る、空間現代などがライブを披露してきた。

舞台となるのは、地下4階、「"BEER TO GO" by SPRING VALLEY BREWERY」のある一角。前述の通り、開催当日の午前中に「Ginza Sony Park」の公式Instagram等で発表されるまで、出演者がシークレットにされているのは、イベントのコンセプトが「偶発的な出会い」だからだ。地上から地下まで吹き抜け構造になっているため、たまたま別フロアにいた来場者が音に誘われてライブにやってくることもあるという。

アート本人も当日の昼に自身のTwitterで告知

アート・リンゼイは1970年代末にニューヨークで活動を開始。DNAやThe Lounge Lizards、Ambitious Loversなどのグループで活躍してきたギタリストだ。昨年、約13年振りにリリースされた最新作『Cuidado Madame』では、アヴァンギャルド / ノイズとブラジル音楽を横断する彼ならではの作風をアップデートするかたちで展開した(参考記事:日本に魅せられた音楽家アート・リンゼイの交友関係の秘密を探る)。

今回の来日ツアーでは、バンドセットのほか、デュオ編成でのライブも披露されたが、『Park Live』ではアートひとりの出演。当日のアーティスト発表にも関わらず、運よく出演情報をキャッチした熱心なファンや通りすがりの人々で会場は満席に。ただし、カジュアルなスペースということもあり、どこかリラックスしたムードが充満している。

コンクリート打ちっ放しの、ラフな空間でかき鳴らされる力強いソロギター

17時すぎ、トレードマークであるダンエレクトロの12弦ギターを手にしたアートがステージに現れた。佇まいとしては、ギターを片手に行きつけのバーにフラッと立ち寄ったという感じだろうか。

アートがひとたびギターをかき鳴らすと、かつてDNAやAmbitious Loversの傑作を彩ってきた「あの音」が鳴り響いた。終演後のインタビューにおいてアートも「音の響きがすごくいい空間だね。低音の鳴りが特にいいと思う」と満足気に話していたが、確かに空間全体が震えるような音だ。また、アートはエフェクターを使用していながらギターのフレーズをループさせていくが、その音色がまるで電子音楽のグリッチノイズのように聴こえる瞬間もあった。

アート・リンゼイ
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イベント情報

Park Live

ライブハウスともクラブとも一味違う、音楽と触れ合う新たな場となる"Park Live"。出演者は当日まで発表しないシークレット形式のライブ。音楽との偶発的な出会いを演出します。

プロフィール

アート・リンゼイ

アメリカ生まれの音楽家。3歳から17歳までブラジルで過ごす。1977年、ニューヨークにてバンド「DNA」を結成。ノーウェーブと呼ばれるムーブメントを代表するバンドとなるが、1982年に解散。その後は、The Lounge Lizards、Ambitious Loversなどで活動する一方、ソロミュージシャンとして数多くのアーティストの作品に参加している。

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